花言葉

勿忘草(ワスレナグサ)の花言葉の意味・由来・誕生花

春から夏にかけて、涼しげなブルーの小花を咲かせる勿忘草(ワスレナグサ)。青い花の印象がありますが、実は白やピンクなども存在するのです。

勿忘草の英名には、花姿に関わる思いもよらないユニークな由来があるのをご存じですか?また、有名な花言葉には、仲の良い恋人達の切ない逸話があるんです。

今回は、勿忘草(ワスレナグサ)の花の名前の由来や切なく悲しい逸話、贈るときのポイントや育て方をご紹介します。

勿忘草(ワスレナグサ)の花言葉


それでは早速、勿忘草の花言葉をご紹介します。

勿忘草の花言葉(全般・色別)

勿忘草の花全般の花言葉 私を忘れないで、真実の愛、真実の友情
勿忘草の海外での花言葉 true love(真実の愛)、memories(思い出)
青い勿忘草の花言葉 真実の愛
白い勿忘草の花言葉 私を忘れないで
ピンクの勿忘草の花言葉 真実の友情

勿忘草の「私を忘れないで」という花言葉は誰もがよく知っているのではないでしょうか。その他にも、「真実の愛」「真実の友情」という花言葉があるので、贈り物の花としてもぴったりですね。

私を忘れないでや真実の愛という花言葉がつけられた由来は、後ほどご紹介する恋人同士の切ない逸話が関係しています。

海外では「友情」を表わす花

勿忘草は、ヨーロッパでは昔から「誠実な気持ち」や「友情」を表わす花とされていました。そのため、「真実の友情」という花言葉がつけられたのですね。

オリジナルキャッチコピー

ふわふわと舞う青い小花 恋人達の切ない思い出に宿る

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勿忘草の花言葉に関する逸話 怖いとされる真実とは?


勿忘草の花言葉が怖いといわれる所以として、「私を忘れないで」という花言葉がつけられた由来となる、悲しい逸話が関係しています。

昔、ルドルフという騎士とベルタという女性がいました。2人はとても仲の良い恋人同士だったのです。

ある時、ドナウ川の湖畔を2人で仲むつまじく散歩をしていました。そして、ルドルフはベルタの好きそうな可愛い花を見つけて摘んであげようとしました。

しかし、岸辺に下りていき花に手を伸ばした瞬間、誤って川の流れに飲まれてしまったのです!

流されていく間にも、ルドルフは必死で恋人のベルタに「ボクを忘れないで!」と叫び、その小さな花を投げたのです。この悲しい物語が「私を忘れないで」という花言葉の由来となったのですね。

また、残されてしまったベルタはルドルフの形見である小さな花を、一生涯肌身離さず持ち続けたとされています。このことが「真実の愛」という花言葉の由来となっているのです。

勿忘草と似た花「シナワスレナグサ」


勿忘草によく似た花に「シナワスレナグサ」があります。

この花は花色や雰囲気が勿忘草に似ているということで、この名がつけられました。ただし、勿忘草の草丈が低いのに対して、シナワスレナグサは草丈50cmほどあります。

別名「シノグロッサム」や「オオルリソウ」とも呼ばれていて、花言葉は「真実の愛情」です。花言葉も勿忘草とよく似ていますね。

勿忘草の選び方、色ごとのポイント


勿忘草は青い花というイメージがありますが、白やピンク、紫など花色も豊富です。勿忘草をプレゼントするときに、どのようなシーンがふさわしいか見ていくことにしましょう。

青い勿忘草は恋人へのプレゼント

「真実の愛」という花言葉を持つ青い勿忘草を贈るときは、誠実な気持ちを伝えたい大切な人や恋人へのプレゼントがぴったりですね。小さな花束にギフトカードを添えて贈ってみてくださいね。

ピンクの勿忘草は友達へのプレゼント

「真実の友情」という花言葉を持つピンクの勿忘草は、いつもお世話になっている方や、仲の良い友達への誕生日プレゼントにいかがでしょうか?

