花言葉

アガパンサスの花言葉の由来・意味・誕生花

ジメジメした梅雨期を爽やかに演出してくれる花、アガパンサス。公園や街路に植えられていることもあり、見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。

青系のクールな花色と、手をかけなくてもスクスクと育つ丈夫さを持つことから「知的でクール」な印象を受けますが、花言葉は愛に関する温かい言葉で溢れているんですよ。

ここではアガパンサスの花言葉と由来、品種や育て方などについて紹介していきます。

アガパンサスの花言葉

ではさっそく、アガパンサスの花言葉をみていきましょう。

愛がいっぱい!アガパンサスの花言葉

アガパンサスの花言葉 誠実な愛、愛しい人、恋の季節、恋の便り、恋の訪れ、ラブレター、実直、優しい気持ち、知的な装い

アガパンサスの花言葉は愛や恋に関する言葉が多く揃っていますが、これにはあるギリシャ神話が関係しているようです。詳しくは後述する「花言葉に関する逸話」で紹介しますね。

アガパンサスはどんな花?花持ちは?

アガパンサスは、春の終わりごろから夏にかけて開花するヒガンバナ科の多年草です。別名「ムラサキクンシラン(紫君子蘭)」「アフリカンリリー」とも呼ばれています。

花色は紫、青、水色、白、草丈は大きなものは1m、小さなものは30cm程度、どれも小さなユリのような花を放射状に咲かせます。

花持ちは7日~10日で切り花にも利用可能。ですが、蕾の状態で切り花にすると花が開きにくく、蕾が落ちてしまう性質があるので要注意です。

オリジナルキャッチコピー

クールに装い愛を持つ 強さと情熱の狭間に咲く花

類似の花言葉を持つ花はこちら

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花言葉に関する逸話「愛の花・アガパンサス」

愛や恋に関する花言葉を多く持つアガパンサス。通称「愛の花」とも呼ばれています。こう呼ばれるようになった由来は、アガパンサスの名前とギリシャ神話が関係しているようです。

アガパンサスの花言葉の由来

アガパンサスの綴りは「Agapanthus」。これはギリシャ語で「無償の愛」を意味する「agape」と、を意味する「anthos」が組み合わさったものです。

「無償の愛の花」という名前を持つゆえに、「誠実な愛」「愛しい人」「恋の季節」「恋の便り」「恋の訪れ」「ラブレター」「優しい気持ち」など、愛に関する花言葉が多く付けられているのです。

ゼウスの一方的な愛

アガパンサスが「愛の花」と呼ばれるようになったもう1つの由来を紹介します。

全知全能の神・ゼウスは、妻・ヘラに従えていたイリスに恋をします。一方的な愛を迫られて困ったイリスは、ヘラに「ここから逃げ出したい」と懇願しました。

ヘラは七色のネックレスをイリスにかけ、神酒をふりかけます。するとどうでしょう。イリスはたちまち虹へと変わっていくではありませんか。

虹の姿になったイリスは、ヘラのおかげでゼウスから逃げることができました。この時、こぼれた神酒から咲いた花がアガパンサスだそうです。

愛に関する花言葉が多いのは、ゼウスの一方的な愛が由来とも言われています。またイリスの正直な言動からは「実直」、クールな花色からは「知的な装い」という花言葉が付けられました。

アガパンサスの品種・種類

原種・園芸品種を合わせると300種類にもなるアガパンサス。その中から特に人気がある品種を紹介します。

常緑種:ガーデン・クイーン

草丈が80cmを超える大型の品種、ガーデン・クイーン。花色は白ですが、日にちが経つにつれてピンクに変色していきます。

常緑種:ストリーム・ライン

狭いスペースにも植えられる小型の品種・ストリーム・ライン。通常のアガパンサスよりも多めの花を開花させます。

落葉性:シルバー・ベビー

花びらの中心部から外側に広がる白~青のグラデーションが美しいシルバ・ベビー。アガパンサスの中では比較的コンパクトな品種です。

落葉性:ブルー・ダイヤモンド

深い海のようなディープな花色が魅力のブルーダイヤモンド。蕾は黒っぽい紺色です。「大人の庭」を演出するのにピッタリな品種です。

涼し気な花色が魅力!青~紫色の花

花壇のアクセントになる青や紫色の花を咲かせる種類を集めました。花言葉も一緒に紹介しますので、贈り物等の参考にしてくださいね。

花言葉は「淡い恋」トリテレイア(ヒメアガパンサス)

