どんなインテリアにも合わせやすいシンプルな樹形と、初心者にも育てやすい手軽さが魅力の観葉植物・パキラ。
置くだけでオシャレ&癒しの存在になるパキラは「風水」に使用されることも多く、観葉植物の中でも高い人気を誇っています。
そんなパキラの花言葉は幸福に満ちた素敵なものばかり…ですが、一方でパキラのことを「悪魔の木」と呼んでいる国もあるようです。
ここではパキラの花言葉と由来、花の咲かせ方や「悪魔の木」と呼ばれている原因などを紹介します。
パキラの花言葉
ではさっそく、パキラの花言葉を紹介しましょう。
幸福を呼ぶ!パキラの花言葉
パキラの花言葉 | 勝利、幸福を呼ぶ、快活 |
パキラの花言葉は「勝利」「快活」「幸福を呼ぶ」。どれも素敵な花言葉ばかりです。
「勝利」「幸福を呼ぶ」の花言葉は、「パキラの苗を販売し、大きな富を得た人がいる」という中南米の言い伝えから付けられました。
また「快活」は、生育が旺盛で丈夫なパキラの生態が由来となっています。
そもそもパキラに花は咲くの?
素敵な花言葉を持つパキラですが、実際に花が咲いているパキラを見たことがある人はほとんどいないのではないでしょうか。
パキラの花はとても珍しく、条件が揃わないとなかなか開花しません(詳細は後述する「パキラの花の咲かせ方」をご覧ください)。
樹形や葉を楽しみつつ、「花が咲いたらラッキー!」程度に考えておいたほうが良さそうです。
オリジナルキャッチコピー
幸福の木?悪魔の木?どちらを選ぶかは貴方次第
類似の花言葉を持つ花はこちら
10月/10月28日/「健康」を意味する花言葉を持つ花/「元気」を意味する花言葉を持つ花/「勝利」を意味する花言葉を持つ花/「幸せ」を意味する花言葉を持つ花/白い花の花言葉/
花言葉に関する逸話「パキラは幸福の木?悪魔の木?」
幸せに満ちた花言葉を持つパキラですが、国によっては「悪魔の木」と呼んでいる国もあるようです。その理由として濃厚なのが、
- 葉が下向きに生えている(運気の低下、死の象徴)
- 死者を土葬した際に植える風習があった
- 幸運を呼び込んだり不幸を呼び込んだりする
この3つの説です。しかし、どの説も日本には定着していません。それどころか、このような説を初めて聞く人がほとんどではないでしょうか。
「パキラは悪魔の木」「運気が低下する」などという話は人間が創造した話であり、パキラに罪はありません。
現在パキラを育てている人はもちろん、これからパキラを育てる予定の人も、このような風説は気にせず、大事に育ててあげてくださいね。
風水を利用したパキラの置き場所・方角
成育旺盛で生命力に溢れているパキラ。和にも洋にも合わせやすいスタイルを持つことから風水に取り入れている人も多いようですね。
書斎や仕事場に置けば仕事運が、玄関に置けば邪気祓いが、寝室に置けばリラックス効果がそれぞれ期待できると言われています。
しかし、そのどれもが「健康に育っているパキラ」を置くことが前提です。風水に取り入れる前に「元気に育てる」ことを念頭に置き、間違った育て方をしないよう気を付けてください。
パキラの他にも!人気の観葉植物と花言葉
お部屋のインテリアや癒しの存在として選ばれている観葉植物の中から、特に人気のある観葉植物とその花言葉を紹介します。
花言葉は「壮大な計画」モンステラ
アロハシャツのモチーフとして知られている南国の植物、モンステラ。穴が空いたユニークな葉が特徴です。花言葉は「壮大な計画」「嬉しい便り」になります。
花言葉は「健康」ガジュマル
太もものような大きな根が魅力のガジュマル。精霊・キジムナーが宿る木という謂れがあるんですよ。花言葉は「健康」です。
花言葉は「永遠の富」ポトス
天井から吊り下げたりハンギングに植えたりなど、空間を演出するのにピッタリなつる性観葉植物・ポトス。花言葉は「永遠の富」です。
花言葉は「勇敢」ユッカ蘭
尖った葉とヤシの木のような樹形を持つユッカ蘭。スタイリッシュな美しいスタイルが人気です。花言葉は「勇敢」「偉大」です。
花言葉は「家族の絆」ベンジャミン・バロック
クルクルとした丸みのある葉が魅力のベンジャミン・バロック。インテリア性が高く、置いておくだけで部屋がオシャレに見える観葉植物です。花言葉は「家族の絆」「夫婦愛」になります。
パキラを購入する前に知っておきたい予備知識
パキラを自宅に迎える前に、次のようなことに留意しておきましょう。
パキラの品種
