室町時代に日本へやってきたクレマチス。庭や街角でフェンスや垣根に目一杯つるを伸ばしてたくさんの花を咲かせ、夏の訪れを感じさせてくれます。
多くの種類があるクレマチスですが、花言葉も複数あることをご存知でしたか?もしプレゼントにクレマチスを選ぶなら、花言葉も一緒に贈ってみてはいかがでしょうか。
この記事ではクレマチスの花言葉に加え、購入する際のポイントや名前の由来などについてご紹介していきます。
クレマチスの花の花言葉
では早速、クレマチスの花言葉を見ていきましょう。
花言葉
クレマチスの花全般の花言葉 | 旅人の喜び・精神の美・甘い束縛・策略 |
「精神の美」という花言葉は細い蔓からたくさんの花を咲かす姿から、生命力の強い植物であるということでつけられました。
「策略」は昔ヨーロッパで物乞いがクレマチスの汁の毒性を活かし、素肌にそれを塗って肌をかぶれさせて同情を買いお金をもらっていたことからきています。
つる植物の花言葉
蔓植物はいろいろな種類がありますが、蔓植物全般を表す花言葉が存在するのを知っていましたか?
何かに絡まりながらたくさんの蔓が一つになって成長していく様は、人々の結びつきを象徴するものとされています。
蔓植物全般の花言葉は「愛の絆」「友愛」「献身的な愛情」と、人同士のつながりを思わせるものとなっています。
オリジナルキャッチコピー
くるくるとねじれる蔓は花をつけ休息しようと誘いかける
類似の花言葉を持つ花はこちら
10月/10月22日/4月/4月10日/4月27日/5月/5月3日/5月9日/6月/6月5日/7月/7月1日/7月2日/9月/9月12日/同窓会や送別会、お別れの際に贈りたい花/恋人やパートナーに贈りたい花/演奏会や発表会に贈りたい花/白い花の花言葉/青い花の花言葉/
クレマチスの花言葉に関する逸話『旅人の喜び』
聖母マリアはあるときイエスとエジプトへ旅に出ました。その途中疲れた二人の目の前に現れた、美しいクレマチスの花が咲く茂み。
2人はそこで休息をとったということです。
これがクレマチスの花言葉「旅人の喜び」の由来となったお話とされています。
クレマチスの花を贈り物にするときに気をつけること
大切な人にクレマチスの花をプレゼントとして贈るとき、気をつけておくことはあるのでしょうか。
クレマチス(テッセン)の花言葉『しばりつける』
クレマチスの花言葉の中に「しばりつける」というものがあります。これはクレマチスが蔦植物で他のものに巻きついて成長する生態から付けられたことがわかります。
しかしながら、一見するとあまりいい花言葉ではないような印象を受けますね。この花言葉は「甘い束縛」というもう一つの花言葉と一緒に使うことで違った印象に変えることができます。
マイナスイメージのある言葉は極力無くして、気持ち良くお花を受けっとてもらいたいですね。
クレマチスには毒性がある
クレマチスにはサポニンやプロトアネモニンといった物質が含まれており、この成分が含まれている汁に直接触れてしまうと水泡・かぶれ・化膿といった症状を引き起こすことがあります。
そのためクレマチスの手入れをするときには手袋をはめて作業をするなど、注意が必要です。
クレマチスの花の購入時に留意したいこと
クレマチスの花を購入する際のポイントを見てみましょう。お店でスムーズにお花の購入ができるように、参考にしてみてくださいね。
取り扱っている時期
クレマチスの開花時期はその種類が様々あるため4月から10月までと長く、フラワーショップ等の店舗での取り扱いも3月から11月と、冬の寒い時期以外はほぼ通年購入することが可能です。
クレマチスはポピュラーな花ですので、大抵の花屋さんやホームセンターでの取り扱いがあります。
クレマチスの種類
クレマチスは大きく分けると二つの種類に分かれます。
1つは『ベルテッセン』と呼ばれるもので、花がベル(鈴)のような形で咲きます。もう1つは一重または八重の花びらを持つものです。
種類によって開花時期が多少異なりますので、決まった品種を購入しようと考えている場合はご注意ください。
クレマチスは『鉄線(テッセン)』『風車(カザグルマ)』の名前が使われることがありますが、実はこれらの名前はクレマチス全体を指しているのではなく原種の一つなんです。
花束(ブーケ)にするか鉢植えにするか決めよう
大変に人気のある花ですのでどこのフラワーショップでも購入可能ですが、品種によっては流通が少ないものもありますので、事前に店舗に連絡を入れて確認しましょう。
切り花の場合は日持ちがおよそ4日と短く、水揚げもしにくいので購入する日程のスケジュールが肝心になります。
鉢植えの場合は蔦のしっかりと伸びた、葉が元気なものを選びましょう。鉢の底からあまり根が出てきていないこともポイントです。
クレマチスの保管方法・育て方
クレマチスの花をプレゼントに頂いたら、どのようにして保管するのが良いのでしょうか。
クレマチスの花束(アレンジメント)をプレゼントされた場合
プレゼントでクレマチスを頂いたら、まずはリボンや包装紙など全てを取り払い花だけの状態にしましょう。
茎の切り口の部分は水につけた状態で、切れ味の良いハサミを使って1センチ程度切ります。そうすることで水揚げが良くなります。
クレマチスは多くの水を必要とする植物ですので、花瓶に活ける際にはたっぷりの水を入れておきましょう。
アレンジメントの場合でも、2日に1度の割合でスポンジにお水を足してください。茎が途中で折れてしまっていても水を吸い上げてくれるので、最後まで花を楽しむことができます。
クレマチスを鉢植えでもらった場合
鉢植えでクレマチスをいただいた場合、もしもお庭などに直接植えることのできる場所があるのであれば植え替えるほうが良く育ちます。
鉢植えでそのまま育てる場合でも、一回り大きな鉢に植え替えてから育てましょう。クレマチスは大変水を好むので、土の表面が乾燥してきたらたっぷりと水をあげてください。
クレマチスは根を触られるのを嫌うので、植え替えの時は根を傷つけないよう注意が必要となります。土は水はけが良く保水力のあるものを選びましょう。
クレマチスの特徴や花の名の由来
以下クレマチスの基本情報になります。
基本情報
目・科・属 | キンポウゲ目・キンポウゲ科・センニンソウ属 |
和名・洋名 | クレマチス・Clematis |
開花時期 | 5月〜7月 |
原産地 | 中国 |
参考 : Wikipedia クレマチス より
誕生花
クレマチスが誕生花とされている日がこちらです。
4月10日、27日
5月3日、9日
6月5日
7月1日、2日
9月12日
10月22日の誕生花
出典 : Chills Laboratory
クレマチスの名前の由来(意味)
学名でもある「Clematis(クレマチス)」はギリシャ語の「klema(蔓や巻き上げの意)」がラテン語へと変わり、蔓性植物を表す「Clematis」となったと言われています。