花言葉

オオイヌノフグリの花言葉の意味・由来・誕生花

道端や川沿いに一面に咲く姿は、まるで青い絨毯のようなオオイヌノフグリ。その姿を見かけると「あぁ、春が来たんだな…」と感慨深くなりますよね。

降り注ぐ日差しの下で小さな花をたくさん咲かせますが、その花はとても短命で1日でしぼんでしまうんだとか。

別名も花姿にふさわしいロマンティックな名前がつけられている反面、ビックリしてしまうような名前の由来もあるんです。

今回は、オオイヌノフグリの花言葉や名前の由来、逸話についてご紹介します。

オオイヌノフグリの花言葉


それでは早速オオイヌノフグリの花言葉をご紹介します。

小さくてかわいい!オオイヌノフグリの花言葉

オオイヌノフグリの花言葉 信頼、忠誠、清らか、神聖、愛くるしい、女性の誠実

オオイヌノフグリの花言葉は「信頼」「忠誠」「清らか」「神聖」など、真面目で正直なイメージがありますよね。これは後述するある女性の逸話に関わってきます。

また「愛くるしい」「女性の誠実」などの花言葉は、まさに女性へのプレゼントとしてぴったりですよね。ただし、オオイヌノフグリは雑草なので、爽やかなブルーの花びらを押し花にして贈るといいですね。

オリジナルキャッチコピー

青い星の瞳が輝く小花 神聖な女性へ忠誠の証

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オオイヌノフグリに関する逸話「聖女ヴェロニカ」


オオイヌノフグリの花言葉には「神聖」や「清らか」「忠誠」などがありますが、これはキリスト教と深い関わりがあります。

イエスキリストが十字架を背負って処刑場に向かうときに、彼の汗を拭いてあげた女性が聖女ヴェロニカでした。その時のハンカチにはキリストの顔が浮かんだとか。

このヴェロニカはオオイヌノフグリの学名「Veroican」と同じ綴りなのです。このことからオオイヌノフグリは西洋で「聖女ヴェロニカの草」と呼ばれているんですよ。

その後、イエスキリストは処刑場で張り付けにされたました。

実はキリストが血を流した場所にオオイヌノフグリが咲いたともいわれています。「女性の誠実」という花言葉も関わりがありそうですね。

オオイヌノフグリはどんな花?


オオイヌノフグリは道端や野原などに、自然に咲いている花という印象ですよね。ここでは具体的にどんな花なのかをご紹介します。

オオイヌノフグリのおしべは2本

オオイヌノフグリの花は青く真ん中に紫の筋が入っています。花の大きさは5mm位です。そして花の真ん中におしべが2本、めしべが1本あります。

太陽の光に反応して晴れた日に良く咲きますが、1~2日ほどでしぼんでしまう短命の花です。

オオイヌノフグリの葉はギザギザ

オオイヌノフグリの葉は丸い形をしていますが、その縁は鋸歯のようにぎざぎざしています。根元近くで枝分かれして横にどんどん伸びていく性質を持っています。

オオイヌノフグリには白花がある?

海のような爽やかなブルーが印象的なオオイヌノフグリですが、コゴメイヌフグリという種類は白い花が咲きます。原産地は地中海沿岸やヨーロッパです。

これは、イヌフグリよりも小さく白花で、お米のように見えることからこの名前がつけられました。

オオイヌノフグリを食べる!?毒性は?


オオイヌノフグリについて調べていると「食べる」「毒性」というワードが見つかります。一体どういうことなのか見ていくことにしましょう。

オオイヌノフグリは食べられる?

オオイヌノフグリは雑草なので、野草のように食べられるのかと思いますよね。しかし厳密に食用というわけではないようです。

いろいろ調べてみると、オオイヌノフグリを採って食べている人も存在します。その味はハコベに似て意外とおいしいそうですよ。ただし、食用と認められていないので食べるのは自己責任となりますね。

オオイヌノフグリの毒性について

毒性というワードを見ると「毒があるのなら食べられないのでは?」とも思うかもしれません。実際の所、オオイヌノフグリの毒性に関しては正確な情報がありません。

毒性植物であればしっかり記載があると思うので、オオイヌノフグリの毒性はないと考えていいのではないでしょうか。

オオイヌノフグリとネモフィラの違いは?


春に咲く青い花として有名なネモフィラは、オオイヌノフグリとよく似ていますよね。

「瑠璃唐草」という別名も同じなので、混乱してしまいそうです。そこでいろいろ比較してみました。

オオイヌノフグリ ネモフィラ
科・属 オオバコ科・クワガタソウ属 ムラサキ科・ネモフィラ属
咲くときの性質 多年草 一年草
花の大きさ(花弁の数) 直径5mmほど(4枚) 直径2cmほど(5枚)

咲く時期が同じなのでつい間違えてしまいますが、そもそもの科属が違います。また、花の咲く性質や大きさも違うことがわかりますね。

ちなみにネモフィラの別名は瑠璃唐草の他にも「赤ちゃんの青い瞳(Baby blue eyes)」があり、とても可愛らしいです。

オオイヌノフグリの育て方


オオイヌノフグリを育てたい!と思ったときに「もしかして野草として売っているのでは?」と思うかもしれません。

しかしオオイヌノフグリは雑草なので、育て方といっても咲いている場所に行って種を取ってくるか、そのままそっと抜き取って植え替えることくらいでしょう。

●種まき●

9~10月などの秋が適していて春に開花、夏には枯れてしまいますが、地下茎は生きていますので多年草の扱いとなります。また翌年もこぼれ種で自然に増えます。

●水やり●

庭植えなら雨水だけで十分です。鉢植えにした場合は土の表面が乾いたら与えるようにしましょう。

オオイヌノフグリは、在来種のイヌノフグリを駆逐するほどの繁殖力があります。あまりに広がったら引き抜く必要があります。

オオイヌノフグリの特徴や誕生花、名前の意味・由来


それでは最後にオオイヌノフグリの基本情報や誕生花、名前の意味・由来をご紹介します。

オオイヌノフグリの基本情報

目・科・属  シソ目・オオバコ科・クワガタソウ属
和名・洋名 大犬の陰嚢、星の瞳、瑠璃唐草、天人唐草・grey field speedwell
開花時期 2月~5月
原産地 ヨーロッパ

参考:Wikipedia:オオイヌノフグリより

オオイヌノフグリが誕生花となっているのはいつ?

オオイヌノフグリが誕生花として当てられている日にちは、2月11日、3月4日です。

オオイヌノフグリの名前の由来(瑠璃唐草など)

オオイヌノフグリの「フグリ」とは、犬の陰嚢(雄の精巣がおさまっている袋)のことです。そのため和名でも「大犬の陰嚢」とつけられています。

これは、在来種である「イヌノフグリ」の実が犬の陰嚢に似ていることと、イヌノフグリよりも花が大きいことからこの名前がつけられました。

しかしオオイヌノフグリの実はハート型であり、実際には陰嚢に似ていません。

春になると道端にたくさん咲いている青い花は、以前はイヌノフグリでしたが、現在ではオオイヌノフグリの方が増えていて、イヌノフグリは絶滅危惧種に指定されています。

■オオイヌノフグリの和名・別名■

オオイヌノフグリには星の瞳、瑠璃唐草、天人唐草という和名(別名)があります。これは、青い小花の花姿をそのままイメージした名前となっています。

オオイヌノフグリの英名「grey field speedwell」「grey field」「野原」という意味で、「speedwell」は「クワガタソウ属」のことです。これを合わせてこの名前がつけられました。