オーストラリアやニュージーランド、タスマニア島などに自生している樹木・ユーカリ。
日本では「コアラが食べる葉」としてもお馴染みですね。シックな銀葉が美しく、香りも良いことから観葉植物やシンボルツリーとして選ばれてます。
そんなユーカリですが、葉からは想像つかないとても個性的な花を咲かせることを知っていますか?その花言葉もまた、とても独特なんですよ。
ここではユーカリの花言葉や由来、育て方などを紹介します。
ユーカリの花の花言葉
それでは早速、ユーカリの花言葉をみていきいましょう。
過去・現在・未来を表すユーカリの花言葉
過去を思うユーカリの花言葉 | 思い出、記憶、追憶、慰め |
現在を表すユーカリの花言葉 | 新生、再生 |
未来を願うユーカリの花言葉 | 永遠の幸せ |
ユーカリには「過去」「現在」「未来」、3種類の花言葉がついています。これには、どのような由来があるのでしょうか。
花言葉の由来はオーストラリアの山火事?
ユーカリは葉からテルペンという引火性がある成分を放出します。
猛暑時にはテルペンを放出する量が増え、それに何かのきっかけで火が付いてしまうと、周りの木や落ち葉を巻き込みながら火災へと発展してします。
オーストラリアが昔から山火事が多いのは、ユーカリが放出するテルペンにも一因があるとのこと。これが花言葉に関係しているそうです。
- 「思い出」「記憶」「追憶」「慰め」…山火事によって焼失されたものを偲ぶ気持ち
- 「新生」「再生」…再スタートを切る決意
- 「永遠の幸せ」…これからの未来を願う思い
ユーカリの独特な花言葉には、このような由来があるそうです。
ユーカリが引き起こす火災。日本でも起こる?
日本では、ユーカリが原因で火災となった例はありません。
夏の猛暑、オーストラリアの特性でもある空気の乾燥、たくさんのユーカリ(高濃度のテルペン)、その他の要因が重ならないと火災にはなりませんので安心してくださいね。
オリジナルキャッチコピー
美しき銀葉と美しき香りは 未来を願うフィーリング
類似の花言葉を持つ花はこちら
10月/10月24日/10月25日/11月/11月18日/11月7日/12月/12月26日/12月2日/1月/1月13日/8月/8月22日/「幸せ」を意味する花言葉を持つ花/「永遠」を意味する花言葉を持つ花/オレンジの花の花言葉/ピンク色の花言葉/友人の日頃のプレゼントに贈りたい花/同窓会や送別会、お別れの際に贈りたい花/庭に植えたい木/恋人やパートナーに贈りたい花/白い花の花言葉/結婚式やセレモニーで使いたい花/記念樹にしたい木/誕生日のお祝いにピッタリな花/赤い花の花言葉/
花言葉に関する逸話「ユーカリの生命力」
ユーカリの花言葉の由来は前述した通りですが、ここではもうひとつの由来「ユーカリの生命力」について紹介します。
ユーカリの生命力はすごい!
火事で燃えてしまった地に雨が降り注ぐと、ユーカリは再び新しい芽が息吹き始めます。
この力強い生命力から「新生」「再生」とう花言葉がつけられた、という説もあるんですよ。
これから新生活を始める人、再スタートを切る人、新しい門出を迎える人は、ユーカリを記念樹として育ててみてはいかがですか?
