木蓮は地球上最古の花木と言われ、白亜紀時代からその花の形が変わっていないということをご存知でしたか?
大きく分けて3種類の色を持つ木蓮は、紫色の花を持つものが「紫木蓮」で、こちらが一般的に木蓮と呼ばれるものです。
もう一つは「白木蓮」で真っ白な花を咲かせ、そしてこの二つの雑種が「サラサモクレン(更紗木蓮)」といい、ピンク色の花が咲きます。
大ぶりな花がとても美しい木蓮の花をプレゼントとして贈る際、その花言葉も含めて渡してみてはいかがでしょう。
この記事では、木蓮の花言葉や購入する際の注意点なども一緒にご紹介します。
木蓮(マグノリア)の花の花言葉
それでは、木蓮の花の花言葉を見てみましょう。
花言葉
木蓮の花全般の花言葉 | 自然への愛・持続性・威厳・崇高・慈愛 |
白い木蓮(ハクモクレン) | 高潔な心・慈悲・崇敬・荘厳・気高さ・自然な愛情 |
木蓮の花言葉は、全体的に一貫したイメージがありますね。しなやかに枝を伸ばしたその先に、たくさんの大ぶりな花を咲かせるその姿はどこか神聖なものを感じませんか。
春の訪れをいち早く教えてくれる木蓮の花は、開花すると2〜3日で枯れてしまいます。
美しい花を数日しか咲かせないことが、「高潔な心」や「気高さ」といった花言葉を連想させますね。
オリジナルキャッチコピー
凛としたその姿にこそふさわしい、永遠に変わらぬ崇高な愛
類似の花言葉を持つ花はこちら
1月/1月8日/2月/2月19日/4月/4月15日/5月/5月7日/7月/7月4日/「愛」を意味する花言葉を持つ花/ピンク色の花言葉/友人の日頃のプレゼントに贈りたい花/同窓会や送別会、お別れの際に贈りたい花/母の日に贈りたい花/父の日に贈りたい花/白い花の花言葉/
白木蓮(玉蘭)の花言葉に関する逸話『木蓮の種』
その昔、中国のあるところに奏(チン)という名の挙人(きょじん。科挙などの試験に合格した人)がいました。
万事順調に暮らしていたある時、彼は原因不明の鼻の病気にかかり、異臭のする膿のような鼻水まで流れ出るようになってしまったのです。
妻や子供も彼の近くにいるのを嫌がるようになり、医者に処方された薬も全く効かなかったので奏さんは死ぬことすら考えましたが、友人の勧めにより旅に出ることにしました。
旅を始めて数ヶ月、彼は遠く南方にある異民族の暮らす村に、鼻の病気を治せる医師がいると耳にしてその人物を訪ねます。
医師が山に咲くある花の萼(がく)を煎じて奏さんに飲ませると、なんと半月程で鼻の病気が治ったのです。
彼が帰路に着く時、同じ病気を持つ人の為に薬をもらえるように頼んだところ、その医師は庭に植えることができるよう種をもたせてくれました。
家に戻った奏さんは医師からもらった種を庭に蒔き、立派に育った<木々の花から萼を摘んでは、鼻の病気を持つ人たちに煎じて飲ませてあげました。
この種こそが、木蓮の種だと言われています。
木蓮・白木蓮・サラサモクレンの選び方、色ごとのポイント
3つの色がある木蓮は、どの色の花も厳かな雰囲気でもって、とても静謐な印象を与えてくれます。
フォーマルもカジュアルも、どんな場面どのような形でも、他の花と合わす必要なく贈ることが可能です。
●白い木蓮の花・・・「高潔な心」とあるように、真っ白な花を咲かせる白木蓮は、演奏会や発表会、または大切な人を見送る際にぴったりです。目的を持って前へ進んでいる方々へ、花言葉を添えて贈ってみてはいかがでしょうか。
●紫色の木蓮の花・・・「持続性」という花言葉から、新しい仕事や事業を始めたり、長い間コツコツと続けているものがある方に、これからも末長く好きなことを継続させていくことができるように願いを込めてプレゼントされてみてはどうでしょう。
●ピンク色の木蓮の花・・・サラサモクレンには独自の花言葉はありませんが、少し小ぶりでかわいらしい姿は、身近な人にあなたの抱いている「自然な愛情」を示す時に最適の贈り物です。
木蓮の花を贈り物にするとき気をつけること
立派な花を咲かせ人気のある木蓮ですが、プレゼントをする時は何に気をつければ良いのでしょうか。