パキラの品種は20種類程度ありますが、主に日本で販売されているパキラは「パキラ・グラブラ」という品種になります。
葉は、全体的に緑色の葉をしたものと、白や黄の斑が入ったものがありますので、置き場所の雰囲気や好みに合わせて選んでください。
花を咲かせるものと咲かせないもの
「観葉植物として育てながら、開花も楽しみたい…」という方は、花を咲かせるパキラの木を購入しなければなりません。
後述する「パキラの花の咲かせ方」を参考に、実生株を探してみてくださいね。
パキラの育て方・水やり・管理方法
パキラはとても育てやすい観葉植物です。育て方のポイントを押さえ、大事に育ててくださいね。
パキラの置き場所
日当たりが良い場所を好みますが、直射日光は葉やけの原因になります。置き場所はカーテン越しに日光が当たる明るい場所が良いでしょう。
日光が不足すると成育不良を起こします。全体に日光が当たるよう、たまには向き変えてあげましょう。
パキラの水やり・葉水
水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりと与えてください。鉢受け皿に流れ出た水は根腐れの原因となるので、必ず破棄しましょう。
水やりとは逆に、葉水(霧吹きなどで葉に水を与えること)は積極的に行いましょう。葉が生き生きと育ち、病害虫の発生を抑えます。
日光の当て方と水のやり方を間違わなければ、パキラは無肥料でも育ちます。より元気に育てたい時には、5月~9月に観葉植物用の固形肥料を与えてください。
パキラの植え替え
根が成長し、鉢の中が窮屈になると水を吸い上げる力が衰えてしまいます。2年に1度を目安に、一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。
植え替えに適した時期は5月~9月です。手順は次のようになります。
- パキラを鉢から抜き、古い土や根を取り除きます。
- 新しい鉢に鉢底ネットと少量の軽石を敷き、観葉植物専用の培養土を5cm程度入れます。
- パキラを中央に設置し、根の間を埋めるように培養土を足していきましょう。
- 最後に水をたっぷり与えましょう。
パキラの花の咲かせ方
パキラは花を楽しむ植物ではありませんが、せっかく育てるのであれば開花した姿も見てみたいですよね。ここではパキラの花の咲かせ方に必要な条件を紹介します。
パキラの開花時期は?どんな花?
パキラの花は6月~7月に開花することが多いようですが、中には春や秋に開花したものもあるようです。
蕾はバナナのような形をしており、花は白く細長い雄しべが放射状に広がります。香りは白壇(ビャクダン、お香のような香り)に似ており、芳香は強め。
花持ちが悪く、朝に開いた花は夕方にはしぼんでしまいます。開花までに長い時間を要しますが、いざ開花すると直ぐに終わらせる潔さもパキラの花の魅力かもしれません。
パキラの花が咲く条件とは?
花を咲かせるには、2つの条件が必要となります。
- 成育年数が10年~15年以上…種から芽が出てから10年~15年以上経過しないと花は咲きません。
- 挿し木でそだっていないもの…パキラには実生株(根元が膨らんでいるもの)と、挿し木で育った株(根元が細いもの)があり、花が咲くのは実生株の方です。
まずは購入時にパキラの根元をチェック(または店舗スタッフにお尋ね)し、実生株を購入しましょう。そこから10年以上大事に育てると、開花が楽しめるかもしれませんよ。
パキラの特徴・名前の由来・誕生花
最後はパキラの基本情報です。英語名や誕生花、パキラの名前や別名の由来などを紹介します。
パキラの基本情報・英語名
目・科・属 | アオイ目・アオイ科・パキラ属 |
和名・英語名 | パキラ・pachira |
別名 | Money Tree、発財樹、悪魔の木 |
開花時期 | 6月~7月 |
原産地 | 中南米 |
パキラはいつの誕生花?
パキラが誕生花に当てられている日にちは、10月28日です。他にも吾亦紅(ワレモコウ)や槿(ムクゲ)、ムラサキルーシャンなどが10月28日の誕生花に当てられています。
パキラの名前の由来は?
パキラという名前は、学名「Pachira Aubl(パキラ・オーブル)」が由来となってつけられました。
別名の「Money Tree」「発財樹」は「パキラの苗を繁殖させ売り、富を築いた人がいる」という中南米の言い伝えが由来となっています。