花言葉

ケイトウの花言葉の意味・由来・誕生花

ベルベットのようなフリルがおしゃれで、色鮮やかな花を咲かせるケイトウの花。

庭先の花壇などでもよく見かける、花姿に特徴があるケイトウの花ですが、素敵な花言葉があるのをご存知でしたか?

この記事ではケイトウの花言葉や、購入時のポイントなども併せてご紹介していきます。

ケイトウの花言葉

ではさっそく、ケイトウの花言葉について見ていきましょう。

花言葉(「風変り」など)

ケイトウ全般 おしゃれ・気取り・風変り・色あせぬ恋

ケイトウの花全般をあらわす花言葉には「おしゃれ」があります。華やかなフリルがあるケイトウの花にピッタリな花言葉ですね。

「色あせぬ恋」の花言葉は、色鮮やかに花を咲かせるケイトウのイメージにも合っていますね。

全体を通して花言葉を見ると、一見個性的に見えながらも、“色あせぬ恋”などまじめな一面も持っている、そんな見た目とのギャップがありそうなところにも個性を感じさせますね。

ケイトウの花のオリジナルキャッチコピー

胸に秘めた想いを 色鮮やかに幾重にも重ねて

類似の花言葉を持つ花はこちら

8月/8月24日/8月29日/9月/9月5日/「恋」を意味する花言葉を持つ花/「永遠」を意味する花言葉を持つ花/プロポーズの時に用意したい花/友人の日頃のプレゼントに贈りたい花/恋人やパートナーに贈りたい花/結婚式やセレモニーで使いたい花/

ケイトウの花言葉に関する逸話

独特なイメージがあるケイトウの花ですが、花言葉にも「風変りなど個性的な雰囲気を連想させる表現があるのには理由があります。

ケイトウは奈良時代に中国から渡来したとされ、かつては「韓藍(からあい)」とよばれ、万葉集の山部赤人(やまべのあかひと)の一首にも詠まれるなど、親しまれてきました。

古くから染料としても利用された花ではありましたが、長く花言葉がついていなかったことから“奇妙な花である”とされ、「風変り」の花言葉がついたといわれています。

花名の由来でもある”トサカ”を持つ雄鶏が胸を張って歩く様子は、まるで人が気取って歩いているかのようで、そのことから「気取り」という花言葉がついたともいわれています。

そして、ケイトウの花のドライフラワーにしても色が変わらず長く色を保ち続けるという特徴からも、「色あせぬ恋」の花言葉が生まれたともいわれています。

ケイトウの花は、鮮やかな色や独特な花姿で親しまれてきただけでなく、花言葉としても、個性豊かなイメージを伝えるものとして親しまれてきたのですね。

ケイトウの選び方

色だけでなく花の形にも種類があり、多くの特徴を持つケイトウですが、贈り物にしたいときは、花の形で選んでみるのもおすすめです。

ケイトウ(鶏頭)の意味

まず、ケイトウを見たことがないという方のために、ケイトウとはどんな植物か簡単にご説明しましょう。

鶏頭とは、文字通り「雄鶏の頭にあるトサカのような花が咲く」植物のことで、梅雨から秋にかけて色鮮やかな花を咲かせ、ドライフラワーにしても美しい色を保ち続けます。

トサカのように見えている部分は、茎が変化した花序(=枝などの上に咲く花の並び方のこと)で、実際の花は、花序の下部に密生しています。

花の形で選んでみよう

ケイトウの仲間は、大きく分けると以下の5つのタイプに分けられます。

●トサカ系

ケイトウの名前の由来にもなっている「花穂の下部が平たく、トサカのようなフリル状の花序」が特徴的。個体差があり、フリルの大小の程度はそれぞれに違いがあります。

●久留米ゲイトウ系

トサカ状の花が折り重なるように固まり、球のようになるタイプ。見た目にもボリュームがあります。ドライフラワーにしても可愛いですよ。

●羽毛ゲイトウ系

名前の通りふさふさとした羽毛のような花序が特徴的。花序は長いものから短いものと、いろいろな長さがあります。

●槍ゲイトウ系

羽毛のような花序が固まって咲きます。見た目は字のごとく槍のような形です。

●ノゲイトウ系

こちらはケイトウの原種に近い品種で、花はロウソクの炎のような形。花色は淡いピンク色から濃い紫色。ドライフラワー向き。

ケイトウは、園芸植物として主に鑑賞されてきたのは、ケイトウの原種に近い「ノゲイトウ(野鶏頭)」と「ケイトウ(トサカ・久留米・羽毛・槍他)」の2種類といわれています。

ケイトウを贈り物として選びたい時は、まず花の形を画像検索などで確認し、それからお店に出向いて選べば、より自分のイメージに近いもので選ぶことができそうですね。

花言葉を添えよう!ケイトウの花言葉の上手な渡し方

ケイトウの花は、花の形はもちろん、色にも多くの種類があります。迷った時は、贈りたい色などを決めてプレゼントするのもいいですね。

色別の花言葉はある?

