花言葉

百合(ユリ)の花言葉の意味・由来・誕生花

白くて可憐な百合の花。古くから神聖な花として広く扱われる花ですが、花言葉が複数あることはご存知でしたか?

お祝いごとやプレゼントに百合の花をチョイスしたいなら、花言葉も一緒に添えてみてはいかがでしょうか。

この記事では百合の花言葉や、購入時のポイントなども併せてご紹介していきます。

百合(ユリ)の花言葉

それではさっそく百合の花言葉を見ていきましょう。

花言葉

百合の花全般の花言葉 純真・無垢・威厳
白い百合(テッポウユリ・カサブランカ) 純潔・偽れない・荘厳・無垢・壮大な美
ピンク色の百合(ササユリ) 清浄・上品・希少・虚栄心
オレンジの百合(オニユリ) 荘厳・富と誇り・愉快・華麗・軽率
黄色の百合(コンカドールなど) 陽気・飾らぬ美・偽り・天にも昇る心地
黒色の百合(クロユリ) 呪い・恋・愛・復讐

百合の花全般をあらわす花言葉には「純真」「無垢」があります。清々しく透き通るような白色の花弁にピッタリな花言葉ですね。

また、花の種類や色によって別の花言葉が付けられているものもあります。

白い百合は「純潔」などのピュアな言葉なのに対して、黄色の百合の「偽り」や黒い百合の「呪い」からは、また違った印象を受けますね。

画像検索を用いてさまざまな色の百合の写真を見ながら、花言葉と比べてみるのも楽しいですよ。

百合の花のオリジナルキャッチコピー

透き通る白さに隠している 誰にも譲れないイノセンス

類似の花言葉を持つ花はこちら

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百合の花言葉に関する逸話「マリアさまと白百合」

清純なイメージのある百合の花ですが、花言葉にも「純潔」などの清らかさを連想させる表現があるのには理由があります。

百合の花は聖母マリアさまを象徴する花として知られています。それはキリスト教の教えに於いてマリアさまが純潔のままであるという考えが深く関わっているためです。

聖なる女性であったマリアさまは、男性と交わること(キリスト教ではこれを罪と考えている)をせずにイエス・キリストを身ごもられました(無原罪の御宿り)。

それを告知したガブリエルが、その時(受胎告知)に手に持っていたのが百合の花だったとされています。

清さや尊さが信仰の対象となっている無原罪のマリアさま。その存在はカトリックという宗教を通して美しく語り継がれました。

白い百合はマリア様のシンボルとして長い歴史の中で定着し、現在では花言葉にまでなりました。

百合の選び方のポイント

聖なる花として人気の百合の花は、神仏の前で行う神聖な儀式に用いられることも多くあります。

たとえば真っ白いウェディングドレスに合わせて他の洋花と一緒にブーケにしたり、亡くなられた方の柩の前に手向けたり。

百合の花をおくりものとしてプレゼントしたいときには、必ず他の花と合わせたカラフルなアレンジにしてもらいましょう。

●白い百合の花・・・友人へのお祝いに、ブーケやアレンジメントの中に添えると華やかになります。「壮大な美」という花言葉からも、演奏会や発表会などのちょっと格式張ったイベント用のアレンジに添えても素敵かもしれません。

●ピンクの百合の花・・・「上品」という花言葉から、少し内気な彼女さんへのプレゼントにいかがでしょうか。普段は主張することが苦手でも、それは奥ゆかしさや上品さがあるとも言い換えられるかもしれません。そんな彼女を肯定するようにピンクの百合をプレゼントしてみてはいかがでしょう。

●オレンジの百合の花・・・「富と誇り」という花言葉から、新しい事業を始めたり、お店のリニューアルオープンのお祝いに贈ってみてはいかがでしょうか。オレンジという色が見る人に元気も与えてくれるかもしれません。

●黄色の百合の花・・・普段から気心知れた友人、一緒になってはしゃいだり大笑いできるような友人へ、日頃の感謝の気持ちを込めて誕生日の花に黄色の百合を贈ってみるのはいかがでしょう。「陽気」と言う花言葉がピッタリです。

 

百合の花を贈り物にするときに気をつけたいことは?

華やかで誰もが知っているポピュラーな百合の花。大切な人に贈りたいけれど、そのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。

黒百合(クロユリ)は贈り物にはNG!花言葉が怖い・・・

黒百合(クロユリ)はユリ科バイモ族。正式にはユリ科ユリ属である白百合とはまた別の種類になります。

しかし、「呪い」という花言葉が充てられていて、なんだか怖いのも事実です。これにまつわるエピソードで最も有名な伝説は、富山の昔話である『黒百合物語』

その昔、富山城主の武将である佐々成正は、妻である小百合をとても可愛がっておりました。

おめでたいことに小百合は妊娠するのですが、これに嫉妬した側室の女性たちから他の家臣との子供であるという噂を流されてしまいます。

その噂を信じた成正は妻が浮気したと思い込んで、小百合を斬り殺してしまいます。その時に小百合が「立山に黒百合が咲いたら佐々家は滅びるでしょう」という呪いをかけたのだとか。

そういった背景が有名であり、黒百合はあまり贈り物には向かないとされています。

 

白百合=死のイメージ?おめでたい結婚式でも使用される!

