可愛らしい小さな花が連なり、ドライフラワーとしても人気のスターチスの花。
優しげな雰囲気になるとブーケでも人気の花ですが、花姿のように素敵な花言葉があるのをご存知でしたか?
この記事ではスターチスの花言葉や、購入時のポイントなども併せてご紹介していきます。
スターチスの花言葉
ではさっそく、スターチスの花言葉について見ていきましょう。
花言葉(「驚き」など)
スターチス全般 | 変わらぬ心・途絶えぬ記憶・驚き |
紫 | しとやか・上品 |
黄色 | 愛の喜び・誠実 |
ピンク | 永久不変 |
スターチスの花全般をあらわす花言葉には「変わらぬ心」があります。ロマンティックな雰囲気のスターチスの花にピッタリな花言葉ですね。
一方「驚き」など、花のイメージとは違う印象の花言葉もついています。
花言葉全体を通して見てみると、「途絶えぬ記憶」や「永久不滅」など物事が続いていくイメージが印象として残りますね。
スターチスの花のオリジナルキャッチコピー
やわらかな笑顔を届けたい いつまでも幸せであるように
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11月/11月17日/4月/4月18日/4月29日/5月/5月7日/「愛」を意味する花言葉を持つ花/「永遠」を意味する花言葉を持つ花/ピンク色の花言葉/プロポーズの時に用意したい花/恋人やパートナーに贈りたい花/白い花の花言葉/結婚式やセレモニーで使いたい花/
スターチスの花言葉に関する逸話
長く楽しめるとドライフラワーとしても親しまれているスターチスの花ですが、花言葉にも「変わらぬ心」など永遠を思わせる表現があるのには理由があります。
スターチスの花はドライフラワーにしても長く色を保ち続けるため、そのことから「変わらぬ心」の花言葉がついたといわれています。
また、花びらが散ったり、枯れてしまったりしている印象がなく、驚くほど長く楽しめる花であることから「驚き」の花言葉がついたともいわれています。
日本では明治以降に渡来したとされ、日本の海岸にもスターチスの仲間が自生しています。沿岸の岩礁地帯などにも生育するなど、その生命力の強さにも驚かされます。
また、西洋の花言葉には「remembrance(記憶)」などがあり、色褪せない「永久花」として親しまれてきたスターチスの特徴が、花言葉の由来になったとされています。
スターチスは、優しげな花姿で人々に愛されてきただけでなく、花言葉としても、生命や幸せなどが長く続くイメージを持つものとして愛されてきたのですね。
スターチスの選び方
スターチスが属する「イソマツ属」の植物は、世界中の海岸や砂漠などに約300種類あるとされており、園芸品種も開発されるなど、現在は色の種類も豊富にあります。
贈り物として選ぶときは、花言葉のほかに、贈る人のイメージカラーで贈るのもおすすめです。では、豆知識を含め、代表的な色を色が持つイメージと一緒に見ていきましょう。
豆知識:花に見える部分は「萼」
スターチスの花のように見えている部分は、実際は「萼(がく:花びらの外側にある緑の部分)」であり、本当の花は萼の中にある小さな花になります。
花は10日~2週間程度で枯れてしまいますが、花のような萼は色鮮やかに残るので、長期間鑑賞を楽しむことができます。
紫のスターチス
紫は「癒し・神秘的」の色。紫のスターチスの花言葉「上品」と合わせれば、気品ある大人の女性にピッタリな組み合わせです。ロマンティックに渡したい時にもいいですね。
黄色のスターチス
黄色は「希望」など明るさをイメージさせる色。パートナーやご家族へのプレゼントなどにも良さそうです。忘れがちな「日常の幸せ」の感謝を伝える時にも良さそうですね。
ピンクのスターチス
ピンクは「愛・思いやり・幸せ」の色。「永久不変」の花言葉を持つピンクのスターチスは、プロポーズにも最適。大切なあの人へ、素敵な愛のメッセージが伝わりそうです。
白のスターチス
白は「純粋・無垢」の色。花言葉はないようですが、「変わらぬ心」を花言葉にもつスターチスは、まさにウェディング向き。二人の「永遠の愛」を誓うのにもふさわしい色です。
ほかの花と合わせ、素敵な花言葉にしてみよう
「変わらぬ心」など、素敵な花言葉をもつスターチスの花。大切な人に贈るなら、より印象の良い渡し方をしたいものですね。
スターチスだけでも素敵ですが、ほかの花の花言葉も一緒に添えてプレゼントすれば、さらに素敵な印象でメッセージを伝えることができますよ。
ガーベラの花言葉「前進・希望」
ガーベラの花言葉は「希望・前進」。幸福感あふれるガーベラは、花言葉のプレゼントとしてもおすすめです。「良いことが長く続きますように」そんなメッセージが伝わりそう。
可愛らしいガーベラの花姿に合わせ、スターチスをポイント的にあしらったアレンジも素敵です。全体としてより明るい印象になりそうですね。
スターフラワーの花言葉「新たな心持ち」
スターフラワーの花言葉は「新たな心持ち」。黄色のスターチスと合わせ「心機一転、誠実な気持ちで」と、新たなスタートを切った人を応援するときにも良さそうです。
