花言葉

バーベナの花言葉の意味・由来・誕生花

バーベナの花は、春から秋にかけて長い期間楽しませてくれる花です。一年草と宿根草とあり、小花が集まってまるい形を作る花姿が特徴で、赤やピンク、白などの色がとてもきれいですよね。

匍匐性のタイプなどはグランドカバーにすると、一面にカラフルな色が広がり圧巻ともいえる光景をみせてくれます。

そんなバーベナの花言葉は一風変わっていて、非常に興味深い逸話を持っているんですよ。今回は、バーベナの色・種類別花言葉や、育て方などをあわせてご紹介します。

バーベナの花の花言葉


それでは早速バーベナの花全般、色別花言葉をご紹介します。

バーベナの花の全般・色別花言葉

バーベナの花全般の花言葉 魅力、魔力、勤勉、忍耐
バーベナの花の海外での花言葉 enchantment(魔力、魅力)、sensibility(感受性)
赤色のバーベナの花言葉 一致団結
ピンクのバーベナの花言葉 家族の和合
白色のバーベナの花言葉 私のために祈ってください
紫色のバーベナの花言葉 私はあなたに同情します、後悔

バーベナの花全般の花言葉は「魅力」「魔力」「勤勉」「忍耐」です。魅力や魔力といった花言葉にはバーベナの花が持つ、不思議な力や性質に関わる逸話があるので、後ほどご紹介しますね。

また、バーベナの花は暑い夏の間、炎天下であっても休むことなく咲き続けることから「勤勉」「忍耐」という花言葉がつけられたとされています。

赤とピンクのバーベナは結びつきを意味する

赤やピンクのバーベナの花言葉は「一致団結」「家族の和合」となっています。これはバーベナの小さな花が順番に輪になって咲くことから「人の結びつき」を表わす意味に由来しています。

人が一致団結するためには忍耐も必要なので、「忍耐」という花言葉にも由来しています。

白のバーベナは神聖な意味を持つ

白色のバーベナの花言葉は「私のために祈ってください」となっています。白という色は純白ともいわれるように神聖なイメージがありますよね。

バーベナの花が、キリスト教と深い関わりがあることから、祈りに通じるこのような花言葉がつけられたとされています。

紫のバーベナはネガティブな意味を持つ

紫色のバーベナの花言葉は「私はあなたに同情します」「後悔」となっています。海外では紫色は「悲しみ」や「落胆」を象徴する色として、ネガティブな意味合いを持っていることが多いです。そのためこのような花言葉がつけられたとされています。

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小さな魅惑が輪になって 不思議な力を宿す花

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バーベナの花言葉に関する逸話「魅惑の花」


海外では古来より、バーベナの花はハーブとして利用されていたとされています。日本でもクマツヅラ科の植物は生薬として使われています。

バーベナの花は、張り付けにされたキリスト教の出血を止めたといわれていて、その後、キリストがなくなったゴルゴタの丘に、真っ赤なバーベナが咲いたことから「神の花」と呼ばれるようになりました。

また、ケルト人にはバーベナの花は力を高める不思議な力を持っていると信じられていました。そのため媚薬や魔術に使用していたことから「魔女の薬草」と呼んでいました。

このような逸話から「魔力」「魅力」という花言葉が生まれたのです。

バーベナの仲間の花言葉


バーベナには実にいろいろな種類がありますが、その中でも背の高い三尺バーベナと、香りの良いレモンバーベナの花言葉をご紹介します。

三尺バーベナの花言葉

三尺バーベナには「幸運に」「魅惑する」という花言葉がつけられています。魅惑するという花言葉は前述したバーベナの不思議な力が関わっています。

三尺とは花の背丈のことを表わしており、一尺は30cmであることから三尺バーベナは1mほどの背の高い花ということになりますね。

別名として、柳花笠(ヤナギハナガサ)バーベナ・ボナリエンシスと呼ばれています。

レモンバーベナの花言葉

レモンバーベナはハーブの一種です。葉にレモンの香りがすることと、花がバーベナに似ていることからこの名前がつけられました。花言葉は「忍耐」「魅力」「魔力」「寛大な心」です。

別名は香水木(コウスイボク)で、開花時期の6~8月に薄紫や白い花を咲かせます。

バーベナの選び方、色ごとのポイント


バーベナは真っ赤な花手毬が有名ですが、その他にも白やピンクの2色が合わさったカラーなどもあります。鉢植えなどプレゼントに選ぶ時の、色ごとのポイントをご紹介します。

赤やピンクの明るい色のバーベナ

「団結」や「和合」といった花言葉を持つ赤やピンクのバーベナは、家族との思い出の記念日などのプレゼントに選ぶと、さらに絆が強まりそうでいいですよね。バイカラーのタイプを贈るのもおしゃれで素敵です。

白いバーベナ

「私のために祈ってください」という意味を持つ白いバーベナは、神の花ともいわれて神聖なイメージがあります。結婚式や銀婚式のお祝いなどにプレゼントすると喜ばれるのではないでしょうか。

紫や青のバーベナ

紫のバーベナは「あなたに同情します」「後悔」といったネガティブな花言葉がつけられていますが、見方によっては友達を慰めるための意味にもとれるのではないでしょうか。

落ち込んでいる友人や大切な人へのプレゼントに、メッセージを添えて贈るといいですね。

家族と一緒にバーベナを育てて記念にしよう!


