花言葉

柚子(ゆず)の花言葉の由来・意味・誕生花

冬になると、スーパーで見かけることが多くなる柚子(ゆず)。

生食には向いていませんが、お風呂に入れてゆず湯を楽しんだり、ジャムにしてパンに塗ったり紅茶に入れたり、様々な利用法で楽しまれています。

果実としての知名度は高い柚子ですが、花の存在はあまり知られていません。柚子は初夏に白くて可憐な花を咲かせ、その花言葉もまた爽やかで素敵なんですよ。

ここでは柚子の花言葉と由来、柚子の育て方、併せて「柚」と「柚子」の違いや、名前に使える果物の漢字とその花言葉など、盛りだくさんの内容でお届けします。

柚子(ゆず)の花言葉

それではさっそく、柚子の花言葉をみていきましょう。

柚子の花言葉

柚子の花言葉 健康美、汚れ無き人、恋のため息、幸福、花嫁の喜び、嬉しい知らせ

柚子の花言葉は「健康美」「汚れ無き人」「恋のため息」「幸福」「花嫁の喜び」「嬉しい知らせ」です。どれも素敵な言葉ばかりですね。

それぞれの花言葉の由来は、後述する「花言葉に関する逸話」の中で解説していきます。

柚子の花はいつ咲くの?実の収穫期は?

柚子の開花時期は5月~6月、収穫期は8月~12月です。花は毎年開花しますが、「桃栗三年、柿八年、柚子の大馬鹿十八年」という言葉があるように、実が収穫できるようになるまでは長い時間を要します。

しかし、現在販売されている苗木のほとんどは接ぎ木苗です。他の木と接ぎ木させることで結実が早くなり、順調にいけば3~5年ほどで収穫できるようになります。

柚?柚子?違いは何?

「柚」と「柚子」。どちらもユズですが、「柚」は柚の木「柚子」は柚の実を意味します。しかし最近では「柚子」の方が一般化しており、「柚」と「柚子」が使い分けされることは少なくなっています。

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花言葉に関する逸話「冬至と柚子の関係」

江戸時代から続く風習、「冬至に柚子湯に入ると風邪をひかない」。なぜこのような謂れがあるか知っていますか?

この理由を紹介すると共に、花言葉「健康美」「汚れ無き人」「恋のため息」「幸福」「花嫁の喜び」「嬉しい知らせ」、それぞれの由来を解説していきます。

柚子の花言葉①健康美・恋のため息

「冬至に柚子湯に入ると風邪をひかない」という謂れは、

  • 民間療法である温泉治療「湯治(とうち)」と、「冬至(とうじ)」
  • 健康であれば何事にも「融通(ゆうずう)」が利くと、「柚子(ゆず)」

この語呂合わせから始まった風習のようです。少し意外ですよね。

のちに医学や栄養学が発達し、柚子の皮や実に高い栄養成分が含まれていることが分かりました。

ここから「健康美」という花言葉が生まれ、また果実が持つ酸味から「恋のため息」との花言葉が付けられました。どちらも実の特徴から付けられた花言葉です。

柚子の花言葉②汚れ無き人、花嫁の喜び、幸福

上記に対し、花の特徴が由来となった花言葉が「汚れ無き人」「花嫁の喜び」「幸福」です。真っ白で可憐な柚子の花からイメージされた、透き通った結婚が花言葉に反映されています。

花言葉③嬉しい知らせ

柚子の成長は非常に遅く、実が収穫できるようになるまでには長い時間がかかります。その分、やっと結実したときの喜びは大きなものでしょう。花言葉「嬉しい知らせ」は、結実や収穫の喜びが由来となっています。

柚子にはどんな品種がある?

柚子にも様々な品種があり、それぞれに異なる特徴を持っています。家庭菜園で楽しむときには、苗木を購入する前に各々の良い点や注意点を確認しておきましょう。

本柚子(ホンユズ)

一般的に柚子といえば、本柚子(ホンユズ)を指します。とても育てやすいのですが、トゲが多いのでお手入れや収穫時に注意が必要です。

  • 良い点…耐寒性が強い、実が大きい、香り高い
  • 注意点…幹のトゲが大きい、収穫が隔年になりやすい

花柚子(ハナユズ)

果実だけでなく、花からも柚の香りが楽しめる花柚子(ハナユズ)一才柚子とも呼ばれています。

  • 良い点…花の香りが良い、果汁が多い、耐寒性に強い
  • 注意点…実が小さめ(ピンポン玉程度)

多田錦(タダニシキ)

