花言葉

レンゲソウ(蓮華草)の花言葉の由来・意味・誕生花

春になると田畑一面を紅紫色に染めるレンゲソウ(蓮華草)。昔はレンゲ畑を見る機会も多かったのですが、最近ではめっきり減っているようです。

レンゲソウの花言葉は、「一見すると不思議」「しかし由来を聞くと納得」という言葉ばかり。花言葉だけでなく、レンゲの生態もまた不思議なんですよ。

ここではレンゲソウの不思議な花言葉とその由来、育て方やレンゲの利用方法など、レンゲのトリビアをたっぷりお届けします。

レンゲソウ(蓮華草)の花言葉

それではさっそく、レンゲソウの花言葉を見ていきましょう。

一見すると不思議?レンゲソウの花言葉

レンゲソウの花言葉 私の苦しみを和らげる、あなたと一緒なら苦痛が和らぐ、あなたは私の苦痛を和らげる、心が和らぐ、私の幸福、感化

レンゲソウの花言葉は、「私の苦しみを和らげる」「あなたと一緒なら苦痛が和らぐ」「あなたは私の苦痛を和らげる」「心が和らぐ」「私の幸福」「感化」です。

一見すると、なんだか不思議な花言葉ですよね。花言葉の由来には2つの説があるのですが、これは後述する「花言葉に関する逸話」の中で詳しく解説していきます。

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冬に終止符 フィールドをピンクに染める春の妖精

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花言葉に関する逸話「レンゲソウ(蓮華草)の花言葉・2つの由来」

レンゲソウの花言葉「私の苦しみを和らげる」「あなたと一緒なら苦痛が和らぐ」「あなたは私の苦痛を和らげる」「心が和らぐ」「私の幸福」「感化」。由来となった2つの説を紹介しましょう。

花言葉の由来①民間薬として使われていたレンゲソウ

現在のように薬が豊富でなかった時代は、様々な植物が民間薬(薬草・漢方)として使われていました。レンゲソウもまた、そのひとつ。花や茎、根の薬効が人々の役に立っていたようです。

レンゲソウによって痛みや苦しみから解放された人々の気持ち、これが由来となり上記のような花言葉が付けられました。

②蓮の花に似ているレンゲソウ

レンゲソウという名前は、花が蓮の花に似ていることが由来となっています。蓮の花といえば、仏教でいう「極楽浄土に咲く花」。

苦しみや悲しみから解放される極楽浄土にちなみ、「私の苦しみを和らげる」「あなたと一緒なら苦痛が和らぐ」「あなたは私の苦痛を和らげる」「心が和らぐ」「私の幸福」「感化」という花言葉になったそうです。

レンゲソウ(蓮華草)を畑に植える理由とは?

レンゲソウが田畑一面に咲いている風景は、春の風物詩ともいえますね。なぜ田畑にレンゲソウを植えるのか、それはレンゲソウが「緑肥」の役割を担っているからなのです。

緑肥とは、植物を栽培してそのまま耕し、田畑の肥料(栄養分)にすることを指します。

レンゲソウの根には根粒菌という細菌が含まれており、根粒菌が空気中の窒素を田畑に取り込みます。取り込まれた窒素が土壌の栄養となり、後に植えるイネの成長を促してくれるのです。

現在では化学肥料が使われるようになり、またイネの早植え栽培も盛んになったことから、レンゲ畑は姿を消しつつあります。春の風物詩であるレンゲ畑は、近い将来「懐かしい景色」になってしまうかもしれません。

レンゲソウ(蓮華草)の利用方法は?

レンゲソウは、緑肥花の観賞、また天ぷらやお浸しなどの食用など、様々な利用方法があります。レンゲソウの密は蜂蜜の原料にもなるため、養蜂家から重宝されているんですよ。

レンゲソウは切り花・花束には不向き

レンゲソウは摘み取ると直ぐにしおれてしまうため、残念ながら切り花や花束には向いていません。レンゲソウをギフトにしたい場合は、鉢植えにして贈ることをおすすめします。

ただし、鉢植えのレンゲソウはほとんど販売されていませんので、自分で育てるところからスタートしましょう。育て方は、後述する「レンゲソウの育て方」で解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

春の草原・田畑で見かける花

春の草原や田畑に開花するのは、レンゲソウだけではありません。春を飾る野の花と花言葉を紹介します。

花言葉は「愛の神託」タンポポ(蒲公英)

ふわふわとした綿毛が印象的なタンポポ。白花が多い地域、黄色い花が多い地域、場所によって花の色が異なるのも面白いですね。綿毛で恋占いをしていた文化にちなみ「愛の神託」という花言葉が付けられています。

