清楚なイメージのスノードロップですが、怖い言い伝えがイギリスにあること、知ってましたか?
お見舞いやプレゼントにスノードロップの花を選びたいと思っていらっしゃるなら、贈り主の温かい言葉に加えて、花言葉も一緒に添えてみてくださいね。
春、真っ先に咲くスノードロップ。外はまだ雪が残っているというのに、「春遠からじ」といったメッセージを私たちに届けてくれているかのようです。
この記事ではスノードロップの花言葉や、名前の由来なども併せてご紹介していきます。
スノードロップの花言葉
それではさっそくスノードロップの花言葉を見ていきましょう。
感謝、ありがとう、切ない恋愛の意味がある花言葉
「hope(希望)」 「感謝 ありがとう」「consolation(慰め)」「切ない恋愛」
スノードロップの花言葉は基本的にはいい意味を持ちます。「感謝」「ありがとう」や「希望」という花言葉は、誕生日やお見舞いなど、お祝いや励ましにぴったり。
積もった雪の下で、雪が溶けるのをじっと待っているスノードロップの特徴が希望をよくあらわしているからです。
また、スノードロップの「切ない恋愛」、「慰め」という花言葉は、失恋したりして落ち込んでいる人に贈りたい花言葉です。
スノードロップの花のオリジナルキャッチコピー
スノードロップ咲く、春の前ぶれは恋の予感?
寒さにも負けず、けなげに花を咲かせるスノードロップの姿にエネルギー、前向きの姿、芯の強さを感じます。
もうすぐ来る春に心をはせ、何か良いことが起きるような予感がします。恋の予感だと、なおさら嬉しいですね。
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スノードロップの花言葉にまつわる逸話
花言葉に関する逸話をみてみましょう。
アダムとイブ説
アダムとイブが禁断の木の実を食べたため、雪の降りしきる中、エデンの園を追われました。永遠に降り続く雪にイブがたいそう悲しみました。
泣きじゃくるイブを励ますために、天使は一片の雪に息を吹きかけます。すると雪はスノードロップの花となって、そこに希望が生まれたといいます。
「もうすぐ春がくるから絶望してはいけませんよ」というメッセージですね。冬来たりなば、春遠からじ」という日本の諺に通じるものがあります。
雪に色をあげた説
ドイツにはこんな逸話が残っています。その昔、雪には色がありませんでした。そこで他の花たちに色を分けてくれるように頼みました。
ところが、どの花もそっぽを向いたのです。ただスノードロップだけが自分の色を雪に分けてあげたというのです。
雪からのありがとう、の気持ちを込めてスノードロップは春の一番に咲くことができるようになったということです。
修道女の幽霊説
スノードロップが清らかな花であるため、修道女の幽霊が現れる古い屋敷の庭にはこの花が咲くといわれます。
また、スノードロップの花を新年前に見つけると、その翌年は幸運にめぐまれるというスコットランドの言い伝えもあります。
スノードロップの花の上手な渡し方はガラスの花瓶!
