寒さの厳しくなる前に白く甘い香りを漂わす柊の花。日本では古くから魔除けとして重宝されてきました。
そんな柊にはたくさんの花言葉があることをご存知でしたか?柊をプレゼントとして贈られる際には花言葉も一緒に添えてみてはどうでしょう。
ここでは柊の花言葉に加え、名前の由来や購入時のポイントなどをご紹介していきます。
柊の花言葉
では早速、柊の花言葉を見ていきましょう。
花言葉
柊の花言葉 | 先見の明・用心深さ・保護・剛直・歓迎 |
柊の花言葉の中に「剛直」と「歓迎」という、一見相容れないようなものがあります。「剛直」という花言葉は柊の幹が固く頑丈なさまから、「歓迎」は花の甘い香りからつけられています。
西洋柊(セイヨウヒイラギ)の花言葉
セイヨウヒイラギは、クリスマスが近づいてくると真っ赤な実をつけ、クリスマスホーリーとも呼ばれています。
柊という名前が付いていますが、葉の形が似ているだけで種類の全く違う植物です。花言葉は「予見」「神を信じます」
クリスマスホーリーという別名にふさわしい花言葉がつけられていますね。
柊木犀(ヒイラギモクセイ)の花言葉
ヒイラギモクセイは樹高が4〜7mになる常緑小高木です。葉は楕円形で縁には棘がついています。柊よりも葉の表面の光沢は少なく、開花時期は10月です。
花言葉は「先見の明がある」「ためらい」「遅延」「躊躇」です。
柊の花言葉は英語で何?
柊の花言葉は英語で「defense(防衛・防御)」「domestic happiness(家庭の幸せ)」です。
柊の花が使われている俳句
柊は11月の季語で、柊を使った俳句は非常にたくさん歌われています。その中から少しご紹介いたします。
- 柊を幸多かれと飾りけり 夏目漱石
- 柊の花も蕾も銀の粒 橋爪巨籟
- 十三夜柊の花香出す 吉見春子
- 黙の庭花柊は香をこぼし 中岡利子
- 柊の花のこぼれを人知らず 上村占
- 葉はふれず花柊の香には触れ 稲畑汀子
寒くなる時期に花が咲くせいもあり、静かな印象の歌が多く詠われているようですね。
オリジナルキャッチコピー
凍りつく空気に薫る甘い香 いざなわれしは神の領域
類似の花言葉を持つ花はこちら
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柊の花言葉に関する逸話『柊の社』
京都にある下賀茂神社の左側に柊の社という神社があります。この神社を訪れ祈願する人は必ず何か樹木を植えるといいます。
彼らの祈願が成就した際は自らの手で植えた樹木が柊へと姿を変え、願いが叶わなかった時は植えた樹木はそのままの姿でいるということです。
柊を贈る時に気をつけたいこと
大切な人へ柊を贈るとき、気をつけるべきことはあるのでしょうか。
柊の花言葉は怖い?
柊の花言葉の中に怖い意味を持つものはありません。柊はその花言葉から、少し年配の方を思わせますね。
用心深く剛直な人物は、まるで物語に出てくる頑固オヤジのようなイメージです。一方で柊の花言葉は非常に西洋の宗教と密着してるとも言えます。
しかしながら面白いことに、日本でも古くから魔除けの植物として使われてきました。西洋の花言葉と日本での花言葉に共通点があるのは興味深いですね。
贈り物としてプレゼントされる場合に心配は一切不要です。
魔除けとして使われる柊
柊には別名があり、その別名は「鬼の眼突き」。随分と勇ましい名前ですね。この名前はその昔、鬼が柊の葉の棘に目を突かれ逃げ去ったという伝承からきています。
そのため節分には柊鰯(ひいらぎいわし)を作って家の玄関に飾ります。
鬼は鰯の匂いが苦手とされているため痛い思いをした柊と嫌いな匂いの鰯(いわし)で「鬼除け」または「魔除け」をつくったのです。
柊鰯を家の外へ飾ることで、「悪しきものから家を守ってくれる」と信じられています。
柊の花の購入時に留意したいこと
柊を購入する際のポイントなどはあるのでしょうか。ここで解説いたしますのでお店に出向いた時の参考にしてみてくださいね。
取り扱っている時期(季節)
柊の花の開花は11月ごろですが、切り枝としてフラワーショップの店頭に並ぶのが節分の頃とクリスマスの頃になります。
クリスマスの時期には、クリスマスリースとして販売されていることもあります。ホームセンターなどでは鉢植えとして通年購入が可能です。
柊の種類
柊と名前のつく植物は「セイヨウヒイラギ」「ヒイラギモクセイ」「ヒイラギナンテン」と多くありますが、どれも種類の違う別の植物です。
葉の形が似ているために間違えてしまいそうですが、注意が必要です。
購入の手順
柊をプレゼントとして贈る場合ブーケやアレンジメント、または鉢植えとなりますが、通年在庫があるものではないので、お出かけの前に一度連絡を入れて確認してみましょう。
柊の花をどのようにプレゼントするかを決めたら、店員の方にそれを伝え包装紙やリボン、メッセージカードなどを決めます。
完成イメージが湧かない時は店員の方に相談をして、一緒に決めていくとスムーズに仕上げることができますよ。
柊の保管方法と育て方
柊を贈り物としていただいた時はどういう風に保管すればいいのでしょうか。
柊の保管方法
柊をブーケでいただいた場合はまず包装紙やリボンなどを取り除きます。その際傷んでいる花がある時はそれも一緒に取り除きましょう。
すべての花の茎の切り口から1〜2cmほどを切り戻した後、花瓶に活けます。花瓶は直射日光の当たらない日の入る場所に置いてください。
花瓶の水は毎日変えて、切り口が傷んでくるようなら少し切り戻すと水揚げが良くなります。
柊の育て方
柊を鉢植えでいただいた場合は、日当たりの良い風のあまり当たらない場所に置いてください。
水は鉢土の表面が乾いてきたらたっぷりとあげます。肥料は2月と9月上旬にあげてください。
剪定は7月上旬と10月以降に長くなりすぎた枝や太くなってしまった枝を切ります。柊は寒さに強いので、冬越しの準備は必要ありません。
柊の特徴や花の名の由来
柊の基本情報です。(写真はヒイラギナンテン)
基本情報
目・科・属 | シソ目・モクセイ科・モクセイ属 |
和名・洋名 | ヒイラギ・holly osmanthus |
開花時期 | 10月〜11月 |
原産地 | 日本・台湾 |
参考 : Wikipedia ヒイラギ より
誕生花
柊が誕生花とされている日付はこちらです。
2月3日
11月8日
12月7日、8日、24日、25日の誕生花
出典 : Chills Laboratory
柊の名前の由来
柊の和名は葉の縁の棘に触れるとヒリヒリと痛むことの古語「疼く(ひららく)」「疼ぐ(ひいらぐ)」が由来となっています。
柊の花に香りはあるの?
白い小さな花をたくさん咲かせる柊ですが、花には香りがついています。柊の花はむせるようなとても甘い香りがします。
満開の時期になると、離れたところからでもその薫りに気づくことができます。もしどこかから甘い薫りが漂ってきたら、それは柊の花かもしれません。