花言葉

蘭(ラン)の花言葉の意味・由来・誕生花

上品な佇まいで、お祝いや贈り物として人気の高い蘭の花。蘭の花にはたくさんの色と名前・種類がありますが、もちろんその数だけ花言葉も存在します。

美しい姿だけではなく、この花言葉の数々も人気の理由です。この記事では蘭の花言葉と、購入時に押さえておきたい点などをご紹介します。

蘭(ラン)の花の花言葉

色や種類によって様々な蘭の花言葉を、早速みていきましょう。

花言葉

蘭の花全般の花言葉 美しい淑女・優雅
胡蝶蘭 幸福が飛んでくる・純粋な愛
白い胡蝶蘭 清純
ピンク色の胡蝶蘭 あなたを愛しています
青色の胡蝶蘭 尊敬・懐かしい関係
カトレア 魅惑的・魔力・成熟した大人の魅力・優美な貴婦人
シラン(紫蘭) 美しい姿・変わらぬ愛・あなたを忘れない・薄れゆく愛
オンシジウム(オレンジウム) 可憐・清楚・気立ての良さ・印象的・遊び・一緒に踊って
デンドロビウム わがままな美人
デンファレ(ファレノプシス) お似合いの二人・有能・魅惑
シンビジウム 素朴・飾らない心・高貴な美人・華やかな恋
パフィオペディルム 優雅な装い・官能的
アングレカム いつまでもあなたと一緒・祈り

蘭の花は種類を問わず容姿に関することや、愛に関する花言葉が多いようです。

全体を通してポジティブな花言葉が多い中、紫蘭には「薄れゆく愛」という少し不穏な花言葉があります。優美な美しさゆえに、いろいろな愛の形が表現されていますね。

めずらしい青色の胡蝶蘭の花言葉は、青い胡蝶蘭を作るために掛け合わされたピンク色の胡蝶蘭と、青いツユクサからそれぞれ選ばれました。

オリジナルキャッチコピー

美しく舞い降りてくる幸福は、あなたのくれる純粋な愛

類似の花言葉を持つ花はこちら

10月/10月14日/11月/11月24日/12月/12月13日/12月18日/12月27日/1月/1月11日/1月6日/「幸せ」を意味する花言葉を持つ花/「愛」を意味する花言葉を持つ花/ピンク色の花言葉/卒業式に贈りたい花/友人の日頃のプレゼントに贈りたい花/母の日に贈りたい花/演奏会や発表会に贈りたい花/白い花の花言葉/結婚式やセレモニーで使いたい花/誕生日のお祝いにピッタリな花/

カトレアの花言葉

デンドロビウムの花言葉

デンファレの花言葉

蘭の花言葉に関する逸話『オルキスの生まれ変わり』

ギリシャ神話の中に、サテュロスとニンフの息子であるオルキスという人物がいます。彼は酒癖が大変悪く、深酒をしては母親であるニンフをも追い回すほどでした。

ある時酒の神ディオニュソスの祝いの席で、いつものように酒に飲まれたオルキスは、女性司祭にまで手を出そうとしたのです。

その様子を目にした神々は怒りに震え、罰としてオルキスをバラバラにして殺してしまいます。

それを見た父親のサテュロスは深く悲しみ、なんとか息子を救ってもらえるように天の神に祈り続けました。

それを不憫に思った神は、バラバラになったオルキスの体を花の形に変えました。その花こそが、蘭の花であったと言われています。

蘭の選び方、色ごとのポイント

幸福を運んでくる花として贈り物に人気の蘭は、ありとあらゆるお祝いごとに選ばれています。ギフトとしての目的ごとに最適な蘭の種類を知って、失敗しない蘭選びをしましょう。

●白い蘭の花・・・花言葉「幸せが飛んでくる」は、開業祝いや開店祝いなど、新しい門出にふさわしいですね。定番であり、その華やかさは店先を美しく飾ってくれることでしょう。

●ピンク色の胡蝶蘭・・・華やかな中にも可憐な雰囲気を漂わすピンク色の胡蝶蘭の花言葉は「あなたを愛しています」。愛しい女性に愛を告げる時や、母親に感謝を伝えるときなどに最適です。

●黄色の蘭の花・・・小ぶりな花をふわりと咲かせるこの蘭の花言葉は「清楚・遊び・一緒に踊って」など、親近感を感じるものが多いですね。親しい人の大切なお祝い事に気負わず贈れる花としてぴったりです。

蘭の花をお祝いや贈り物にするときに気をつけること!

その美しい姿で、たくさんの場面を彩ってくれる蘭の花。贈り物として渡す時、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。

デンドロビウムはギフトには要注意?花言葉が怖い?