白い花言葉は別れの時の思い出に

「私を忘れないで」という花言葉を持つ白い勿忘草。引っ越しや転職などで別れなければならない友人や同僚に、今までの思い出を込めて贈ると素敵ですね。

勿忘草は花束には向いていない?


勿忘草の花はとても小さいので、勿忘草だけで花束にするとちょっと寂しい雰囲気です。そこでプレゼントするときのアイデアを2つご紹介します。

大ぶりの花と合わせたフラワーアレンジメント

可憐で小さな花をぽつぽつ咲かせる勿忘草。その小さな花姿を活かして、バラやカーネーションなどの大きな花と一緒にアレンジメントにすると、見栄えも良くプレゼントにぴったりです。お好みの花色を選び花言葉を添えて贈ってくださいね。

押し花に加工してキーホルダーに

青い小さな花を押し花にすると、見た目も可愛く仕上がりますよ。しおりにしてもいいですし、レジン加工してキーホルダーやネックレスにしても素敵ですね。仲の良い友達に「真実の友情」の花言葉を添えて贈ってみてはいかがでしょうか。

爽やかなブルーに癒やされよう!勿忘草の育て方


勿忘草は野に咲く花のイメージがありますよね。こぼれ種からもどんどん増えるほど強い花なので種からでも簡単に育てられます。ここでは種まきや肥料、水やりまでご紹介します。

勿忘草の種まき時期・やり方

勿忘草の発芽温度は20度前後なので、9月下旬~10月下旬にかけて種まきをします。ピートバンや育苗箱に土を入れてまきましょう。本葉が4~5枚になったら植え付けます。

  • 種は一晩水につけておくと発芽しやすい
  • 嫌光性種子なので土は2~3cmかける

勿忘草の用土、肥料、水やり

勿忘草は通気性と水持ちの良い土を好みますので、市販の培養土か赤玉土7:腐葉土3の割合で配合した用土を使います。

肥料は植え付け時に緩効性化成肥料を元肥として与え、花の咲く時期には液体肥料を薄めて月に2回ほど与えてください。肥料の与えすぎは葉ばかり茂って花つきが悪くなるので注意が必要です。

土の表面が乾いてから水やりをしましょう。あまりに乾燥し過ぎると花が小さく育ってしまうので、花が咲く前にもしっかり水を与えてください。

勿忘草の種類

  • シンワスレナグサ・・・「サソリの尾に似た」という意味を持つワスレナグサの基本種です。園芸種に比べると花の咲く様子が寂しく、観賞用には向いていません。
  • エゾムラサキ・・・「森の」という意味を持つ多年草の植物で、「ミヤマワスレナグサ」や「ムラサキグサ」とも呼ばれています。日本ではこの品種が園芸種として有名です。
  • ノハラワスレナグサ・・・「亜高山の、草本帯の」という意味を持つ、日本で品種改良されて作られた園芸種として流通しています。

勿忘草の特徴や誕生花、名前の意味・由来


それでは最後に勿忘草の基本情報や誕生花、名前の意味・由来をご紹介します。

勿忘草の基本情報

目・科・属 シソ目・ムラサキ科・ワスレナグサ属
和名・洋名 勿忘草・forget-me-not
開花時期 3月~6月
生息地 ヨーロッパ

参考:Wikipedia:ワスレナグサより

勿忘草が誕生花となっているのはいつ?

勿忘草が誕生花として当てられている日にちは、2月7日、2月29日、3月13日、3月15日、4月5日、4月6日、4月17日、4月21日、4月24日、5月14日、5月15日です。

勿忘草の名前の由来

勿忘草の和名は植物学者の川上滝弥が英名の「forget-me-not」を「勿忘草(忘れな草」と訳したことに由来しています。どちらも「私を忘れないで」という意味を持ちます。全て花言葉から来ているのですね。

また、勿忘草の学名は「Myosotis(ミオソティス)」といいます。これはギリシャ語でハツカネズミを意味する「mys」と耳を意味する「ous」が語源とされています。

勿忘草の葉の形がハツカネズミの耳に見えることから、このような学名がつけられたのですね。勿忘草の花を見る機会があったらぜひ確認してみてください。