スノードロップの花をお祝いや贈り物にするときには温かいメッセージと花言葉を添えて!清楚ですがすがしい雰囲気のスノードロップの花。
大切な人に贈りたいけれど、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。
ロマンティックに渡すためのコツ
庭に咲いたスノードロップを、プレゼントにしたいときは、ガラスの花瓶に入れて、差し上げましょう。ガラスの透明感がスノードロップの清楚なイメージにぴったり合ってロマンティックです。
花言葉を相手にうまく伝えるポイント
自分の素直な気持ちを、ストレートに伝えましょう。スノードロップがきっと後押ししてくれますよ。
スノードロップの花を贈るときは、誤解されないよう、必ず花言葉を添えましょう。死をイメージする人がいるからです。詳しくは、後述する名前の由来でお伝えしますね。
希望という花言葉と死のイメージが合わさって、「あなたの死を望む」という意味だと思われたら大変です。
手間いらず!球根購入時の留意点
スノードロップは、あまり手間のかからない球根植物です。虫が食ったりしていない、元気な球根を選んでください。
購入場所・植える時期
スノードロップの球根は夏過ぎから園芸店で入手できます。秋(9~10月頃)に球根を植え付けると、早春に花が咲きます。
(球根に毒があります。成分であるガランタミンは、眩暈、嘔吐、下痢などの毒の症状がでますので、要注意。)
育て方・管理法
5号鉢に5~7球、花壇は株間を5㎝ほどあけて植えましょう。かぶせる土の厚さは、鉢植えは1~2㎝ほど、庭植えは2~3㎝ほどです。深植えにならないように注意してください。
植え付けから芽が出るまでは、半日陰の涼しい環境で育てましょう。芽を出すには寒さが必要です。
温暖化の影響で暖地では球根から芽が出ないことが多くなっていることは、残念なことです。芽が出たら、よく日に当ててあげます。
早春、他の花に先駆けて、真っ先に咲いてくれます。花が終わった後、いつまでも枯れた花ガラを放置しておくと、それが腐って病気になりやすいので、必ず花ガラを切り取ってください。
花ガラを切る理由はもう一つあります。放置しておくと種子ができ、栄養を種子に取られてしまうため球根が弱ります。
花が終わる春以降は葉っぱだけになりますが、この時期に球根を太らせているので、葉っぱは切らないでください。
花が咲いた後は、だんだん葉っぱが枯れてきて、休眠期に入ります。寒さには非常に強いのですが、暑さに弱いので、管理は半日蔭の場所が適しています。休眠期の夏も水をやることを忘れないでください。
姿は似ていてもスノーフレークは別物
スノードロップと名前も雰囲気もよく似ていることから間違われることも多いのがスノーフレーク。「スノーフレーク」は、ヒガンバナ科スノーフレーク属の植物で別物です。
スノーフレークはスノードロップよりも背丈が高く、花の形が鈴蘭のように釣り鐘型です。咲く時期もずれていて、4月~5月です。
スノーフレークの花言葉が怖い?
スノーフレークには怖いイメージの花言葉はなく、「純粋」「純潔」「汚れなき心」「皆をひきつける魅力」です。
スノーフレークの茎には毒性も
茎がニラに似ているため、誤食に注意してください。(吐き気、嘔吐、頭痛などを引き起こします。)
茎の形はニラよりも幅広いです。スノーフレークは青臭い不快臭があるので、臭いを嗅げば見分けることは容易です。
スノードロップの特徴や花の名の由来
基本情報(開花時期)
目・科・属 | キジカクシ目・ヒガンバナ科・ガランサス属 |
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和名/洋名 | マツユキソウ・待雪草/Snowdrop |
開花時期 | 2~3月頃 |
原産地 | ヨーロッパ |
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/スノードロップより
誕生花と名前の由来
1月1日、1月7日、1月16日、2月2日、2月26日の誕生花とされています。
スノードロップの学名、「Galanthus」はギリシア語で「乳のように白い花」を意味します。スノードロップの別名は「待雪草」のほか、「雪のしずく」や「雪の草」ともいわれます。
名前の由来には、次のような説があります。
死を象徴する花説
恋人の死を知った乙女ケルマは、スノードロップを摘んで彼の傷の上に置きました。恋人は目覚めることはありませんでしたが、ケルマが彼に触れた途端、彼の体は雪のしずく(スノードロップ)になってしまったといいます。
これはイギリスの農村地方の言い伝えですが、この地方では、スノードロップが死を象徴したり、死を連想させる花として嫌われ、家の中に持ち込むと不幸が起こるとまでいわれています。
耳飾り説
また、中世期のヨーロッパで女性が付けた耳飾りの形に似ていることから、「雪の耳飾り」と呼ばれたとも言われています。いろいろ想像をめぐらせて、自分なりの解釈を作ってみるのも面白いですね。
北海道を舞台にした「風のガーデン」というドラマの中では、緒形拳が扮したおじいさんが創作したスノードロップの花言葉が次のように紹介されていて、おもわず微笑んでしまいました。「去年の恋の名残の涙」ちなみに、「風のガーデン」は緒形拳の遺作となりました。