「家族の和合」「一致団結」という花言葉を持つバーベナを一緒に育てて、家族の結びつきをさらに強くしてみませんか。

バーベナの花は、こぼれ種から翌年も花が咲くほど手間がかからないので、ガーデニング初心者さんでも簡単に育てられます。種まき、肥料、水やりの方法などをご紹介します。

バーベナの種まき・苗植え

バーベナの発芽温度は15~20度なので、春(3~4月下旬)か秋(9~10月下旬)に種をまきます。種まき用の育苗ポットや箱に種をまき、軽く土をかけて種が流れないように水を与えましょう。

3週間ほどで発芽しますので、本葉が出始めたらポットに仮植えし、さらに根が張って育ってきたら好みの鉢や庭植えにしてください。

バーベナの土作り

水はけの良い土を好むので、市販の培養土か赤玉土小粒:腐葉土3:川砂2の割合で配合した用土を使いましょう。

バーベナの肥料・水やり

バーベナは肥料を好む植物なので、植え付け時に緩効性化成肥料を元肥とし、花が咲き始めたら液体肥料を1週間に1度与えるようにします。

水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと与えてください。庭植えの場合は基本的に水やりは必要ありません。あまり与えすぎて多湿になると根腐れを起こすので注意が必要です。

バーベナの花後の管理

バーベナには一年草と宿根草とあります。どちらも花が終わったら種がついてしまわないようにすみやかに枯れた花を取り除きましょう。花がら摘みをしないと病気や害虫の被害に遭いやすいです

宿根草で匍匐性のタイプは、8月の暑くなる頃に半分くらいに切り戻すと花姿が整います。切り戻した後に1週間もすると脇芽がどんどん伸びてきますので、さらに大きな株に育ちます。

バーベナの花で人気の種類


ここではバーベナを育てる上で参考になる、人気の種類をご紹介します。

バーベナティアラ

栄養系バーベナの一種で花つきが良く、かわいいカラーが人気のシリーズです。炎天下の中でもきれいに咲いてくれるので、グランドカバーや寄せ植えにしてもいいですね。

バーベナタピアン

サントリーが開発した園芸品種で非常に強い生命力が特徴の花です。庭植えにすると周りの雑草を抑えて咲き誇る性質を持っているので、雑草繁殖を予防できます。

上品で繊細な花なので、グラウンドカバーにすると一面にきれいな色が映えて素敵です。

バーベナテネラ

姫美女桜(ヒメビジョザクラ)とも呼ばれていて、丈夫な宿根草の一種です。

匍匐性のタイプなので、ひと株植えると辺りに広がり、茎の節からも根が出るので、土に触れたところからどんどん育っていきます。夏の盛りになるとカーペットのように見えて圧巻です。

バーベナ花手毬

サントリーが開発した新品種で、ヒブリダとテネラをかけあわせて誕生しました。バーベナヒブリダは野生種がかけ合わさった品種で、日本でもっとも多く流通しているバーベナです。

小さな花が集まってまるで手毬のように見えることから「花手毬」という名前がつけられました。非常に丈夫で育てやすく花色も豊富なので、ガーデニング初心者さんが育てるのに向いています。

バーベナの特徴や誕生花、花の名前の意味・由来


それでは最後にバーベナの基本情報や誕生花、花の名前の意味や由来をご紹介します。

バーベナの基本情報(和名、英語名など)

目・科・属 シソ目・クマツヅラ科・クマツヅラ属
和名・英語名 美女桜(ビジョザクラ)・Vervain
開花時期 5月~10月
原産地 アメリカ大陸の熱帯から温帯地方

参考:Wikipedia:バーベナより

バーベナが誕生花となっているのはいつ?

バーベナの花が誕生花として当てられている日にちは、4月7日、4月14日、5月24日、5月25日、6月24日、6月27日、7月18日、7月27日、7月29日、9月10日、10月14日、11月4日、11月17日、11月29日です。

バーベナの花の名前の意味・由来

バーベナの花の由来は属名の「Verbena」がヘブライ語で「herbabona(良い植物)」という意味を持つことが由来とされています。これはバーベナの花の逸話にもあるように、宗教において神聖な花とされていたことからきています。

ハーブなど薬草としての役割もあることから、良い植物とされていたのでしょうね。

また和名の「美女桜」は、バーベナの花が桜によく似た5枚の花弁を持つ花ということから由来しています。匍匐性のタイプはグランドカバーとしても利用されるため「桜芝」とも呼ばれています。