デンドロビウムはデンドロビュームとも呼ばれる洋ランの一種です。このデンドロビウムは、蘭の中でも数少ない怖い意味に感じてしまうことがある花言葉を持っている花です。

一番知られている花言葉は「わがままな美人」という、蘭の美しさを表したものですが、一方で「驕慢」であるという意味にもとれます。

深読みするとそういう風にとれてしまうというだけで、実際の花言葉に「驕慢」は存在しません。不安なく蘭を送りたいという人は、避けた方が無難かもしれませんね。

白いカトレアの花言葉の意味は?

胡蝶蘭に悪い意味や怖い花言葉を持つものはありませんが、白いカトレアの花言葉には「魔力」というものがあります。

「魔力」という言葉は白く大ぶりな花を咲かせる魅惑的なカトレアの姿を見ると、いろいろと想像が膨らんで少し怖い花言葉です。

とはいえここでの「魔力」はやはり、美しい花を身につけるカトレアの魅力そのものを表しているのではないでしょうか。

こちらも絶対に失敗したくないという時には、選ばない方が憂いなくすみますね。

蘭の花の購入時に留意したいこと

蘭を実際に購入する際に、どういったことに気をつければいいのかをご説明します。

取り扱っている時期

蘭は寒い時期が苦手とされているので、6月〜10月が花の出荷最盛期となります。この時期にはたくさんの蘭の花が店先に顔を出します。

しかし、フラワーショップでは年中時期を問わず、必ず取り扱いがある花です。中でも人気があるのが胡蝶蘭で、取り扱いが多い花です。

時期がずれたからといって品質に差があるわけではなく、一年中安定したクオリティの蘭を手に入れることができます。

購入の手順

蘭は鉢植えで贈る場合がほとんどですが、贈るシーンに合わせて、花の種類だけではなく鉢植えの大きさと、何本仕立てにしたいかをお店の方に伝えましょう

どのようなお祝いのギフトなのか、どのような場所に贈るのか、送り先の事情に合わせて選ぶことが大切です。

最近では鉢植えの形も色々とあるようですので、もしお店でそういったものを取り扱っている場合は、鉢植えの形もきちんと確認した方が失敗なくすむでしょう。

鉢植えを包む包装紙やリボンなどは、大抵のお店にカタログが置いてあるので、それを見て決めます。

自分で決めれない場合は、お店の人に大まかなイメージを伝えて一緒に考えてもらうとスムーズに決めることができますよ。

蘭は立て札やメッセージカードを添えて贈るのが正式な方法ですので、それをどうしたいかということもお店の方に伝えましょう。

立て札やメッセージカードの書き方も聞いておくと安心ですね。

蘭の保管方法

ほとんどの場合鉢植えで贈られる蘭は、どのように管理すれば良いのでしょうか。

鉢植えの管理と育成方法

プレゼントとしてラッピングされた蘭をいただいた場合は、ラッピングは外してから育てましょう。

  • 直射日光を当てると枯れてしまう原因となるので、半日陰へ。
  • 全く日が当たらないと成長が遅れ、弱ってしまうので必ず光のある場所へ。
  • 風通しが良いところに置く。
  • 夏場は涼しいところ、冬場は暖かいところへ。
  • エアコンの風は当てると痛むことがあるので、直接当たらないところへ。
  • 水はやりすぎると根腐れし枯れてしまうので、植え込み部分の表面が乾いてきてからたっぷりとコップ一杯の水を遣る。
  • 室内が冷房や暖房で乾燥している場合は、霧吹きで加湿をする。
  • 花が終わったら、花茎を生え際から切り、来年に備える。

 

蘭の特徴や花の名の由来

基本情報

目・科・属 キジカクシ目・ラン科・ファレノプシス属/

カトレア属またはパフィオペディルム属

和名・洋名 ラン / Orchid
開花時期 5〜7月頃、11〜12月頃
生息地(または原産地) 南極を除くすべての大陸の熱帯から亜寒帯

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/ラン科

蘭は英語で何と言う?誕生花と名前の由来

蘭の英語名と花言葉

蘭は学名Orchidaceaeと言い、英語名は「orchid」です。花言葉は以下の四つ、

beauty(美)

love(愛情)

refinement(上品・優雅)

beautiful lady(美しい淑女)

 

蘭の花が誕生花となっている日がこちらです。

1月6日・12月18日の誕生花(胡蝶蘭)

1月11日・12月27日の誕生花(パフィオペディルム)

10月14日・11月24日・12月13日の誕生花(カトレア)

出典:季節の花300

蘭の花の名前の由来

英語で蘭を表すOrchid(オーキッド)は、ギリシア語で睾丸を意味するorchisが語源です。

この言葉の由来は蘭の魂茎(収縮した地下茎が肥大化して球状になったもの)が睾丸に似ていることからきています。

一方で胡蝶蘭の名前の由来は、正式学名であるギリシャ語のPhalaenopsis Aphrodite(ファレノプシス アフロディーテ)が「蛾のような」を意味することからきています。

日本では「蝶」の方が「蛾」よりも綺麗であることと、舞楽などで使われていた蝶の別名「胡蝶」から、「胡蝶蘭」と名前がつけられました。