花言葉

ハクモクレン(白木蓮)の花言葉の由来・意味・誕生花

冬の終わりに庭や公園、街路に卵のような白い花を咲かせるハクモクレン。心地良い甘い香りに、心を癒された経験がある人も多いのではないでしょうか。

ハクモクレンの花言葉は、花の容姿に関する言葉、そして仏教に関する言葉が付けられていることを知っていますか?

ここではハクモクレンの花言葉と仏教との繋がり、またシモクレンやコブシ、サラサモクレンとの違いや、育て方などについて紹介します。

ハクモクレン(白木蓮)の花言葉

まずは、ハクモクレンの花言葉から見ていきましょう。

壮大な雰囲気!ハクモクレンの花言葉

ハクモクレンの花言葉 自然への愛、自然な愛情、荘厳、気高さ、高潔、崇敬、慈悲

ハクモクレンの花言葉は、「自然への愛」「自然な愛情」「荘厳」「気高さ」「高潔」「崇敬」「慈悲」です。

ハクモクレンの花言葉の由来は?

ハクモクレンの開花時期は、3月~4月。肌寒さが残る季節にたくさんの花を咲かせる姿は、まるで冬の終わりと春の始まりを告げているようです。

自然を満喫しているように見える姿から「自然への愛」「自然な愛情」「荘厳」という花言葉が、また真っ白な花の美しさから「気高さ」「高潔」という花言葉が付けられました。

「崇敬」「慈悲」は宗教に関する由来があるのですが、これは後述する「花言葉の逸話」の中で解説しますね。

オリジナルキャッチコピー

空に咲く蓮の華 天国に届ける愛と誇り 

類似の花言葉を持つ花はこちら

3月/3月1日/3月24日/4月/4月15日/「尊敬」を意味する花言葉を持つ花/「愛」を意味する花言葉を持つ花/同窓会や送別会、お別れの際に贈りたい花/庭に植えたい木/白い花の花言葉/結婚式やセレモニーで使いたい花/記念樹にしたい木/

花言葉に関する逸話「天国に咲く蓮の花」

モクレンの漢字は「木蓮」。花が蓮に似ていることが名前の由来です。ハクモクレンは白い花を咲かせるので「白木蓮」と表します。

さて、蓮の花は仏教と関りが深く、仏や慈悲の象徴とされています。蓮に似た花を咲かせるモクレンは「天国に咲く蓮の花」と呼ばれ、中国では寺院や宮殿などにモクレンを植える風習があるんですよ。

モクレンの花が蓮に似ていること、また蓮が仏教と深い繋がりがあること、これらがモクレンと仏教を結び付け、「崇敬」「慈悲」という花言葉が付けられました。

ハクモクレン(白木蓮)はどんな花?

ハクモクレンは、冬の終わり頃に開花する落葉高木です。卵を包んでいるかのような形の花を上向きに咲かせます。モクレン(木蓮)の仲間であり、花が白いことからハクモクレン(白木蓮)と命名されました。

樹高が10ⅿ~15ⅿにまで成長するので、鉢植えには向いていません。庭植えにする場合も、剪定が必須となるでしょう。

ハクモクレンの花の香りは?

ハクモクレンの香りは、甘くて強めです。開花時には庭全体が上品な香りに包まれるんですよ。

花の大きさは小鳥くらいの大きさで、肉厚な花びらは萼も含めて9枚。花びら1枚1枚からも濃厚な香りが漂います。

開花時期に葉を付けないのも大きな特徴であり、樹木が白一色に染まる満開時はまさに圧巻。見事な景色を魅せてくれます。

記念樹や庭木に!ハクモクレン(白木蓮)の仲間と花言葉

ハクモクレンには様々な仲間があり、どれも庭木として人気があります。それぞれの特徴を紹介しますので、庭木選びの参考にしてくださいね。

花言葉は「持続性」「恩恵」シモクレン(紫木蓮)

  • 開花時期:4月~5月
  • 樹高:4m~5m
  • 花色:ピンク~紫色
  • 花びらの枚数:6枚

シモクレン(紫木蓮)は、開花時期がハクモクレンよりも遅い4月~5月。花は外側がピンク~紫色、内側が白色、樹高は4m~5mと、ハクモクレンよりも低めです。

1億年前から存在しているといわれ、そこから「持続性」という花言葉が付けられています。

また蕾が必ず北を向くことから、ついた別名が「コンパス・フラワー」。「方向が分からなくなった時には、シモクレンの蕾を見つけよ」という古い謂れもある恩恵深い樹木です。