調べてみたところ、ケイトウには色別の花言葉はないようです。ですが、他の花の花言葉と合わせてみたり、全体で素敵なメッセージが伝わるようにしたりするのもおすすめです。

色が持つイメージと一緒に

色ごとに花言葉がなくても、色が伝えるイメージを合わせ、オリジナルの花言葉としてメッセージを伝えるのも素敵ですね。

●赤系のケイトウ

赤は「愛情・情熱」の色。こちらは、パートナーなど大切な人に。「この思いはずっと変わらないよ」そんなメッセージがしっかりと伝わります。

●ピンク系のケイトウ

ピンクは「愛・しあわせ・思いやり」などの色。恋心を伝えるのにもピッタリな色です。「あなたと幸せになりたい」という素敵な思いが伝わりそう。

●オレンジ・黄色系のケイトウ

オレンジは「親しみ・陽気」の色。いつも笑顔でおしゃれなお友達に。「いつも良い刺激をもらっているよ」と友達だからこその思いが伝えられそう。

●白のケイトウ

白は「純潔・無垢」などの色。「あなたのことを真っすぐに思い続けたい」そんなストレートな思いを花に託すことが出来そうです。

●紫系のケイトウ

紫は「癒し・神秘的」の色。「あなたの心を癒し続けたい」という、やさしさが溢れるメッセージを贈れそうです。

ケイトウの花の購入時に留意したいこと

それではケイトウの花を購入するときのポイントについて、くわしく見ていきましょう。購入するときの参考にしてみてくださいね。

取り扱っている時期(切り花など)

ケイトウは、おもに6月~9月に開花時期を迎え、その時期に合わせて咲いた花が店頭に並びます。

この時期、生花コーナーがある一部のスーパー、園芸店、ホームセンターでも取り扱うことがあります。

切り花や鉢植えなどを確実に購入したい場合は、園芸店などに直接確認しておくと安心です。

ブーケ(花束)にするか鉢植えにするか決めよう

ケイトウの花は、ブーケにしても鉢植えにしても素敵な贈り物になります。

ブーケかアレンジメントでプレゼントしたい時は、お店に出向き、花の形などイメージが決まっている場合は、希望の包装用の素材も含め、あらかじめお店の方に伝えておきます。

自分で選ぶのは自信がないという場合は、色や用途を伝え、もしあればプレゼントする人のイメージ等も伝え、お店の方におまかせで作ってもらうと安心です。

鉢植えの場合は、事前に園芸店などで確認するなどしておくと、確実に購入でき安心です。自分でラッピング材を購入して、さらに可愛くアレンジしても素敵ですね。

ケイトウの保管方法

ケイトウの花をプレゼントされたら、どのように保管すれば良いのでしょうか。

花束(ブーケ)の保管方法

プレゼントとしてブーケをいただいたら、まずは包装してある素材をはずします。次に、以下の方法で水揚げをしてから花瓶などに飾っておくと、より長く楽しめますよ。

水切り

  1. 茎を水につけ、切り口から3~5センチの部分を水の中で斜めに大きくカット。
  2. しばらくそのままつけておく。

水揚げをして花瓶に飾った後は、水を替えるたびに水切りをするとより長持ちします。ではここで、ケイトウを長く楽しむためのポイントをご紹介しますね。

ケイトウは花の部分に水がかかると、カビが発生しやすくなるので注意が必要です。

また、切り花として楽しむときは、水につかった茎が腐りやすくなっているので、こまめに水を替えるなどケアをしましょう。

さらに長く楽しみたい時に。ドライフラワーの作り方

ケイトウは、ドライフラワーとしても楽しむことが出来ます。作り方も簡単なのでおすすめですよ。

【作り方】

  1. 茎を長めにカットして、切り口の近くを輪ゴムなどでまとめ、小さな花束にします。
  2. 風通しの良い日陰の場所で、逆さまの状態にしてつるしておきます。
  3. 自然の状態で1~2週間ほど乾燥させればできあがり。
  • きれいな色を保つためにも、新鮮なものを使いましょう。
  • 葉もドライフラワーにしたい時は残してもOKですが、不要な場合は取り除きます。
  • 日光が当たると変色の原因になるので、乾燥させる場所は日かげでおこないましょう。

せっかくいただいたブーケ。いろいろな方法で長く楽しみたいものですね。

ケイトウの特徴や花の名の由来

ケイトウの花の基本情報です。

基本情報

目・科・属 ナデシコ目・ヒユ科・ケイトウ属
和名・洋名 鶏頭(ケイトウ)・plumed cockscomb
開花時期 6~9月頃
原産地 アジア・アフリカ

参考:Wikipedia ケイトウ より

「セロシア」は別の花?花言葉は?

切り花では、一般的にノゲイトウ(野鶏頭)のことを「セロシア」と呼んでいます。ケイトウと同様の「ケイトウ属(Celosia)」の仲間になります。

花言葉は「おしゃれ」などのほか「幼時からの友情」というものもあります。

豆知識:「鶏頭」は季語としても使われている

ケイトウ(鶏頭)は俳句などにおいて、秋の季語としてもよく使われています。

病床から庭先の鶏頭を詠んだとされる「鶏頭の十四五本もありぬべし」という、正岡子規の有名な俳句の中でも用いられています。

ケイトウの花の誕生花と名前の由来

ケイトウの花が、誕生花としてあてられている日付はこちらになります。

8月24日、8月29日、9月5日

名前の由来

色鮮やかに咲く花の形が、雄鶏(おんどり)の赤いトサカのように見えることから、和名の「鶏頭(ケイトウ)」がついたといわれています。