花言葉

ライラックの花言葉の意味・由来・誕生花

ライラックの花は「札幌の木」としても知られる、寒さに強い香りの良い花です。小さな花がまとまって、大きな房のように見えるのでとてもきれいですよね。

薄紫の印象のあるライラックの花ですが、爽やかでかわいい色合いのピンクや白、赤色などの珍しい花色もあるんですよ。

ライラックは、友達へのプレゼントにふさわしい花言葉がついている反面、「不吉」などといわれ、贈る人を選ぶ花でもあります。

今回は、ライラックの花言葉と由来、不吉といわれる所以となる逸話や庭木の育て方についてご紹介します。

ライラックの花の花言葉


それでは早速、ライラックの花全般、色別花言葉をご紹介します。

ライラックの花言葉(全般・色別)思い出・友情など

ライラックの花全般の花言葉 思い出、友情、大切な友達、謙虚
ライラックの海外での花言葉 pride(誇り)、beauty(美)
紫色のライラックの花言葉 恋の芽生え、初恋
白色のライラックの花言葉 青春の喜び、無邪気、若者の純潔
ピンクのライラックの花言葉 思い出
赤色のライラックの花言葉 愛の芽生え
八重咲きのライラックの花言葉 優しく控えめな女性
野生のライラックの花言葉 謙遜、謙虚

ライラックの花全般の花言葉は、思い出、友情、大切な友達、謙虚といった、友達へのプレゼントにふさわしい花言葉がつけられています。

その他にもライラックには色別、種類別にも花言葉がつけられています。

特に色別の花言葉には、恋をイメージしたポジティブな明るい意味を持つものから、ネガティブな意味をもつものもあるんですよ。特に白には切なく悲しい逸話がありますので、後ほど詳しくご紹介します。

紫のライラックの花言葉「初恋」の由来と気をつけたい点

紫のライラックの花言葉「恋の芽生え」「初恋」は初々しいイメージがありますよね。ライラックの花はハート型をしていて、通常は4枚の花びらなのですが時々5枚の花びらを持つものもあります。

この5枚の花びらを持つ花を、誰にもいわずに黙って飲み込むと、愛する人と結ばれて永遠に幸せになれるとの言い伝えがあります。この言い伝えが花言葉の由来になっています。

しかし、紫のライラックにはこのようなポジティブな花言葉とは裏腹に「婚約解消」の花としての意味もあります。

ヨーロッパでは、婚約から挙式までの間に心変わりをした場合、紫のライラックを贈る風習がありました。また、紫は涙色としてあまり良い色とは捉えられていませんでした。

涙色のものを身につけている女性は「結婚できない」との言い伝えがあったのです。そのため、紫のライラックは若くて未婚の女性などには贈らない方が無難でしょう。

赤いライラックの花言葉「愛の芽生え」

赤色のライラックの花言葉は「愛の芽生え」といったとても情熱的な花言葉となっています。ライラックといったら青や紫系の色のイメージがありますので、赤色のライラックは珍しいですね。

ライラックの小さな花が集まると、ふんわりと穂のようになって圧巻ですが、それが赤色となると情熱的なイメージになることから、「愛の芽生え」とつけられたのでしょう。

オリジナルキャッチコピー

心変わりの悲しみを 癒してくれる芳醇な香り

類似の花言葉を持つ花はこちら

3月/3月28日/4月/4月12日/4月13日/4月19日/4月7日/5月/5月11日/5月12日/5月17日/5月18日/5月25日/5月2日/5月30日/6月/6月11日/6月12日/6月26日/「切ない」意味の花言葉を持つ花/「友情」を意味する花言葉を持つ花/「恋」を意味する花言葉を持つ花/「愛」を意味する花言葉を持つ花/「裏切り」を意味する花言葉を持つ花/ピンク色の花言葉/友人の日頃のプレゼントに贈りたい花/白い花の花言葉/赤い花の花言葉/

ライラックの花言葉に関する逸話「白は不吉な色」


白いライラックには、青春ドラマを思わせるような素敵な花言葉と共に、不吉な色として切ない悲恋物語が伝えられています。それぞれをご紹介します。

青春のシンボルの花

白いライラックの花言葉は「青春の喜び」「無邪気」「若者の純潔」です。白という色は色がついてしまうと元に戻らないことから「若者の純潔」という花言葉に由来しています。

また、フランスでは白いライラックを青春のシンボルとしていたことから、「青春の喜び」「無邪気」といった花言葉がつけられています。

心変わりに絶望した町娘の物語

ポジティブなイメージのように思われる白いライラックですが、実は切ない悲恋の物語が伝えられています。

むかしむかし…素朴な町娘が素敵な貴族に見初められ、身分の差を乗り超えて無事に婚約しました。しかし、貴族はすぐに町娘より都会の娘に心変わりしてしまったのです。

そのあげく、可哀想な町娘は、貴族の理不尽な心変わりにより捨てられてしまいました。ショックで寝込んでしまった娘は絶望し、ほどなくして自殺を選んだのです。

その後、町娘の友人がお墓に紫のライラックを供えたところ、その花は白く変わったということです。この逸話は、紫のライラックの逸話としても伝えられることもあります。

ライラックの選び方、色ごとのポイント


ライラックの花は薄い紫の他にもピンクや赤など珍しい色も存在します。それぞれの花をプレゼントとして贈るときに、どのようなシーンで贈ったらいいのかをご紹介します。

ピンクのライラック

ピンクのライラックの花言葉は「思い出」です。白が淡く色づいたように見えるピンクは、まだ純粋だった少女が色づいて大人の女性になり昔話を懐かしんでいるようにも思われます。

