夏休みの宿題で育てることの多い朝顔は、子供でも簡単に育てられる花として人気がありますよね。グリーンカーテンとしても素敵です。
赤や紫、青やピンクなどいろいろな色があるので、子供の頃に色水を作って遊んだ思い出もあるのではないでしょうか?
朝顔にはその色ごとに花言葉がつけられており、中には怖いと思われる花言葉もあるんですよ。
今回は、朝顔の花言葉と由来、怖い理由や逸話、育て方などをご紹介します。
朝顔の花の花言葉
それでは早速、朝顔の花言葉をご紹介します。
朝顔の花言葉(全般・色別)
朝顔の花全般の花言葉 | 愛情、結束、固い絆、愛着、はかない恋、明日もさわやかに |
海外での朝顔の花言葉 | affection(愛情)、love in vain(はかない恋) |
紫色の朝顔の花言葉 | 冷静、平静 |
青色の朝顔の花言葉 | 短い愛、はかない恋 |
赤色の朝顔の花言葉 | はかない情熱的な愛 |
ピンクの朝顔の花言葉 | 安らぎに満ち足りた気分 |
白色の朝顔の花言葉 | あふれる喜び、固い絆 |
朝顔全般の花言葉は「固い絆」や「結束」といった、友達へのプレゼントとしてぴったりな花言葉がつけられています。
その他にも「愛情」という花言葉は、恋人に愛を伝えるときやプロポーズの時に贈ると喜ばれそうですね。
朝顔は、朝咲いたら夕方にはしぼんでしまう花というところから「はかない恋」という花言葉がつけられました。しかしその翌日には、また綺麗な花を咲かせてくれるところが「明日もさわやかに」という花言葉の由来となっています。
白い朝顔の花言葉が怖い!?固い絆に潜む意味とは?
白い朝顔の花言葉「固い絆」は怖い花言葉として「私はあなたにからみつく」という別の意味があります。これは、朝顔にはつるがあり、絡みつくと離れない性質に由来しています。
絡みついて離れないので「依存している」ように見えるところが、怖いと思われたのでしょうか。
朝顔と同様にネガティブな花言葉を持つひまわり
ひまわりには、朝顔のネガティブな花言葉と似ている「あなただけ見つめている」という、ちょっと怖い花言葉があります。
これは、ギリシャ神話での太陽神アポロンと、水の精クリティエ、ペルシャの女王エウコトレの三角関係に由来しているとされています。
オリジナルキャッチコピー
依存じゃなくて絆なの 絡みつくツルは愛の心
類似の花言葉を持つ花はこちら
4月/4月14日/6月/6月25日/7月/7月24日/7月31日/7月6日/8月/8月1日/8月4日/8月6日/8月9日/「友情」を意味する花言葉を持つ花/「怖い」意味の花言葉を持つ花/「恋」を意味する花言葉を持つ花/「愛」を意味する花言葉を持つ花/ピンク色の花言葉/友人の日頃のプレゼントに贈りたい花/白い花の花言葉/赤い花の花言葉/青い花の花言葉/
朝顔の花言葉に関する逸話「青い朝顔に変わった娘」
青い朝顔には「短い愛」「はかない恋」という花言葉がつけられています。これは、切なく悲しいギリシャ神話に由来しています。
むかしむかし、美少年クロッカスはリーズいう娘と恋仲になりました。しかし、リーズには婚約者がいたため、母親は二人の仲を引き裂いてしまったのです。
悲しんだクロッカスが愛の女神アフロディーテに相談したところ、女神は1羽の鳩を母親の元に贈ったのです。しかし母親は鳩に矢を向け、隠れて見ていた娘のリーズの胸を打ち抜いてしまいました。
そしてクロッカスも怒った婚約者に殺されてしまったのです。これを哀れに思った女神は、クロッカスを春の花に変え、リーズを青い朝顔に変えてあげました。
春と夏という季節の違う花となった二人は、結局一緒になることは叶いませんでした。
朝顔の種類・近縁種
朝顔には日本朝顔と西洋朝顔の2種類があります。それぞれの種類や近縁種についてご紹介します。
野朝顔(ノアサガオ)
日本朝顔の一種であるノアサガオは、琉球朝顔とも呼ばれています。花言葉は「はかない恋」「明日もさわやかに」です。
一般的な朝顔よりもツルが長く丈夫であることが特徴です。ハート型の葉を持ち、紫色の花は翌日になると赤紫に変化します。
オーシャンブルーなどが代表的な品種で、グリーンカーペットとしても利用されています。
