花言葉

サクラソウの花言葉の由来・意味・誕生花

九州~北海道南部の山や草原に自生するサクラソウ。近年では乱獲や環境の変化により自生数が減っており、さいたま市の『田島ヶ原サクラソウ自生地』は国の特別天然記念物に指定されています。

そんな貴重な花・サクラソウの花言葉は「和の心」にちなんだ純粋なものが多く、とても清らか。しかし、園芸店で販売されているサクラソウには、違う花言葉が付けられていることを知っていますか?

ここではサクラソウの花言葉とその由来、園芸店で売られている「サクラソウ」の正体とその花言葉など、知られざるサクラソウの世界をお届けします。

サクラソウの花言葉

まずは、サクラソウの花言葉を紹介します。

和の心を受け継ぐサクラソウの花言葉

サクラソウの花言葉 初恋、純潔、無邪気、青春、自然の美しさを失わない、少年時代の希望、青春の喜びと悲しみ

サクラソウの花言葉は、「初恋」「純潔」「無邪気」「青春」「自然の美しさを失わない」「少年時代の希望」「青春の喜びと悲しみ」です。

それぞれの花言葉に由来があるのですが、まずはサクラソウの花の特徴について説明しましょう。

サクラソウはどんな花?

サクラソウの正式名称は「ニホンサクラソウ(日本桜草)」。日本や朝鮮半島、中国などに自生している多年草です。

花の形が桜の花に似ていることで「サクラソウ」と名付けられました。開花は春で、ピンクや白、紫色の小さな可愛らしい花を咲かせます。

園芸店で売られているサクラソウとは?

園芸店などでよく見かけるサクラソウのほとんどは「プリムラ」、または「西洋サクラソウ」という花です。ニホンサクラソウと同じサクラソウ属の仲間ですが、日本古来の品種ではありません。

ニホンサクラソウの苗を販売している店舗は少なく、入手は困難な状態。しかし、山野草専門店ではホームページから苗の注文を受けているところもありますので、興味がある方は探してみてはいかがでしょうか。

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桜を見上げる足元に咲く 春を告げるもうひとつのサクラ

類似の花言葉を持つ花はこちら

2月/2月16日/2月1日/2月24日/2月5日/3月/3月26日/4月/4月28日/4月2日/4月3日/5月/5月13日/5月18日/5月1日/「希望」を意味する花言葉を持つ花/「恋」を意味する花言葉を持つ花/「悲しい」意味の花言葉を持つ花/「愛」を意味する花言葉を持つ花/ガーデニングに使いたい花/ピンク色の花言葉/卒業式に贈りたい花/母の日に贈りたい花/白い花の花言葉/赤い花の花言葉/野原で観察したい花/青い花の花言葉/

花言葉に関する逸話「サクラソウの特徴と花言葉」

それでは、サクラソウの花言葉の由来を解説しましょう。

サクラソウの「花の姿」に関する花言葉

茎は細くて花も小さく、群生しない限り目立つことが無いサクラソウ。しかし、見方を変えれば「目立たないけど、一生懸命に咲く純粋で清楚な花」といえます。

花言葉「初恋」「純潔」「無邪気」「自然の美しさを失わない」は、決して華美ではないものの、懸命に咲くサクラソウの様子が由来となっています。

サクラソウの「開花時期」に関する花言葉

サクラソウの開花時期は、3月~4月です。気温が上がってから咲き始め、夏が来る前に枯れてしまう開花時期の短さが表現された花言葉が「青春」「少年時代の希望」「青春の喜びと悲しみ」です。

あっという間に過ぎていく青春時代と、美しくも儚いサクラソウ。確かに共通するものが感じられますね。

サクラソウ・プリムラ・西洋サクラソウの違いは?

ニホンサクラソウ、プリムラ、西洋サクラソウ。全て同じサクラソウ属の仲間であり、一見しただけでは区別が出来ないほどよく似ていますが、次のような違いがあります。

  • ニホンサクラソウ…多年草。日本や中国、朝鮮半島やシベリアが原産。江戸から栽培されている古典園芸植物。花の中心部が白色であることが多い。
  • プリムラ…主にヨーロッパが原産、もしくは品種改良されたもの。一年草。花の中心部が黄色であることが多い。
  • 西洋サクラソウ…プリムラの一種。

サクラソウ属の種類は非常に多く、その数は数百種を超えています。この中から「さくらそう会」(“昔ながらのニホンサクラソウ”を守り続ける会)が認定しているニホンサクラソウは約320種類です。

