足が生えたようなユニークな樹形が愛らしいガジュマル。初心者でも育てやすく、手が掛からないおしゃれなインテリアプランツとして人気を集めています。
沖縄では精霊・キジムナーが棲む聖木として知られ、古くから地元の方々に愛されているんですよ。ガジュマルの花言葉も、聖木に相応しい幸せな言葉ばかりです。
その一方で、ガジュマルにはものすごく怖い別名がついていることを知っていますか?
ここではガジュマルの花言葉とその由来、品種や育て方、ガジュマルに付けられた怖い別名の逸話など、ガジュマルの魅力をたっぷりお伝えします。
ガジュマルの花言葉
それではさっそく、ガジュマルの花言葉を紹介しましょう。
幸せを呼ぶガジュマルの花言葉
ガジュマルの花言葉 | たくさんの幸せ、健康 |
ガジュマルの花言葉は「たくさんの幸せ」「健康」です。これ以上にないシンプルで幸せな花言葉ですね。
花言葉「たくさんの幸せ」の由来
沖縄ではだけでなく海外でも御神木として愛されているガジュマルは「願い事を叶えてくれる木」とも呼ばれています。
花言葉「たくさんの幸せ」は、人々がガジュマルに願う姿、また人々の幸せを願っているようなガジュマルの姿が由来となっているようです。
花言葉「健康」の由来
ガジュマルは丈夫で育てやすく、生命力旺盛な樹木です。花言葉「健康」は、ガジュマルのエネルギッシュな姿が表された花言葉と言えるでしょう。
悪い気を調和する?風水人気も高いガジュマル
風水では、ガジュマルの丸い葉にはリラックス効果や、悪い気を調和させる効果が期待できるとされています。
リビングや寝室、玄関やキッチンなど、リラックスしたい場所や気の流れを良くしたい場所にガジュマルを飾ってみてはいかがですか?
オリジナルキャッチコピー
ここは精霊が集う場所 幸不幸は誰の手に?
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花言葉に関する逸話「沖縄の精霊・キジムナー」
ガジュマルに棲むといわれる精霊・キジムナー。ある時は人々に幸せや健康を、またある時は不幸をもたらす恐るべき存在になると言われるキジムナーは、一体どんな精霊なのでしょうか。
沖縄に自生するガジュマルが住処
キジムナーは沖縄にいる精霊、または伝説の妖怪であり、ガジュマルの古木を住処にしているといわれています。
ガジュマルを大事にすれば幸せが訪れ、ガジュマルを粗末に扱ったり、悪意のあるイタズラをすれば不幸に見舞われるそうです。
キジムナーは心がきれいな人の願いを叶える
ガジュマルを大切に扱う心がきれいな人がガジュマルに向かってお願い事をすると、キジムーナーが叶えてくれるそうです。
沖縄に出掛けたときにはキジムナーがいそうな古木のガジュマルを探し、お願いごとをしてみましょう。ただし、願い事はキジムナーが起きている朝~夕方に限るそうなので、注意してくださいね。
絞め殺しの木?ガジュマルの怖い別名
沖縄では精霊が棲む聖木、国によっては御神木にもなっているガジュマルですが、実は「絞め殺しの木」という怖い別名を持っていることを知っていますか?
破壊力があるガジュマルの気根
ガジュマルは幹から気根(きこん)と言われる根を出し、周囲の岩や木などに絡みつきながら成長していきます。
気根の力は凄まじく、巻き込まれた岩が砕けたり、木が枯れたりすることもあるようです。そこでつけられた異名が「絞め殺しの木」。
大木になればなるほど気根の数は増え、その生命力には恐ろしさを感じることも。特にアンコールワットのタ・プローム遺跡では圧巻の光景を見ることができます。
ガジュマルの品種にはどんなものがある?
