花言葉

カタバミの花言葉の由来・意味・誕生花

繁殖力が強く、なかなか駆除できない厄介な雑草、カタバミ。実は「縁起物」「ご利益がある」という意外な一面があることを知っていますか?

日本では古来より家紋として使われていたり、海外では「ハレルヤ」というハッピーな名前で呼ばれること。

花言葉も幸せな言葉ばかりで、中にはキリスト教が由来となっている言葉もあるんですよ。

ここでは、カタバミの花言葉と由来、「縁起物」と言われる理由、ガーデニングにおすすめのカタバミの品種や育て方などを紹介します。

カタバミの花言葉

まずは、カタバミの花言葉を紹介します。

幸せな気持ちになれるカタバミの花言葉

カタバミの花言葉 喜び、あなたと共に、輝く心

カタバミの花言葉は「喜び」「あなたと共に」「輝く心」です。どれも心が温かくなる幸せな言葉です。

それぞれの由来は後述する「花言葉に関する逸話」の中で紹介するとして、まずは「カタバミ=縁起がいい」といわれる由来を説明しましょう。

なぜカタバミは縁起がいいの?

カタバミは地下に球根を持ち、横に匍匐茎(ランナー)と呼ばれる根を伸ばし、種を四方八方にまき散らしながらすどんどん増えていく、とても繁殖力が強い雑草です。

刈っても抜いても、気が付けば群生している…という厄介な雑草ですが、見方を変えれば「子孫繁栄」に優れているともいえますね。

そのため、家系が絶えないように願掛けし、カタバミを家紋にする武士が多くいたようです。

今でこそ雑草扱いされているカタバミですが、「縁起物」として崇められていた過去があったなんて驚きですね。

カタバミに色別花言葉はある?白やピンクは?

カタバミは春から秋にかけて黄色やピンク、白などの花を咲かせます。色別の花言葉は特に決まっておらず、どの花色も花言葉は「喜び」「あなたと共に」「輝く心」です。

種類によって花色が違いますので、詳しくは後述する「カタバミの品種・種類と花言葉」で確認してくださいね。

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ハートが3つが繁殖中! 良いコト起こるに決まってる

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10月/10月1日/10月28日/11月/11月21日/11月30日/12月/12月15日/12月26日/1月/1月15日/1月26日/3月/3月2日/5月/5月20日/5月27日/6月/6月25日/ピンク色の花言葉/白い花の花言葉/野原で観察したい花/

花言葉に関する逸話「キリスト教や日本の文化にまつわる花言葉」

カタバミの花言葉「喜び」「あなたと共に」「輝く心」は、それぞれに異なる由来を持っています。ひとつずつ見ていきましょう。

カタバミの花言葉①「喜び」

フランスやスペインでは、カタバミのことを「ハレルヤ」と呼んでいます。「ハレルヤ」の意味は「主(イエス・キリスト)を褒め称えよ)」

これは「キリストの復活祭(イースター)」の時期にカタバミが開花することが由来であり、復活が喜ばしいことから「喜び」という花言葉が付けられました。

カタバミの花言葉②あなたと共に

花言葉「あなたと共に」の由来には、2つの説があります。

  • 「イエス・キリストと共に生きる」という思想が由来
  • 駆除できないほどの繁殖力があり、人と共存したがっている様子が由来

カタバミの花言葉③輝く心

カタバミの葉や茎には、シュウ酸酒石酸クエン酸といった酸味成分が含まれており、噛むと酸っぱい味がします(下記、注意点参照)

これらの成分は、鉄や真鍮(シンチュウ:銅と亜鉛の合金)をピカピカにする性質があり、昔はカタバミで武具や鏡、仏具などを磨いていたそうです。これが由来となって「輝く心」という花言葉が付けられています。

カタバミは野草として食べることができますが、農薬や除草剤が付着している恐れがあります。充分に注意してください。

カタバミ・オキザリス・クローバーの違いは?

「カタバミとオキザリスとクローバーの違いが良く分からない」という方も多いようですね。簡単な見分け方は、以下のようになります。

葉の形 花・特徴
カタバミ ハート型 花びらは5枚。花色は黄、白、ピンクなど種類によって異なる。雑草。
オキザリス 同上 花びらは5枚。花色は黄、白、ピンクなど種類によって異なる。園芸品種。
クローバー 楕円形 白かピンク。別名、シロツメクサ

カタバミの学名は「Oxalis(オキザリス)」。カタバミとオキザリスは同じ仲間なのですが、一般的にカタバミは「雑草」オキザリスは「園芸品種」と認識されていいます。

“オキザリス・トリアングラリス”や“オキザリス・バーシーカラー”など、オキザリスと名前が付いているものは「ガーデニングに使われる花」と覚えておくと良いでしょう。

カタバミがカタバミ科であるのに対し、クローバーはマメ科。葉は3枚で、花は丸く球状です。たまにある4枚葉は「四つ葉のクローバー」と呼ばれ、見つけたら幸せが訪れると言われています。

