花言葉

銀木犀(ギンモクセイ)の花言葉の由来・意味・誕生花

夏の終わり頃に白くて香りの良い小さな白い花を咲かせる銀木犀(ギンモクセイ)。

日本では江戸時代から植栽されており、現在でも庭木や生垣、シンボルツリーや記念樹などに利用されています。

昔から愛され続けている銀木犀ですが「花言葉が怖い」という噂もあるようです。その理由は何なのでしょうか。

銀木犀の花言葉と、怖いと言われている理由、また育て方や金木犀(キンモクセイ)との違いなど盛り沢山の内容でお伝えします。

銀木犀の花言葉

まずは、銀木犀の花言葉からみていきましょう。

実は怖い?銀木犀の花言葉の由来と意味

銀木犀の花言葉は「初恋」「高潔」「謙虚」「謙遜」「真実」「あなたの気を引く」です。それぞれの由来は、次のようになります。

銀木犀の花言葉 由来
初恋・高潔 銀木犀の白くて可憐な花の様子が由来
謙虚・謙遜 強い香りを放つのに、花は小さく目立たないことが由来
真実 香りからは考えられないようなザラザラした木肌とギザギザした葉を持っていることが由来。香りと木のギャップ。
あなたの気を引く 銀木犀の花を入れたお酒を飲み、甘い香りを漂わせてデートに出向いていた…という中国の逸話が由来

こうしてみると、特に怖い花言葉は見当たりません。では、なぜ「怖い」という噂が立っているのか、その真実は銀木犀の仲間・金木犀(キンモクセイ)にありました。

怖いのは金木犀(キンモクセイ)の花言葉の由来と意味

銀木犀と同じ花言葉 初恋・謙虚・謙遜・真実
金木犀独自の花言葉 陶酔・気高い・高貴
金木犀の怖い花言葉 隔世

金木犀の花言葉は「初恋」「謙虚」「謙遜」「真実」。そして「陶酔」「気高い」「高貴」「隠世(かくりよ)」です。由来は次のようになります。

  • 陶酔…心酔するような香りの良さをもっていることが由来
  • 気高い・高貴…花が散った地面が一面オレンジ色になり、まるで絨毯の上に座っているように見えることが由来。また、上品な香りを持っていることも由来している。
  • 隠世…死後の世界、黄泉の国、神域。金木犀が魔除けや邪気祓いなどに使われていたことが由来。

怖い花言葉が付けられているのは銀木犀ではなく、金木犀のようです。昔から香りが強い樹木は邪気を払う効果があると言われており、銀木犀や金木犀も神社やお寺などに多く植えられています。

なぜ金木犀だけに怖い花言葉が付けられているのは不明ですが、銀木犀よりも香りが強いことが関係しているのかもしれません。

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金と銀 太陽と月 昼と夜 一歩身を引く美学

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「金木犀は知ってるけど、銀木犀は見たことがない無い」という人もいるのではないでしょうか。ここでは花言葉「真実」に沿って、銀木犀の真実に迫っていきます。

銀木犀と金木犀の違い

銀木犀金木犀の違いは、主に花の色と香りです。

  • 銀木犀…白花、香りは金木犀よりも弱い
  • 金木犀…オレンジ色の花、強い香りがする

庭に彩りと芳香をもたらす金木犀の方が人気があり、残念ながら銀木犀はあまり流通していません。

モクセイ=銀木犀

あまり需要がない銀木犀ですが、園芸界ではモクセイといえば銀木犀のことを指します。金木犀は銀木犀の変種、つまり銀木犀の後輩になるのです。

アメリカでは銀木犀の方が人気

日本では金木犀の方が人気ですが、逆にアメリカでは銀木犀の方が需要が高く、金木犀を見かけることはほとんどありません。

現地では「Silver Osmanthusまたは「Fragrant Olive」と呼ばれ、庭木や街路樹として愛されているようです。

銀木犀の特長は?実はなるの?

花の香りだけがクローズアップされがちな銀木犀。花の無い時期の生態はあまり知られていないのではないでしょうか。銀木犀の特長や果実の有無を紹介していきます。

銀木犀はこういう木

銀木犀はモクセイ科に属する常緑小高木です。樹高は3m~10mになり、香りが良い白い花、ガサガサした木肌、縁がギザギザしている葉が特徴です。

あまり高く成長せず、樹形が整っていることから生け垣に利用されることも多いようです。

銀木犀に実はなるの?