木蓮に似た白い花「辛夷(こぶし)」
よく見てみないと違いがわからない「木蓮」と「辛夷」ですが、実はこぶしもモクレン目・モクレン科・モクレン属と木蓮の仲間なんです。
学術的違いは原産地くらいで、木蓮が中国原産に対しこぶしは日本原産です。英名もそのまま「Kobushi magnolia」となっています。
こぶしは3月から5月にかけて咲き、花の色は白で少し小さめ、花弁が6枚あります。花弁の基部に紫色の筋が入っているのが特徴です。
見た目は似ているこの二つですが、花言葉は違います。こぶしの花言葉は「少女のはにかみ・歓迎・友愛」となっていて、木蓮の花言葉とは全く違ったものになっています。
花言葉を添えてプレゼントしようと思っていた花が、木蓮だと思っていたらこぶしだった!というようなことにならないように、事前に違いを知っておくと良いですね。
木蓮の花の購入時に留意したいこと
木蓮を購入する時に注意しておきたい点を挙げてみました。
取り扱っている時期
木蓮が開花するのは4月頃ですので、それに合わせて1月〜4月に店頭に並びます。切り花としては2月後半くらいまで、蕾の状態でフラワーショップに出まわります。
切り花としての流通期間は2ヶ月程と非常に短く、期間が過ぎると店舗では目にすることはあまりありません。
購入の手順
木蓮の花はフラワーショップでの取り扱いは他の花と比べると少なく、購入を希望される場合はまず事前に店舗に問い合わせてみてくださいね。
実際に木蓮を店舗で選ぶときは、枝ぶりが綺麗で蕾の多く付いているものを選びます。花弁は傷つきやすく傷みやすいため、蕾の状態のものを購入しましょう。
ラッピングやメッセージなどを自分で選びにくい時は、店員の方に相談して一緒に考えてもらうと、スムーズに決めることができますよ。
木蓮の保管方法と育て方
木蓮をプレゼントにもらった時は、どのように保管をするのが良いのでしょうか。
ブーケ(花束)またはアレンジメントの保管方法
①贈り物としてブーケやアレンジメントをいただいた場合は、ラッピングに使われている包装紙やリボン、スポンジなどは全て取り除いて、花木だけが残っている状態にします。
②良く切れるハサミで茎の先端部分を切り落とし、枝の場合は切り口を十字に割って、花瓶に活けてください。ハサミの切れ味が悪いと茎の繊維をつぶしてしまい、花の持ちが悪くなります。
③気温が低く、直射日光の当たらないところにおいて、水は毎日交換しましょう。花が蒸れないように、風通しの良いところに置くと長持ちします。
木蓮の育て方
- 日当たりが良く、風通しのいいところへ置く。
- 水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりとあげる。
- 肥料は3月から6月の間、月1〜2回。
- 剪定は11月から2月が適期です。
木蓮の特徴や花の名の由来
木蓮の基本情報と、名前の由来を見てみましょう。
基本情報
目・科・属 | モクレン目・モクレン科・モクレン属 |
和名・洋名 | モクレン/Lily magnolia |
開花時期 | 3〜5月頃 |
原産地 | 中国 |
参考 : Wikipedia モクレン より
木蓮の英語名は?誕生花と名前の由来
木蓮は英語で「Magnolia(マグノリア)」といい、18世紀フランスの植物学者であるピエール・マニョル(Pierre Magnol)の名前にちなんでいます。英語での花言葉は以下です。
love of nature(自然への愛)
nobility(崇高)
preseverance(忍耐)
dignity(威厳)
木蓮が誕生花として該当する日付はこちらです。
1月8日、
2月19日、
4月15日、
5月7日、
7月4日の誕生花
出典 : 季節の花300
木蓮の花の名前の由来
和名「木蓮」は、花の形が蘭(ラン)に似ていることから以前は「木蘭(モクラン)」と呼ばれていましたが、蓮(ハス)の方がより似ているということで「木蓮(モクレン)」となったと言われています。