カタバミの品種・種類と花言葉

カタバミの種類はとても多く、その数は800種以上。野生種や園芸品種、帰化植物など様々な種類の中から、日本で目にすることが多い種類とそれぞれの花言葉を紹介します。

花言葉は「恋愛恐怖症」ムラサキカタバミ (紫片喰)

草丈30cm程度の茎に、1.5cmほどの小さな薄ピンク色の花を咲かせるムラサキカタバミ。花言葉は「恋愛恐怖症」です。紫という名前が付いていますが、白花もあります

花言葉は「母親の優しさ」ミヤマカタバミ(深山片喰)

山に自生するミヤマカタバミは、花色が白で、草丈は10cm程度と小柄です。目立たずひっそりと咲く様子を「遠くから見守る母親」に例え、「母親の優しさ」という花言葉が付けられました。

花言葉は「物思う」イモカタバミ(フシネハナカタバミ)

濃いピンクの花びらと、中心部にある黄色い雄しべのコントラストが可愛らしいイモカタバミ。茎丈は20cm程度になります。花言葉は「物思う」フシネハナカタバミとも呼ばれています。

花言葉は「決してあなたを捨てない」オオキバナカタバミ (大黄花片喰)

花径4cm程度と、名前の通り通常よりも大きめの花を咲かせるオオキバナカタバミ(大黄花片喰)セルヌアペスカプラエという名前でも呼ばれています。花言葉は「決してあなたを捨てない」です。

花言葉は「あなたと過ごしたい」ハナカタバミ(オキザリス・ボーウィー)

秋にピンク色の花を咲かせるハナカタバミ。野生種ですが、オキザリス・ボーウィーという名前でも呼ばれています。花言葉は「あなたと過ごしたい」です。

カタバミの育て方・水やり・管理方法

たくさんの種類があるカタバミの中から、山野草として人気の「オキザリス・トリアングラリス(別名:紫の舞)」の育て方を紹介します。

オキザリス・トリアングラリスの苗の植え付け

オキザリス・トリアングラリスの苗の植え付けに適しているのは、3月下旬~6月上旬。鉢植えで育てる場合は草花専用培養土を使用し、庭植えで育てる時には腐葉土を混ぜ込んでから植え付けてください。

日当たりが悪いと花付きが悪くなります。半日以上日が当たるところで管理してください。

耐寒性にやや弱い傾向にあるため、寒冷地では鉢植えでの栽培がおすすめです。冬場は軒下や屋内で管理し、霜や北風に当てないようにしましょう。

オキザリス・トリアングラリスの水やり・肥料

オキザリス・トリアングラリスは、乾燥気味に育てることを意識しましょう。鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりと与えます。庭植えの場合、乾燥が続く時以外は必要ありません。

肥料も特に必要ありませんが、与えるときには3月~4月に緩効性肥料を少量与えるようにしましょう。

増えたカタバミの駆除方法

いくら「縁起が良い」と言われても、庭に繁殖しすぎると見栄えが悪くなり、他の花苗にも影響を与えてしまいます。カタバミに合う駆除方法を用いて、再生を防ぎましょう。

おすすめは広葉雑草専用除草剤

手で除去すると根が残り、そこから再び広がる恐れもあるカタバミ。完全に除去させるには、根まで枯らす広葉雑草用除草剤を使用しましょう。

除草剤を蒔いた後も、安心は禁物です。飛ばされた種が生き残っている可能性があります。カタバミが枯れたあとは、その場に防草シートなどを敷いて日光を遮断し、種を発芽させないように気を付けてください。

芝生の間に生えたカタバミには、MCPP液剤がおすすめです。特定の雑草だけを枯らす効果がありますので、芝生を枯らすことなくカタバミを除去できますよ。

カタバミの特徴・名前の由来・誕生花

最後はカタバミの基本情報です。英語名や誕生花、名前の由来なども紹介していきます。

カタバミの基本情報・英語名

目・科・属 カタバミ目・カタバミ科・カタバミ属
和名・英語名 カタバミ、片喰、傍食、酢漿草・Wood sorrel
開花時期 4月~10月
花色 黄、白、ピンク、オレンジ、複色など(種類によって異なる)
原産国 日本

参照:Wikipedia カタバミより

カタバミはいつの誕生花?

カタバミが誕生花に当てられている日にちは、5月20日、5月27日、6月25日です。カタバミの種類によっては、独自に誕生花が当てられているものもあります。

  • ミヤマカタバミの誕生花…5月20日
  • ムラサキカタバミの誕生花…5月20日
  • ハナカタバミの誕生花…11月30日
  • オキザリスの誕生花…1月15日、1月26日、3月2日、10月1日、10月28日、11月21日、12月15日、12月26日

名前の由来

カタバミは漢字で書くと「片喰」、または「傍食」。どちらも「半分食べられている」という意味であり、カタバミの葉の形に由来しています。

また、学名の「Oxalis(オキザリス)」は、ギリシャ語で「酸っぱい」という意味があります。カタバミの葉や茎にシュウ酸や酒石酸、クエン酸といった酸味成分が含まれていることが学名の語源です。

同じように、カタバミの別名である「酢漿草(さくしょうそう)」も、「酸っぱい草」という意味があります。