本柚の一種、多田錦(タダニシキ)。柑橘性の難点であるトゲが少なく、お手入れや収穫がしやすいのが大きな特長です。

  • 良い点…幹のトゲが少ない、果実の収穫数が多い、種が少ない
  • 注意点…本柚と比較すると実がやや小ぶり、耐寒性が弱い

獅子柚子(シシユズ)

別名「鬼柚子(オニユズ)」。柚子という名前がついていますが、ザボン(ブンタン)の仲間になります。果実が大きいのが最大の特長です。

  • 良い点…実が大きい(500g~1kg前後)、正月飾り(観賞用)にも使用可
  • 注意点…香り・酸味が弱い、果汁が少ない、

名前に使える!果物の漢字と花言葉

柚子以外にも、名前に使用できる果物の漢字はたくさんあります。人気の漢字と、その花言葉をピックアップしましたよ。

花言葉は「乙女のはにかみ」杏(あんず)

杏(あんず)は、3月~4月に梅の花にそっくりな花を咲かせます。薄ピンク色の小さな花の様子から「乙女のはにかみ」という花言葉が付けられています。

花言葉は「天下無敵」桃(もも)

味はもちろん、丸いフォルムと柔らかなピンク色の見た目の可愛らしさも人気の桃(もも)。花言葉は「天下無敵」。桃の栄養価の高さが花言葉の由来になっています。

花言葉は「幸福な家庭」苺(いちご)

果物の代表格ともいえる苺(いちご)、正確にいうと「果実的野菜」という野菜よりの分野に属しています。親株からたくさんの実がなることから「幸福な家庭」という花言葉が付けられました。

花言葉は「豊麗」花梨(かりん)

春に開花する花梨(かりん)の花。中央部が白く、花びらの先にいくにつれてピンクになるグラデーションがとても美しく、その上品さな花の様子が由来となり「豊麗」という花言葉が付けられています。

柚子の育て方・水やり・管理方法

柚子は、鉢植えでも庭植えでも収穫が可能でも少し以外。ご自宅のスペースや環境に合わせて育て方を選んでくださいね。

苗木の植え付け期・植え方

柚子の苗木の植え付けは、3月中旬~4月下旬が適期です。鉢植えで育てる場合は、果樹の培養土を使用し、日当たりが良い場所で管理しましょう。

庭植えにする場合は、日当たりと水はけ、水持ちが良い場所腐葉土苦土石灰を混ぜ込んで植え付けてください。

柚子の耐寒性は-7~8℃です。東北や北海道などの寒冷地では、庭植えではなく鉢植えで育て、冬場は屋内で管理する方法をおすすめします。

水やり・肥料

鉢植えの水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。庭植えの場合、成長期(春~夏)に水枯れしないよう、朝か夕方に水やりを行ってください。秋~冬場は雨水だけで育ちます。

肥料は、鉢植えの場合は3月、6月、10月に、庭植えの場合は3月と10月に速効性肥料を与えてください。

こんなにある!柚子の様々な利用方法

残念ながら、柚子は生食には向いていませんが、果汁は肉料理や魚料理、酢の物やお吸い物の風味付けにピッタリです。柚子果汁の爽やかな風味が、料理をより一層引き立ててくれますよ。

他にも実や皮、果汁を使った様々な使い道があります。

  • お風呂に入れてユズ湯に
  • 出し汁や酢と合わせて調味料に
  • 砂糖と煮詰めてジャムに
  • 七味などに混ぜて香辛料に
  • 皮をすりおろし、塩と混ぜて柚子胡椒に
  • 中身をくり抜き、外皮を器(柚子釜)に

他にも、アイデア次第でたくさんの使い方が出来る柚子。上手に育てて、多くの実を収穫してくださいね。

柚子の特徴・名前の由来・誕生花

最後は、柚子の基本情報です。英語名や誕生花、名前の由来などを紹介します。

柚子の基本情報・英語名

目・科・属 ムクロジ目・ミカン科・ミカン属
和名・英語名 柚、柚子(どちらも読みはユズ)・Yuzu
開花時期 5月~6月
収獲時期 8月~12月
原産国 中国・日本

参照:Wikipedia ユズより

柚子はいつの誕生花?

柚子が誕生花に当てられている日にちは、5月25日、12月22日、12月23日、12月31日です。

柚子の名前の由来は?

中国での呼び名「柚子(読み方:ユウヅィ)」が語源となり、「ユズ」と呼ばれるようになりました。

また「柚」という漢字は、木へん+「通り抜ける」という意味を持つという漢字から成り立っています。

果汁が多く、1粒1粒から水分が通り抜けてくるようなみずみずしさが表現されています。