このような背景から、懐かしい友人へのプレゼントとしてぴったりの色といえるでしょう。

赤いライラック

「愛の芽生え」という、情熱的な花言葉を持つ赤色のライラック。手に入れるのは難しい貴重な花なので、ここぞというときに、愛する人への気持ちを伝えるときに贈りたい花ですよね。

紫のライラック

「恋の芽生え」「初恋」という花言葉を持つ紫のライラックは、もっともポピュラーな花色ですよね。

上述したようにネガティブな意味もありますが、ほとんどが西洋での言い伝えなので、日本では花言葉を添えて告白の時の花として贈るといいですね。

ライラックの花の正しい水揚げ方法


ライラックの花はとてもゴージャスなので、「ぜひ切り花にして贈りたい!」と思いますよね。

しかし、日本では北海道のみで見られる花ですし、切り花にするとライラックの良い香りが薄らいでしまいます。

そのため、切り花として贈りたい場合は、自分で育てたライラックの花から切って贈る必要があります。ライラックの枝の中にはワタがあるので、普通の水揚げ方法ではすぐに枯れてしまいます。

ライラックの切り花を上手に水揚げするには、中のワタをハサミなどで取りだしてから枝を叩いたり、縦に割ったりした後にたっぷりの水につけてください。

ライラックを庭木として育てて記念にしよう!


ライラックをプレゼントとして贈るときは、切り花よりも鉢植えとして贈ると香りも損なわずに喜んで貰えるでしょう。

ただし、通常のライラックは樹高が1m以上になってしまうので、プレゼント用には「姫ライラック」という種類がおすすめです。ここでは鉢植えとして育てる方法をご紹介します。

ライラックの苗植え

ライラックの苗は10月頃に出回りますので、10~12月頃に植え付けます。寒さに強い庭木ではありますが、1~2月は避けてください。

用土は市販の培養土で十分です。自分で配合する場合は赤玉土小粒7:腐葉土3の割合で配合するといいでしょう。ライラックの花は乾燥気味に育てるときれいに花が咲くので、プラ鉢よりは素焼き鉢(テラコッタ)を選びましょう。

ライラックの肥料・水やり

ライラックの花はたくさんの肥料がいらないので、花後(5~6月頃)のお礼肥えと冬場(1~2月)の寒肥えのみで十分です。その場合は庭木用の大粒の緩効性化成肥料か、骨粉や油かすなどを株元に施します。

過湿を嫌うライラックの花は、完全に土が乾いてから水を与えるようにしましょう。出来るだけ乾燥気味に育てるのがポイントです。

ライラックの花後の管理 葉が枯れてしまったら?

ライラックは落葉樹なので、冬になると葉が枯れて落ちてしまいます。そのため、葉が枯れても気にすることはありません。花後5~6月頃に花芽を切らないように剪定して形を整えます。

ライラックの花は食べられる!?

ライラックの花は鉢植えとしてプレゼントするほかにも、花びらを摘んで「砂糖漬け」にして贈るという方法もあります。見た目も可愛いのでプレゼントにおすすめですよ。

作り方はとても簡単で、ライラックの花に卵白をつけてグラニュー糖などをまぶして冷蔵庫で乾燥させるだけです。かわいい小瓶に入れて贈ったら素敵ですね。

その他にも、小瓶の中に乾燥させたライラックの花と砂糖を交互に入れる砂糖漬けの作り方もあります。こちらは紅茶やコーヒーに入れると素敵なティータイムになりそうですね。

ライラックの特徴や誕生花、名前の意味・由来


それでは最後に、ライラックの基本情報や誕生花、名前の意味・由来をご紹介します。

ライラックの基本情報

目・科・属 モクセイ目・モクセイ科・ハシドイ属
和名・洋名 紫丁香花(ムラサキハシドイ)、花丁香花(ハナハシドイ)・Lilac、Lilas
開花時期 4月~6月
原産地 ヨーロッパ

参考:Wikipedia:ライラックより

ライラックが誕生花となっているのはいつ?

ライラックが誕生花として当てられている日にちは、3月28日、4月7日、4月12日、4月13日、4月19日、5月2日、5月11日、5月12日、5月17日、5月18日、5月25日、5月30日、
6月11日、6月12日、6月26日
です。

ライラックの花の名前の意味・由来(フランス語など)

ライラックの学名「Syringa vulgaris」の「Syringa」は、ギリシア語で「Syrinx(笛)」という意味があります。これは、ライラックの枝から笛を作ったことに由来しています。

また、英名の「Lilac」は、フランス語では「Lilas(リラ)」とも呼ばれています。これはサンスクリット語で暗い青色を表わす「nila(ニラ)」を語源としているといわれています。

和名の「紫丁香花(ムラサキハシドイ)」という名前の由来は、丁香花という白い花を紫にした状態に似ているためこの名前がつけられました。