花言葉は「おとぎの国の夢」ヒナソウ(雛草)

春の野原に水色の彩りを加えるヒナソウ。花言葉は「おとぎの国の夢」です。1cmにも満たない小さな花が一斉に開花し、ロマンチックな景色を作り上げることにちなんでいます。

花言葉は「幸運」シロツメクサ(白詰草)

レンゲソウと同じく、緑肥として使われることも多いいシロツメクサ。クローバーという名前でもお馴染みですね。幸せを運ぶ四つ葉のクローバーにちなみ、「幸運」という花言葉が付けられています。

花言葉は「謙虚」スミレ(菫)

公園や道の傍らにひっそりと咲くスミレ(菫)。紫色が有名ですが、白やピンクの花色もあるんですよ。花言葉は「謙虚」。目立たないよう開花する姿が由来となっています。

花言葉は「向上心」ツクシ(土筆)

春になると、地面からニョキヒョキっと顔を出す「ツクシ」。漢字の「土筆」は、土から筆が生えているように見えることが由来です。空に向かって伸びる姿勢から「向上心」という花言葉が付けられました。

レンゲソウ(蓮華草)の育て方・水やり・管理方法

田畑で見かけることが少なくなったレンゲソウを、自宅の庭で育ててみませんか?レンゲソウは鉢植え、庭植え、どちらでも栽培可能です。自宅の環境に合った育て方ができますよ。

種の植え付け期・植え方

レンゲソウの種の植え付け期は、9月下旬~11月上旬に行います。東北や北海道などの寒冷地は9月上旬でも大丈夫です。

鉢やプランターで育てる場合は、草花専用(もしくは花・野菜専用)の培養土を使用します。種をまいたら軽く覆土し、水を与え、日当たりが良い場所で管理してください。

庭植えで育てる時には、日当たりが良く乾燥し過ぎない場所を選びます。腐葉土を混ぜ込み、種をまいたあとは軽く覆土し、水を与えてください。

覆土は、種がうっすらと隠れる程度にしましょう。あまり多くすると、発芽しない可能性があるので要注意です。

水やり・肥料

レンゲソウは、乾燥を嫌います。鉢やプランターの水やりは、土の表面が乾いてきたらたっぷりと与えましょう。

庭植えの場合、基本的に雨水だけでも育ちます。ただし、晴天や乾燥が続く場合はしっかり与えてください。

肥料は特に必要ありませんが、植え付け時に市販の「レンゲ用根粒菌」を混ぜると、育ちが良くなります。

種の収穫

レンゲソウは、開花後にエンドウ豆のような莢(さや)をつけます。中には種が入っており、これを収穫しておくと秋にまた種を蒔くことができます。

ただし、マメ科の植物は連作障害(一定の植物を同じ場所で育てると、生育不良を起こすこと)が心配されます。

鉢やプランターの場合は新しい培養土を使用する、庭植えの場合は別の場所に種をまくといった工夫が必要になります。

レンゲソウ(蓮華草)の特徴・名前の由来・誕生花

最後は、レンゲソウの基本情報です。英語名や誕生花、名前の由来などを紹介していきます。

レンゲソウの基本情報・英語名

目・科・属 マメ目・マメ科・ゲンゲ属
和名・英語名 レンゲソウ、蓮華草・Chinese milk vetch
別名 紫雲英(ゲンゲ)
開花時期 3月~5月
原産国 中国

参照:Wikipedia ゲンゲより

レンゲソウはいつの誕生花?

レンゲソウが誕生花に当てられている日にちは、3月1日、3月3日、3月7日、3月12日、3月20日、3月22日、4月8日、4月13日、4月18日、7月3日、8月22日、8月31日です。

レンゲソウ・蓮華草・紫雲英の名前の由来は?

レンゲソウを漢字で書くと「蓮華草」蓮の花に似ている草花との意味で名付けられました。

別名の「紫雲英(ゲンゲ)」の由来は、レンゲソウが咲き誇る畑が「紫色の雲」のように見えることが由来です。中国語で“花”を意味する「英」を付けて「紫雲英」になりました。

また、英語名の「Chinese milk vetch(直訳:中国のミルクのソラマメ属)」。羊がレンゲソウを食べるとたくさん乳を出すことが名前の由来になっています。

中華料理を食べる時に出てくるスプーン「レンゲ」。正式名称は「チリレンゲ」で、スプーンの形が散った蓮の花びらに似ていることに由来しています。