ガジュマルといえば、根が太いお馴染みのタイプを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、品種によっては根が目立たないものや、細身のシルエットをしたガジュマルもあるんですよ。
ここではガジュマルの人気品種・種類を紹介していきます。贈り物にもおすすめです。
ニンジンガジュマル
人参のような形をしたどっしりとした根が特徴のニンジンガジュマル。観葉植物として多く扱われており、比較的入手しやすい品種になります。
パンダガジュマル
葉が肉厚で、丸いフォルムをしているパンダガジュマル。ゴツゴツした幹と可愛らしい葉のコントラストが魅力の品種です。
センカクガジュマル
尖閣諸島や石垣島に自生しているセンカクガジュマル。葉が小さく、枝は匍匐(ほふく)性があり横に広げながら成長する特徴があります。
ベンジャミン
観葉植物として見かけることが多いベンジャミンも、ガジュマルの仲間です。葉は明るい緑~黄緑色をしており、幹が細いのが特徴です。
ガジュマルの他にも!人気の観葉植物と花言葉
ガジュマルと同じように育てやすく、インテリア性が高い観葉植物を花言葉と一緒に紹介します。
花言葉は「幸福」ミリオンバンブー
竹のような幹が特徴のミリオンバンブー。「バンブー」という名前が付いていますが、竹ではなくドラセナの仲間です。花言葉は「幸運」「希望」です。
花言葉は「勝利」パキラ
5枚の葉を手の平のように広げた姿が可愛らしいパキラの花言葉は「勝利」「快活」。誰からも愛されるシンプルなフォルムですので、贈り物にも最適です。
花言葉は「勇壮」ユッカ
太く真っ直ぐな幹と上へ伸びる尖った葉、男性らしいフォルムから別名「青年の木」とも呼ばれているユッカ。花言葉は「勇壮」「偉大」です。
花言葉は「永遠の愛」アイビー(ヘデラ)
ツタ植物の代表格ともいえるアイビー(ヘデラ)。観葉植物としてだけでなく、寄せ植えのアクセントやブーケにも使われています。花言葉は「永遠の愛」です。
ガジュマルを購入する前に知っておきたいこと
ガジュマルを購入する前に、まずはガジュマルの特性を知っておきましょう。
ガジュマルの成長速度
ガジュマルの成長速度は非常に早く、中には1年間で1mほど伸びるケースもあるようです。コンパクトに育てたい場合は、剪定を行うことをおすすめします。
地面下では、根も着々と成長しています。鉢の中で根が詰まってしまうと水を吸えなくなってしまいますので、2年に1度は一回り大きな鉢に植え替えましょう。
ガジュマルは寒さが苦手
温かい地域が原産のガジュマルは、耐寒性がありません。沖縄を除く地域では庭植え(地植え)ではなく鉢植えで育て、冬場は屋内で管理し室温は5℃以上をキープしましょう。
ガジュマルの選び方
ガジュマルの選び方のポイントは、次のようになります。
- 葉が生き生きとしてツヤがあるもの
- 刃先が枯れていないもの
- 幹や根にハリがあり、しんなりとしていないもの
ガジュマルの育て方・水やり・管理方法
ガジュマルの基本の育て方や水やり方法などを紹介します。
ガジュマルの置き場所
日当たりが良く、風通しが良い場所がベストです。春~秋は屋外で育てられますが、冬(気温が5℃以下になる前)には屋内へと移動させてください。
屋内で育てる場合は、カーテン越しに日光が当たる場所が良いでしょう。
ガジュマルの水やり・葉水
ガジュマルの水やりは、季節によって変わります。
春~夏の終わり | 成長期です。1日に1~2回水を与えましょう。 |
秋 | 表面の土が乾いたら、たっぷりと与えてください。 |
冬 | 成長速度が弱まります。表面の土が乾いてから2~3日後に与えましょう。 |
葉水(スプレーなどで葉に水を与えること)は、乾燥や病害虫の予防になります。1日~2日に1度は葉水を行い、葉に潤いを与えましょう。
ガジュマルの剪定
置き場所の都合でガジュマルをコンパクトに仕立てたい場合は、4月~6月に剪定を行いましょう。
伸びてきた枝や不要な枝を切る「切り戻し」、または全部の枝を切る「丸坊主」、どちらでも大丈夫です。切り口に癒合剤を塗っておくと、病気予防になりますよ。
ガジュマルは成長が早く生命力があるので、1週間~10日ほどで新しい芽を出します。次の剪定の時期までにどのような樹形になるか、楽しみながら育ててくださいね。
ガジュマルは枝の切り口から白い樹液を出します。皮膚に触れるとかぶれる恐れがあるので、剪定を行う時には必ず手袋を着用しましょう。
ガジュマルの花はいつ咲く?
ガジュマルは春になると白い小さな実をつけます。花はこの中に入っており実の中で開花するので、残念ながら花の姿を目にすることはできません。
ガジュマルの特徴・名前の由来・誕生花
最後はガジュマルの基本情報です。英語名や誕生花、名前の由来などを紹介します。
ガジュマルの基本情報・英語名
目・科・属 | バラ目・クワ科・イチジク属 |
和名・英語名 | ガジュマル・Chinese Banyan、Malayan Banyan |
別名 | 絞め殺しの木 |
開花時期 | 不定期 |
原産地 | 沖縄、台湾、ミクロネシア、オーストラリア、東南アジアなど |
ガジュマルはいつの誕生花?
ガジュマルが誕生花に当てられている日にちは、2月14日です。ガジュマルの他には、カモミール、ミモザアカシア、アワユキエリカなどが2月14日の誕生花に当てられています。
ガジュマルの名前の由来は?
ガジュマルの名前の由来には、2つの説があります。
- 周りの木や岩などに気根を絡ませながら成長する様子→「絡まる」が由来
- 防風林、防潮林に使われている→「風を守る」が由来