百合の花は、亡くなった方のための葬儀やお仏壇へ飾られることもあり、白百合単品や白一色の花束にしてしまうと、そういった喪に服している期間や死を連想させることもあります。

しかし覚えておいていただきたいのは「そのような場面で使われるのは、百合が神様や仏様といった神聖なものへ通じる花であるため」ということです。

お葬式で使われることもある一方、おめでたい結婚式などでもよく使用されますので、縁起の悪い花ではありません。

神聖なものとして挙げられる結婚式にも、新婦さんの純潔さを表すかのように真っ白な百合の花がアレンジメントに加えられて使用されます。

結婚式での無難な使い方は、白い百合の花は主役にせず、必ず他の洋花と混ぜたアレンジにすることや脇役として添える形で使用すること。

ポイントをうまく押さえることで、百合の花が持つ神聖さを際立たせることができます。

百合の花を贈り物に使うときは?

・百合の花のみの花束、白のみの花束はNG

・同じく死を連想させる「菊」などの和花と一緒に組み合わせない

・パステルカラーの洋花と組み合わせたアレンジにする

・バラやひまわりなどの明るい印象の花と組み合わせる

百合の花を購入する時に留意したいこと

それでは百合の花を購入するときのポイントについてを解説しますので、実際に百合の花を購入しようと思ったときに参考にしてみてくださいね。

取り扱っている季節

百合はおもに4月~8月に開花時期を迎えますので、その時期に合わせて咲いた花が店頭に並びます。

この時期は生花コーナーがある一部のスーパーやホームセンターでも百合を取り扱うことがあります。

大抵の場合は、フラワーショップであれば通年で取り扱いがあります。ポピュラーなのは大ぶりの白い百合(カサブランカなど)です。

ブーケ(花束)にするかアレンジメントにするか決めよう

百合の花を添えたブーケ(花束)やアレンジメントを買いたい場合、フラワーショップに出向いてまずは店員さんにどちらを作りたいのかを伝えましょう

店の中から入れて欲しい花や包装用の素材を選びます。自分で選ぶのは自信がないという方は、店員さんに色やイメージを指定してデザインを任せるという方法もあります。

店によってはメッセージカードや小さなぬいぐるみ、キャラクターのピックを添えることもできますので、店員さんに相談しみてくださいね。

百合の花の保管方法


百合の花をプレゼントされたら、どのように保管すれば良いのでしょうか。

花束(ブーケ)の保管方法

①プレゼントとしてブーケを頂いたらまずは包装してある素材をはずします。

  • キャラクターのピック
  • 輪ゴム
  • 水が浸してある紙
  • アルミホイル
  • 包んであるビニール
  • リボン

これらのものを全て外し、花が1本1本バラバラになる状態にしましょう。

傷んでいる葉っぱや花びらがあれば取り除きます。

③茎の切り口を水でよく洗い、下から2~3cmのところを斜めに切り落として花瓶に活けましょう。

④毎朝水を取り替えます。切り口は日を追うごとに傷んできますので色が変わってしまった部分だけ切り落としてから水に入れると長持ちします。

百合の特徴(開花時期)・花の名の由来

百合の花の基本情報です。

基本情報

目・科・属 ユリ目・ユリ科・ユリ属
和名/洋名 ユリ/Lily
開花の季節 5~8月頃
原産地 日本(テッポウユリ)・アジア(ヒメユリ)・交雑種は世界各地

参考:Wikipedia ユリ より

百合が誕生花になっている日付・名前の由来

百合の花が誕生花としてあてられている日付はこちらになります。

3月12日、
4月28日の誕生花 (透かし百合)
6月27日の誕生花(姫百合)
6月30日の誕生花(山百合)
7月15日の誕生花(笹百合)
7月31日の誕生花(百合)
8月30日の誕生花(鬼百合)
10月12日の誕生(鉄砲百合)
11月6日の誕生花(カサブランカ)

出典:季節の花300

百合の花の名前の由来

  • 風に吹かれて揺ら揺らと揺れるさまから「ユリ」と呼ばれるようになったという説
  • 花が傾く様子から「ユルミ」となった説
  • 朝鮮語でユリの一般名称である「nari」が転じたものという説

百合の花の名前の由来には、上記のような説があります。

また、百合の球根であるユリネを剥がすと何枚もの片鱗が合わさっている様から、百が合わさる「百合」という漢字が当てられているということです。