日本人なら誰もが知っている梅の花。一番始めに春の訪れを知らせてくれる梅の花は『松竹梅』という吉祥のシンボルとして有名ですね。
縁起物の代表格として知られる梅の花をプレゼントとして送る際、花言葉も添えてみてはどうでしょうか。
この記事では梅の花の花言葉に加え、購入の際のポイントや育て方などををご紹介します。
梅の花の花言葉
それでは、梅の花言葉を見てみましょう。
花言葉
梅の花全般の花言葉 | 高潔・不屈の精神・忠実・忠義 |
白い梅(白梅) | 気品・澄んだ心・厳かな心 |
赤い梅(紅梅) | 優美・優雅 |
ピンク色の梅(薄紅) | 清らかさ |
梅の花の上品な美しさにふさわしい、高貴な雰囲気の溢れる花言葉が並んでいますね。
花の色ごとに似ているようで異なる花言葉は、同じ梅でも色が与える印象が随分と違うことを表しているようです。
寒紅梅としだれ梅の花言葉
寒紅梅(カンコウバイ)という和名は、寒い時期に紅色の花を咲かせる梅という意味で、花言葉は「高潔・忠実・上品・忍耐・独立」。
枝垂れ梅は、多くの枝を垂れ下がるように伸ばすことが特徴です。花言葉は「高潔・忠実・忍耐」。
梅の花言葉と全く同じでないところが興味深いですね。
オリジナルキャッチコピー
雪解けて目を覚ましだす風景に 春呼ぶ紅白清らかに咲く
類似の花言葉を持つ花はこちら
10月24日/12月27日/1月/1月1日/1月3日/1月5日/1月6日/1月7日/2月1日/2月25日/2月2日/2月7日/卒業式に贈りたい花/同窓会や送別会、お別れの際に贈りたい花/恋人やパートナーに贈りたい花/結婚式やセレモニーで使いたい花/
梅の花言葉に関する逸話『飛梅伝説』
平安時代に権力争いに敗れた菅原道真は、京の都から遠く大宰府に左遷されます。
この道真は京の住み処の庭で梅、桜と松を大切に育てており、主人のいなくなった庭の木々たちは大変悲しんでいました。
桜はあまりの悲しみに枯れてしまい、松は道真を追いかけ空を飛びましたが途中で力尽き、その地に根を下さざるをえなくなりました。
そして梅は一夜にして大宰府の道真の所まで飛んで行ったと言われています。その梅を愛した道真が詠んだ歌が今でも残っています。
「東風(こち)吹かば匂ひをこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ」
梅の選び方、色ごとのポイント
縁起物として、たくさんの場面で目にする梅の花。可愛らしさと気品を兼ね備えたその姿は、多くの人に親しまれています。
梅の花をプレゼントとして贈りたいときには、色ごとに違う花言葉も添えてみてはいかがでしょうか。
●白い梅の花・・・「気品」という花言葉を持つ白い梅は、セレモニーや発表会などに贈るのにぴったりです。その美しさをプレゼントする人に例え、花言葉を添えて差し上げてみてはいかがでしょうか。
●赤い梅の花・・・紅く美しい花を咲かせる紅梅の花言葉は「優雅」。目上の方の大切な日に華を添える贈り物としてはどうでしょうか。あなたの気持ちがよく伝わって、きっと喜ばれることでしょう。
●ピンクの梅の花・・・「清らかさ」という花言葉を持つピンクの梅は、新しい旅立ちの贈り物として最適です。まだ見ぬ未来に足を踏み出す大切な方に、愛らしい花と共に花言葉を添えて贈ることで、勇気付けられるかもしれません。
梅の花を贈り物にする時に気をつけること
可憐な花をたくさん咲かす愛らしい梅の花ですが、プレゼントとして贈るときに気をつけることはあるのでしょうか。
梅の花言葉「忠義」は怖い?