ドライフラワーとしても人気なので、組み合わせて「ドライフラワーのブーケ」にしても可愛く仕上がりそうです。
千日紅の花言葉「変わらぬ愛」
「変わらぬ愛」の花言葉を持つ千日紅は、プロポーズにもおすすめ。ともに「永遠」の意味をもつ2つの花。「一生幸せにします」の気持ちを伝える大切なシーンにもピッタリです。
ドライフラワーにできる千日紅は、スターチスとの相性もバツグン。ブーケとしていただいたら、記念にドライフラワーなどにして大切にしていくのも素敵です。
かすみ草の花言葉「清らかな心」
「清らかな心」が花言葉のかすみ草は、白のスターチスと合わせ、ウェディングブーケとしても素敵な組み合わせ。「あなたに愛を誓います」という美しいメッセージが届きます。
かすみ草はインテリアなどでも人気の花。二人の記念に、スターチスと合わせてリースなどを作ってみても素敵。記念として新居に飾っても良さそうですね。
スターチスの花の購入時に留意したいこと
それではスターチスの花を購入するときのポイントについて、くわしく見ていきましょう。購入するときの参考にしてみてくださいね。
取り扱っている時期(切り花など)
スターチスはおもに5月~7月に開花時期を迎え、その時期に合わせて咲いた花が店頭に並びます。
この時期、生花コーナーがある一部のスーパー、園芸店、ホームセンターでも取り扱うことがあります。
大抵の場合は、切り花などであれば、フラワーショップなどで通年取り扱いがあります。
ハーバリウムにするのも素敵
スターチスの花は、ドライフラワーなど生花以外でもプレゼントできるところが長所です。
例えば、人気のハーバリウムで贈ってみるのはいかがでしょうか。「植物標本」といわれるように、ドライフラワーよりも色持ちがよく、長く鑑賞を楽しむことができます。
ハンドメイドなどが得意な方は、自分で生花からドライフラワーなどにして、すべて手作りにしても、より心がこもった贈り物になり素敵ですね。
作るのは苦手という方は、通販などでも気軽に購入することができるので、好みのイメージに合わせながら選ぶこともできますよ。
インテリアとしても気軽に飾ってもらえるので、おすすめです。
スターチスの花の保管方法
プレゼントでいただいたスターチス、長く楽しみたい時にはこのような方法があります。
花束(ブーケ)の保管方法
プレゼントとしてブーケをいただいたら、まずは包装してある素材をはずします。次に、以下の方法で水揚げをしてから花瓶などに飾っておくと、より長く楽しめますよ。
水切り
- 茎を水につけ、切り口から3~5センチの部分を水の中で斜めに大きくカット。
- しばらくそのままつけておく。
水揚げをして花瓶に飾った後は、水を替えるたびに水切りをするとより長持ちします。ではここで、スターチスを楽しむためのポイントをご紹介します。
スターチスの茎には羽のような部分があり、切り花として楽しむときは、水につかった部分が腐りやすくなっているので注意が必要です。
水位が高いとその分傷みやすいので、3~5㎝程度の水で活けて、こまめに水を替えるなどケアをしましょう。
さらに長く楽しみたい時に。ドライフラワーの作り方
スターチスは、ドライフラワーとしても楽しむことが出来ます。作り方も簡単なのでおすすめですよ。
【作り方】
- 茎を長めにカットし、輪ゴムなどで2、3本まとめ、小さな花束にします。
- 風通しの良い日陰の場所で、逆さまの状態にしてつるしておきます。
- 自然の状態で1~2週間ほど乾燥させればできあがり。
- きれいな色を保つためにも、新鮮なものを使いましょう。
- 日光が当たると変色の原因になるので、乾燥させる場所は日かげでおこないましょう。
- 湿度が高いとカビが発生してしまうので、風通しの良い場所で行いましょう。
ドライフラワーの寿命は、環境などによって変わる場合があります。より色鮮やかな状態で楽しみたいという場合は、プリザーブドフラワー加工もおすすめです。
記念に長く保管しておきたいという時は、フラワーショップなどでも取り扱っている場合があるので、お店の方に相談してくださいね。
スターチスの特徴や花の名の由来
スターチスの花の基本情報です。
基本情報
目・科・属 | イソマツ目・イソマツ科・イソマツ属 |
和名・洋名 | 花浜匙(ハナハマサジ)・Wavyleaf sea-lavender |
開花時期 | 5~7月頃 |
原産地 | 地中海沿岸 |
参考:Wikipedia ハナハマサジ、Green Snap より
スターチスの花の誕生花と名前の由来
スターチスの花が、誕生花としてあてられている日付はこちらになります。
5月7日、11月17日
ピンク:4月18日、薄紫:4月29日
花の由来
ギリシア語の「statizo」は“止める”を意味し、スターチスが薬草として、かつて下痢止めに用いられたことから「Statice(スターチス)」の名がついたといわれています。
また和名の「花浜匙(はなはまさじ)」は、花の形が「匙(さじ)」に似ていることから、そのような花言葉がついたといわれています。