銀木犀には雄株雌株があり、実がなるのは雌株のみです。花が終わった頃に緑色の実がなり始め、冬には黒っぽく熟します。大きさは2cm~3cm程度で、食用にはなりません。

ちなみに日本に植えられている金木犀はほとんどが雄株で、実をつけることはありません。

記念樹やシンボルツリーに!人気の常緑樹木

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花言葉は「平和」オリーブ

見た目のオシャレさと、食用の実を付けることで人気のオリーブ。初夏に甘く優しい香りがする白い花を咲かせます。花言葉は「平和」です。

花言葉は「勝利」月桂樹(ローリエ)

勝者が被る月桂冠でもお馴染みの月桂樹。香りが良い葉は、香辛料「ローリエ」の原料として使われています。花言葉は「勝利」です。

花言葉は「愛らしさ」茉莉花(ジャスミン)

夏の夜に香りの良い黄色~白い花を咲かせる茉莉花(ジャスミン)。半つる性ですが、生け垣に選ばれることが多い花木です。花言葉は「愛らしさ」になります。

花言葉は「用心深さ」柊木犀(ヒイラギモクセイ)

銀木犀と柊の混雑種の柊木犀(ヒイラギモクセイ)。葉が木犀よりも鋭くギザギザしており、鬼門に植えると魔除けや邪気祓いができると言われています。花言葉「用心深さ」です。

銀木犀を植える前に留意したいこと

銀木犀の苗木を購入・植栽する前に、次のようなことに留意してください。

銀木犀の苗木が出回る時期

銀木犀の苗木は通年購入可能ですが、あまり需要が無いためか苗木を取り扱っていない店舗もあるようです。

スタッフに依頼し取り寄せてもらう、あるいはネットショップを利用するなど、購入にひと手間かかる場合があることを視野に入れておきましょう。

東北以北は鉢植えがおすすめ

銀木犀は、庭植えでも鉢植えでも育てられます。しかし、あまり耐寒性が無いことを考えると東北以北で育てる時には鉢植えの方が良いでしょう。

人気があるのは金木犀

銀木犀よりも金木犀の方が人気があるのは前述した通りです。花の香りが強い、また花の色も可愛らしいことから、銀木犀の数倍人気があると考えて良いでしょう。

しかし、物珍しさや知名度の低さから銀木犀を選ぶ人、金木犀の香りが強過ぎることから敢えて銀木犀を選ぶ人もいます。

銀木犀と金木犀どちらを選ぶのか、購入前にいま一度考えてみましょう。

銀木犀の育て方・水やり

銀木犀の育て方を解説します。苗木の植え方、水やりの方法など、基本の育て方をマスターしましょう。

銀木犀の苗木の植え付け・植え方

銀木犀の苗木の植え付けは、4~5月に行います。鉢植えで育てる場合は花木の培養土」を使用し、日当たりの良い場所へ置きましょう。

2年に1度は一回り大きな鉢に植え替え、根詰まりを防いでください。やや耐寒性に弱い性質があるので、冬場は霜に当たらないよう軒下に入れてあげましょう。

庭植えにする場合は、日当たりと水はけが良い場所を選んで植え付けてください。植え付け前に、腐葉土や鶏糞などの有機質肥料を混ぜ込むと生育が良くなります。

銀木犀の水やり・葉水

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水をあげてください。鉢受皿に溜まった水は破棄し、根腐れを防ぎましょう。

庭植えの場合は、植え付け~1カ月後くらいまでは毎日水やりを行います。根付いた後は雨の水だけでも育ちます。

鉢植えと庭植え、どちらの場合も葉に汚れが溜まった時には水をかけて洗い流しましょう。光合成が出来なくなると花付きが悪くなるので気を付けてください。

銀木犀の剪定

銀木犀の剪定は花が終わった秋~冬頃に行います。樹高を整えるだけでなく、込み合った枝を切り落として風通しを良くしてあげましょう。

春以降の剪定はNGです。花芽を切り落としてしまい、秋に花が咲きません。しかしたいていの場合翌年には開花しますので、諦めずに大事に育ててあげましょう。

銀木犀の特徴・名前の由来・誕生花

最後に銀木犀の基本情報です。特徴や誕生花、和名や英語名の由来を紹介します。

銀木犀の基本情報・英語名

目・科・属 シソ目・モクセイ科・モクセイ属
和名・英語名 銀木犀(ギンモクセイ)・Silver Osmanthus、Fragrant Olive
開花時期 9月~10月など、年に数回
原産地 中国

参照:Wikipedia モクセイより

銀木犀はいつの誕生花?

銀木犀が誕生花に当てられている日にちは、10月25日11月1日です。

ちなみに同じ仲間の金木犀の誕生花は、10月1日、2日、6日、7日、10日、15日、22日、26日、11月2日、25日になります。

銀木犀の名前の由来は?

銀木犀という名前は、木の表面が動物のサイ(犀)に似ており、銀色に近い花をつけることが由来となっています。

英語名「Silver Osmanthus」「Fragrant Olive」の由来は、

  • Silver Osmanthus…Silver=銀、Osmanthus=ギリシャ語で“香りがする花木”
  • Fragrant Olive…Fragrant…香りが高い、Olive=オリーブ

になります。