花言葉は「友情」コブシ(辛夷)

  • 開花時期:3月~4月
  • 樹高:8ⅿ~10ⅿ
  • 花色:白
  • 花びらの枚数:6枚

コブシ(辛夷)もシモクレンやハクモクレンと同じ、モクレン科・モクレン属の仲間です。開花時期はハクモクレンと同じく3月~4月。樹高はハクモクレンよりやや小さめです。

大きな違いは花びらで、ハクモクレンやシモクレンが卵を包むような形であるのに対しコブシの花びらは大きく広がります。穢れの無い花色から「友情」という花言葉が付けられました。

サラサモクレン(更紗木蓮)

  • 開花時期:3月~4月(ハクモクレンよりもやや遅い)
  • 樹高:6ⅿ~10ⅿ
  • 花色:白、紫、ピンク
  • 花びらの枚数:萼を含め9枚

シモクレンとハクモクレンの混雑種・サラサモクレン(更紗木蓮)。開花時期・樹高ともにシモクレンとハクモクレンの中間辺りに位置しています。

花色はピンクが多いのですが、白色や紫色も流通しており、シモクレンやハクモクレンとの見分けが難しいようです。花言葉は特に決まっていません。

花言葉は「歓迎」ヒメコブシ(シデコブシ)

  • 開花時期:3月~4月
  • 樹高:3ⅿ~4m
  • 花色:薄ピンク
  • 花びらの枚数:花びら多数、菊咲き

モクレン属の中でも比較的コンパクトな品種が、ヒメコブシ(シデコブシ)です。花色は菊のよう、菊のような花を咲かせます。

手の平を広げたような花がたくさん咲く様子から「歓迎」という花言葉が付けられました。あまり大きく育たないので、小スペースや鉢植えにおすすめです。

ハクモクレン(白木蓮)の育て方・水やり・管理方法

ハクモクレンは高く育つ樹木ですので、鉢植えよりも庭植えの方がおすすめです。また、移植が難しいので、よく考えてから植栽場所を決めましょう。

植え方・植え付け期

ハクモクレンの植え付け期は、1月~2月。日当たりと水はけが良い場所に腐葉土を混ぜ込んでから植え付けます。苗が小さいうちは、倒れないよう支柱を立ててください。

水やり・肥料

根がしっかり張るまでの間は、毎日与えましょう。根が地面についた後の水やりは不要です。肥料は5月、9月、1月緩効性肥料を与えましょう。

剪定

ハクモクレンは、放置すると15ⅿ以上にまで成長します。あまり大きく育てたくない場合は、剪定を行い樹形を整えましょう。

剪定に適した時期は、花が終わった直後です(葉が出る前)。込み合っている枝を2~3芽残して切り落としましょう。

庭のスペースの関係で庭植え出来ない場合、シモクレンやヒメコブシ(シデコブシ)をおすすめします。

ハクモクレン(白木蓮)の特徴・名前の由来・誕生花

最後は、ハクモクレンの基本情報です。英語名や誕生花、名前の由来なども紹介します。

基本情報・英語名

目・科・属 モクレン目・モクレン科・モクレン属
和名・英語名 ハクモクレン、白木蓮・Mulan magnolia(ムーラン・マグノリア)
開花時期 3月~4月
原産国 中国

参照:Wikipedia モクレンより

ハクモクレンはいつの誕生花?

ハクモクレンが誕生花に当てられている日にちは、3月1日、3月24日、4月15日です。

ちなみに、モクレン全体の誕生花は1月8日、2月19日、3月17日、4月3日、4月15日、4月24日、5月7日、7月4日シモクレンの誕生花は3月21日、7月4日、7月20日になります。

名前の由来は?

木蓮(モクレン)の花は蓮(ハス)の花と似ており、「木に咲く蓮」を意味し「木蓮」と名付けられました。

木蓮の中でも、白い花が咲くものを「白木蓮(ハクモクレン)」紫色の花が咲くものを「紫木蓮(シモクレン)」と呼んでいます。

昔は、花が蘭に似ていることから「木蘭(モクラン)」と呼ばれていましたが、現在では「木蓮」に統一されています。