シーン別!ユーカリの選ばれ方
見た目が美しく、香りも良く、花言葉も素敵なユーカリは、様々なシーンで選ばれている樹木です。おすすめの使い方を紹介します。
風水に取り入れられるユーカリ
生命力が強いユーカリは風水にも使われていて、「北」の方角の玄関に観葉植物として置くと良いと言われています。
また、ユーカリの精油はアロマテラピーにも用いられ、その爽やかな香りに癒しを感じる人も多いようです。
結婚式の演出や結婚記念日の植樹に
「永遠の幸せ」という素敵な花言葉を持つユーカリは、結婚式のブーケ、テーブルの飾りつけ、髪飾りなどにも使用されます。
もちろん結婚記念としての記念樹、結婚祝いのプレゼントにも最適ですよ。
花束やフラワーアレンジメントにもおすすめ
「新生」「再生」という力強い花言葉を持つユーカリは、新しいスタートを切る人へのギフトにもピッタリです。花言葉を花束やフラワーアレンジメントに添えて贈りましょう。
シンボルツリー・目隠し・観葉植物に
1年を通じて青々とした葉をつけているユーカリは、お庭のシンボルツリーや外部からの目隠しにも選ばれています。おしゃれな樹形はお部屋の観葉植物としても選ばれています。
シンボルツリーや庭木に!ユーカリの種類
ユーカリには様々な種類があり、その数は800種~900種といわれています。その中から特におすすめの品種を選んでみました。
ユーカリポポラス(シルバーダラー)
ハートの形をした葉が魅力のユーカリポポラス(別名:シルバーダラー、銀丸葉ユーカリ)。シンボルツリーとして人気がある品種です。
レモンユーカリ
レモンのような爽やかな香りを放つレモンユーカリ。芳香を楽しむために観葉植物として育てる人も多い品種です。
グニユーカリ(シルバードロップ)
丸くて小さな葉が生い茂るグニユーカリ(別名:シルバードロップ)。甘いミントのような香りがします。リースや切り花として使われることの多い品種です。
ベイビーブルー(銀世界)
肉厚な小さな葉が特徴的なベイビーブルー(別名:銀世界)。柑橘系の甘い香りが楽しめます。比較的耐寒性に強いユーカリです。
シンボルツリーに人気!銀葉が美しい庭木
ユーカリの他にも銀葉が美しく、シンボルツリーに人気の樹木があります。代表的なものを3つ紹介しましょう。
花言葉は「平和」オリーブ
初夏に咲く白い花、食用の実、小判型の常緑の葉、見た目がオシャレ、かつ実用的な部分も併せ持つオリーブ。花言葉は「平和」です。
花言葉は「友情」銀葉アカシア
春先に見ごたえのある黄色い花を咲かせる銀葉アカシア(別名:ミモザアカシア)。花言葉は「友情」です。
花言葉は「敬慕」レウコフィルム
春と秋に明るい紫の花を咲かせるレウコフィルム。花言葉は「敬慕」です。白銀色をした葉と花色のコントラストが美しい庭木です。
ユーカリを購入する前に注意したいポイント
ユーカリを購入する前に、注意してもらいたいポイントがあります。
ユーカリは大きく育ちやすい
ユーカリは常緑高木樹であり、とても成長が早い傾向にあります。放っておくとドンドン伸びていき、背丈が数10ⅿになってしまうこともあるんですよ。
大きく育てたくない場合は、鉢植えで育てる、もしくは小まめに剪定を行うことをおすすめします。
日本では花が咲きにくい
とてもユニークな花を咲かせるユーカリですが、残念ながら日本ではほとんど花を咲かせません。
生育環境や気候が開花の条件に合わないことが原因といわれています。ユーカリを育てる時には「葉や樹形を楽しむ」ことを目的にしましょう。
ユーカリの精油の匂いが合わないことも…
ユーカリの精油はスーッと鼻に通るような匂いがするので、まるで湿布を想起させることもあるようです。
実際に購入してみて、好みでないことに気付く人も多いので、匂いに敏感な方は、実際に香りを試してみてから購入しましょう。
グニユーカリの育て方
たくさんの品種があるユーカリの中から、特に人気のあるグニユーカリの育て方を解説します。
鉢植え(室内)で育てるグニユーカリ
グニユーカリを植える用土は「ハーブの土」、もしくは「野菜や花苗の土」がおすすめです。日光が良く当たる場所を好みますが、強い西日には当てないように気を付けましょう。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与えてください。過湿を嫌いますので、受け皿に溜まった水は必ず破棄しましょう。
地植え・庭植えで育てるグニユーカリ
植え付けは寒さが和らいだ4月~5月に行います。日当たりが良く、水はけが良い場所を選びましょう。できれば西日が当たらない場所がおすめです。
根付くまでは水やりが必要ですが、根付いた後の水やりは不要です。
大きく育てたくない場合は、真夏(7月~8月)を避けた時期に剪定を行いましょう。
ユーカリの特徴・名前の由来・誕生花
最後に、ユーカリの基本情報や誕生花、名前の由来を紹介していきます。
ユーカリの基本情報
目・科・属 | フトモモ目・フトモモ科・ユーカリ属 |
和名・洋名 | ユーカリ・Eucalyptus |
開花期 | 品種によって異なるが、主に4月~5月か9月~10月 |
原産地 | オーストラリア、ニュージーランド、タスマニア島 |
ユーカリはいつの誕生花?
ユーカリが誕生花として当てられている日にちは、1月13日、8月22日、10月24日、10月25日、11月7日、11月18日、12月2日、12月26日です。
ユーカリの名前の由来は?
ユーカリの名前は、ユーカリの英語・Eucalyptus(ユーカリプタス)からきています。
Eucalyptusの語源は「良い」を意味するギリシャ語「eu」と、「覆う」を意味する「calyptos」。
ユーカリが青々と大地を覆っている姿が由来になっているそうです。