サクラソウ属の品種・種類

ニホンサクラソウ、プリムラ、西洋サクラソウなど、サクラソウ属の仲間の中から特に人気がある花と花言葉を紹介します。

花言葉は「運命を開く」プリムラ・マラコイデス(西洋サクラソウ)

一般的に西洋サクラソウといえば、このプリムラ・マラコイデスを指します。花言葉は「運命を開く」オトメサクラ(乙女桜)やケショウサクラ(化粧桜)とも呼ばれています。

花言葉は「幸福を重ねる」クリンソウ(九輪草)

ニホンサクラソウの一種であるクリンソウ。花言葉は「幸福を重ねる」です。お寺の頂上部にある9つの輪飾り(九輪)に似た咲き方をすることから「九輪草」と名付けられました。

花言葉は「永続する愛」メラコ(メローシャワー)

マライコイデスの一種であるメラコは、葉の裏からメロンに似た甘い香りがすることから「メローシャワー」とも呼ばれています。花言葉は「永続する愛」です。

花言葉は「無言の愛」ウンナンサクラソウ(雲南桜草・愛香水)

花茎が長く、花から柑橘系の香りを漂わせるウンナンサクラソウ(雲南桜草)。香りが良いことから、別名「愛香水」とも呼ばれています。花言葉は「無言の愛」です。

番外編:花言葉は「人生の出発」アメリカサクラソウ(ドデカテオン)

サクラソウという名前がついていますが、アメリカサクラソウ(ドデカテオン)はサクラソウ科ドデカテオン属。花びらが反りかえったようなユニークな花を咲かせます。花言葉は「人生の出発」です。

サクラソウに似た花はある?

サクラソウは「細長い茎の先に明るい色の小さな花を咲かせる」という特長がありますが、植物の中にはこの咲き方にそっくりな花をつける植物があるんですよ。

花言葉は「魔力」バーベナ

別名「美女桜」とも呼ばれているバーベナ。サクラソウとの違いは開花期です。サクラソウが春にしか花を咲かないのに対し、バーベナは春~秋と長い期間花を咲かせ続けます。花言葉は「魔力」です。

花言葉は「輝く心」オキザリス

オキザリスの中には、サクラソウを似た花を咲かせる種類があります。葉がハート型茎が矮性だったら、それはサクラソウではなくオキザリスといえるでしょう。花言葉は「輝く心」です。

花言葉は「あなたを伴侶に」カルセオラリア(巾着草)

風船のように膨らんだユニークな花を咲かせるカルセオラリア(巾着草)。中でもカルセオラリア・ミダスはサクラソウに似ていますが、花の膨らみの有無で見分けられますよ。花言葉は「あなたを伴侶に」です。

サクラソウの育て方・水やり・管理方法

サクラソウ属には色々な種類がありますが、ここではニホンサクラソウの育て方を紹介していきます。苗の入手は困難ですが、手に入れることが出来たら大事に育ててあげましょう。

ニホンサクラソウの苗の植え付け

ニホンサクラソウは鉢植えで育て、季節ごとに置き場所を変える方法をおすすめします。

植え付けに適した時期は、10月~2月。培養土は、赤玉土:鹿沼土:腐葉土を5:3:2、もしくは赤玉土と鹿沼土、軽石(全て小粒)を同量に混ぜたものを使用しましょう。

ニホンサクラソウの季節ごとの管理と水やり

耐寒性には優れているものの、降雨と夏場の直射日光に弱い傾向があるニホンサクラソウ。梅雨時期~暑さが和らぐ秋までは、雨が当たらない明るい日陰に置き、直射日光に当てないよう気を付けてください。

水やりは、表土が乾いたらたっぷりと与えます。特に夏場の水切れには注意しましょう。

サクラソウの特徴・名前の由来・誕生花

最後は、サクラソウの基本情報です。英語名や誕生花、名前の由来などを紹介します。

基本情報・英語名

目・科・属 サクラソウ目・サクラソウ科・サクラソウ属
和名 サクラソウ、ニホンサクラソウ(日本桜草)
英語名 Primrose(プリムローズ)
開花時期 4月~5月
原産地 日本、朝鮮半島、中国、シベリア

参照:Wikipedia サクラソウより

サクラソウはいつの誕生花?

サクラソウが誕生花に当てられている日にちは、2月1日、2月5日、2月16日、2月24日、3月26日、4月2日、4月3日、4月28日、5月1日、5月13日、5月18日です。

名前の由来は?

サクラソウという名前は、花の形が桜の花と似ていることが由来となり名付けられました。またプリムラは、サクラソウの学名「Primula sieboldii(プリムラ・シエボルディー)」が語源です。