清涼感のある青い花がラッパ状に咲くトリテレイア「ヒメアガパンサス」「ブローディア」とも呼ばれています。花言葉は「淡い恋」「保守的な愛」。開花時期は5月~6月です。

花言葉は「美しい精神」クレマチス(テッセン)

明るい青や紫の花を咲かせるつる性植物・クレマチス(テッセン)。開花時期は品種によって異なり、春~夏、秋~冬にさくものがあります。花言葉は「美しい精神」「旅人の喜び」です。

花言葉は「清明」デルフィニウム

長い穂に水色~紫の小さな花が密集して咲くデルフィニウムイルカの形をした蕾もとても可愛らしいんですよ。開花期は5月~6月。花言葉は「清明」「寛大」です。

花言葉は「あなたを愛します」アネモネ

別名「Wind flower(風の花)」とも呼ばれるアネモネにも、青や紫の花を咲かせる品種があります。花言葉は「あなたを愛します」。開花時期は3月~5月です。

花言葉は「私を忘れないで」クリスマスローズ

クリスマスを彩る花のひとつ、クリスマスローズ。グレーが入った青や紫の花色も人気です。花言葉は「私を忘れないで」。開花時期は品種によって異なりますが、10月~2月頃になります。

花言葉は「節度」ツツジ

赤やピンクなど明るい色のイメージが強いツツジですが、青色の花を咲かせる品種もあるんですよ。花言葉は「節度」「慎み」。開花時期は4月~5月です。

アガパンサスを購入する前に注意したいこと

アガパンサスの苗を購入する前には、次のようなことに注意しましょう。

地域で選ぶ、落葉性と常緑性

アガパンサスは、冬に葉が落ちる落葉性のものと、冬場も葉が残る常緑性のものがあります。

落葉性のものは耐寒性が強く、比較的寒い地域でも庭植え(地植え)が可能です。常緑性のものは寒さに弱いので、寒冷地で育てる場合は鉢植えで育てるようにしましょう。

アガパンサスの苗が出回る時期

アガパンサスの苗が出回る時期は、3月~4月頃になります。花色と、落葉性・常緑性の確認を忘れないようにしましょう。

アガパンサスの育て方・水やり・管理方法

アガパンサスの基本の育て方を紹介します。水やり方法や翌春まで越冬させる方法はこちらを参考にしてくださいね。

アガパンサスの植え付け時期・植え方

アガパンサスの苗は冬の寒さが和らぐ3月~4月、もしくは夏の暑さが収まりだした9月~10月に植え付けます。

庭植えにする場合は、日当たり・水はけが良い場所に腐葉土を混ぜ込んでから植え付けましょう。

鉢植えで育てる場合は「草花用培養土」を使用し、日当たりが良い場所に置いてください。根詰まりを防ぐため、3年に1度は一回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。

どちらの場合も、植え付けた後はたっぷりと水を与えてください。

アガパンサスの水やり

庭植えにする場合は、植え付けてからしばらくは毎日水やりを行います。3週間ほど経ち、根が地面に張ったあとは雨水だけで育つようになります。

ただし、雨が少ない時期や軒下など雨水がかかりにくい場所に植えた場合は、様子をみながら水やりを行いましょう。

鉢植えの場合、表面の土が乾いたらたっぷりと与えます。成長期の春はやや多めに与えてください。

アガパンサスの越冬方法

アガパンサスは耐寒性がやや弱いため、鉢植えの場合は屋内で管理します。庭植えの場合は、腐葉土や藁(ワラ)などでマルチングし、翌春に備えましょう。

アガパンサスの特徴・名前の由来・誕生花

最後はアガパンサスの基本情報です。英語名や誕生花、名前の由来などを紹介します。

アガパンサスの基本情報・英語名

目・科・属 キジカクシ目・ヒガンバナ科・アガパンサス属
和名・英語名 アガパンサス・Agapanthus
別名 紫君子欄(ムラサキクンシラン)・アフリカンリリー
開花時期 5月~8月
原産地 南アフリカ

参照:Wikipedia アガパンサス属より

アガパンサスはいつの誕生花?

アガパンサスが誕生花に当てられている日にちは、5月11日、6月11日、6月19日、6月27日、6月29日、6月30日、7月3日、7月6日、7月25日、8月22日です。

アガパンサスの名前の由来は?

アガパンサスを英語で書くと「Agapanthus」。ギリシャ語で「無償の愛」を意味する「agape」と、を意味する「anthos」が由来となっています。