マメアサガオ
北アフリカ原産の帰化植物です。「見つけたら幸せ」「固い絆」という花言葉がつけられています。花は夏から秋にかけて咲く種類で、河川敷などに良く生息しています。
マルバアサガオ
西洋朝顔の一種で、丸い葉を持つことから「丸葉朝顔(マルバアサガオ)」という名前がつけられました。花言葉は「はかない恋」です。
秋頃になると1本の茎にたくさんの花を咲かせます。代表的な品種はヘブンリーブルーです。
ヒルガオ
ヒルガオは、昼に咲いて夜にはしぼんでしまう花です。地下茎が綱のように広がり周りに絡みつくので「絆」「縁」「友達のよしみ」という、人間関係の結びつきを意味する花言葉を持っています。
朝顔の選び方、色ごとのポイント
さまざまな色を持つ朝顔。どのようなシーンで贈ればいいのかを、色ごとに見ていくことにしましょう。
- 紫の朝顔・・・高貴なイメージを持っているので、年上の異性や尊敬する上司への贈り物にいかがでしょうか。
- ピンクの朝顔・・・安らぎに満ち足りた気分という花言葉を持っているので、いつもそばにいて励ましてくれる友達や、恋人へ感謝の気持ちを表わすために贈るのもいいですね。
- 白い朝顔・・・あふれる喜びという花言葉を持つので、幸せいっぱいの新婚さんへの贈り物にぴったりですね。その際はきちんと花言葉を添えてプレゼントしてあげてください。
花言葉を添えよう!朝顔を育てて贈り物に
朝顔は学校の授業でも育てていたくらい、非常に育てやすい花です。あんどん仕立てにするとプレゼントにもぴったりですので、ぜひ育ててみましょう。
朝顔の種まき
朝顔の用土は市販の培養土で十分です。種は固いので傷を入れたら一晩水につけます。(種のへこみには傷をつけない)5月下旬頃に種をまくと1~2ヶ月ほどで花を咲かせます。
朝顔の苗植え
本葉が2~3枚になったら好みの鉢に植え付けます。それから1ヶ月ほど経ったら摘心、あんどん仕立てにする場合は、花が咲く前にツルを支柱に誘引しましょう。
朝顔の肥料、水やり
市販の培養土の場合はそのままで、自分で土を配合した場合は有機肥料を元肥として混ぜ込んでおきます。
そして、花が咲き始めたら液体肥料を月に2~3回与えます。水やりは土の表面が乾いたらたっぷり与えてください
朝顔の花が咲かないときは?
朝顔は暗さを感じてから、10時間後に花を咲かせる性質があります。そのため、日中の光以外に外灯などの明かりを当てていると、朝顔の体内時計が狂ってしまい、花をつけないことがあります。
朝顔の特徴や誕生花、花の名前の意味・由来
それでは最後に、朝顔の誕生花、名前の意味や由来についてご紹介します。
朝顔の基本情報
目・科・属 | ナス目・ヒルガオ科・サツマイモ属 |
和名・洋名 | 牽牛子(ケンゴシ)牽牛花(ケンギュウカ)・Japanese morning-glory |
開花時期 | 7月~9月 |
原産地 | 熱帯アメリカ |
朝顔が誕生花となっているのはいつ?
朝顔が誕生花として当てられている日にちは、4月14日、6月25日、7月6日、7月24日、7月31日、8月1日、8月4日、8月6日、8月9日です。
朝顔の名前の由来(日本語、英語)
朝顔の日本語での名前の由来は、朝顔が朝に咲いて夕方にはしぼんでしまう性質と関係しています。
朝はきれいな顔ということで「朝の容花(あさのかおばな)」という意味からきています。容花とは美しい花という意味で、本来は昼顔やムクゲ、カキツバタを指しています。
また、牽牛子(ケンゴシ)牽牛花(ケンギュウカ)という名前は、遣唐使によって朝顔が薬草として中国から日本に持ち帰られたときに呼ばれていました。中国では朝顔は牛と交換されるほど貴重で高価な花だったのです。
朝顔は縁起の良い花
丁度七夕のころに咲く朝顔の花は、「織姫花」と呼ばれていました。
そのため、七夕の日に咲いた朝顔は彦星(牽牛星)と織姫星が無事に出会った証として、とても縁起の良い花とされていました。
英語名の「Japanese morning-glory」は「朝の栄光」という意味があり、朝顔が朝の時間帯にきれいな花を咲かせることから由来しています。