「忠義心」などという言葉を聞くと、非常に真剣で少し重たいような気がしますね。でもこの「忠義」という花言葉は、先でもお話しした『飛梅伝説』から付けられたものなのです。
伝説の中に登場する梅の真摯な気持ちを表しているこの花言葉に、ネガティブな意味は一切含まれていません。
縁起物「梅」にまつわることわざの意味
「塩梅(あんばい)」もとは料理に使われていた言葉で、「塩と梅酢」という意味です。食酢がまだなかった時代には、梅酢を使って料理の味付けをしていたことからきています。
現在は「いい塩梅」「バランスがとれて、ちょうど良い」という意味に使われていますね。
「梅はその日の難逃れ」「朝、梅の実を食べればその日1日は災難から逃れられる。」という意味で、この場合の梅は梅干しのことを指しています。
梅干しは昔から病気の予防に使用されてきたために、このようなことわざ作られたのだと考えられます。
花言葉だけでなくことわざも知っていると、贈るときにより意味を持たすことができますね。
「長寿梅」は梅じゃない?その品種と花言葉
縁起の良い名前で贈り物としても人気の高い「長寿梅」ですが、実はバラ科ボケ属のボケの仲間なのです。
花言葉は「魅惑的な恋」。名前に梅とついていますが、梅とは全く違った花言葉を持っていますね。
梅の花の購入時に留意したいこと
梅の花を購入する際に気をつけておきたいことについてご紹介します。
取り扱っている時期
12月末から1月にかけて、フラワーショップの店頭に切り花あるいは盆栽として並びます。開花時期は1月から3月ですので、それよりも少し早くに出回ります。
出回り時期は、気候などによって変化しますので、お買い求めの際はまずお近くのフラワーショップに事前に聞いてみたほうが良いでしょう。
他の切り花と違い、一年中購入できるわけではないので注意が必要です。
購入の手順
取り扱いがあるかどうか、はじめに店舗に連絡を入れて聞いてみましょう。
花束にするのか、アレンジメントにするのかを決めて店員さんに伝えた後は、どのような形で包装するのかを決定します。
あまりイメージが湧かず困った時は、店員の方に相談をして一緒に決めてもらうと良いでしょう。
梅の保管方法と育て方
梅の花をプレゼントとして受け取った時、どのように保管するのが良いのでしょうか。
切り花としての梅の保管方法
切り花の梅を頂いた時は、まず包装されているものを全て外して、枝の切り口を1センチほど切ってから花瓶に活けます。
直射日光や強い風、冷たい風には弱いので当てないようにしましょう。
花瓶の水は毎日変え、その都度切り口をきれいにしてあげると水揚げが悪くなるのを防げます。
梅の鉢植えの育て方
春から秋にかけては、風通しがよく日の当たる場所に。冬は風や霜よけのある暖かく日の当たる場所に置いてください。
土の表面が少し乾いてきたら、たっぷりと水をあげます。梅の蕾がついてから開花までは水きれをさせないように特に注意が必要です。
肥料は4・5・9月の年3回あげます。花が咲いた後剪定を行い、長く伸びてくる枝は花芽がつかなくなるので、梅雨が終わった後に切りましょう。
梅の特徴や花の名の由来
梅の基本情報と、名前の由来です。
基本情報
目・科・属 | バラ目・バラ科・サクラ属/スモモ属 |
和名・洋名 | ウメ/Japanese apricot |
開花時期 | 2月〜3月 |
原産地 | 中国 |
参考 : Wikipedia ウメ より
誕生花と名前の由来
梅の花が誕生花とされている日付はこちらになります。
1月1日、3日、5日、6日、7日、
2月1日、2日、7日、25日、
10月24日、
12月27日の誕生花
出典 : Chillis Laboratory
梅の花の名前の由来
梅は中国から薬用にする実として伝来してきました。中国語では「ムエイ」というような発音であったものを、日本人が「ウメ」と聞き取ったことによって「うめ」と呼ばれるようになりました。