「チグリジア」という花を知っていますか?チグリジア(別名:タイガーリリー)はアヤメ科の仲間で、普段生活しているうえでは見かけることが少ない珍しい植物です。
とても個性的な花を咲かせ、その花言葉も一風変わったものが多いんですよ。
ここではチグリジアの花言葉、由来、育て方や誕生花などを紹介していきます。珍しい花・チグリジアを育てて、花を咲かせてみませんか?
チグリジア(タイガーリリー)の花言葉
まず初めに、チグリジアの花言葉を見ていきましょう。
怖い?微笑ましい?チグリジアの花言葉
チグリジアの怖い花言葉 | 私を愛して、私を助けて |
チグリジアの爽やかな花言葉 | 誇らしく思う、鮮やかな場面 |
チグリジアは怖い花言葉と爽やかな花言葉、2種類の花言葉を持っています。それぞれの由来や説は、次章「花言葉に関する逸話」で紹介していきます。
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名前も姿もレア そんな私を愛してください
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チグリジアの花言葉に関する逸話「怖い花言葉と爽やかな花言葉」
チグジリアの怖い花言葉「私を愛して」「私を助けて」、そして爽やかな花言葉「誇らしく思う」「鮮やかな場面」、それぞれの由来について解説していきます。
愛と助けを求める チグリジアの花言葉
「私を愛して」「私を助けて」という花言葉の由来は、チグジリアの個性的なルックスが関係しているようです。
周りの花とは違って独特な花を咲かせ、群生もせず、そして知名度も低いチグリジアは、きっと自分が孤立しているように感じているのではないでしょうか。
愛と助けを求める花言葉は自己主張が強い訳ではなく、悲観的な感情が込められているようです。
爽快なイメージ チグジリアの花言葉
「誇らしく思う」「鮮やかな場面」この花言葉は、チグジリアの開花時間と関係しています。
チグジリアは花持ちが非常に悪く、朝に咲いた花は夕方にはしぼんでしまいます。私たちがチグジリアを見かける機会がないのは、開花時間が短いせいでもあるようです。
短い時間ながらもきれいな花を咲かせるチグリジアは立派で誇らしく、また花を咲かせている姿は鮮やかであることは間違いありません。
悲観的なイメージもあり、実はとても貴重なチグジリア。いったいどんな特徴があるのでしょうか。
チグリジアってどんな花?特徴と品種
「チグジリアの花を見たことが無い」、そんな人もきっと多いことでしょう。チグジリアの花にはどんな特徴があり、どんな品種があるのか紹介していきましょう。
チグジリアはアヤメ科の仲間
チグジリアはアヤメ科チグジリア属の花であり、次のような特徴を持っています。
- 花びらは3枚。中央には虎やヒョウのようなまだら模様(斑)が入っている。
- 背丈は50cm~80cm、花の大きさは直径10cm程度
- 花色は赤、ピンク、黄、白、オレンジ
- 葉はアヤメや菖蒲のような形状。細長くて先端が尖っている。
チグジリアの品種
チグジリアの品種は、全部で30種類程度になります。中でも人気があるのは、
- チグジリア・オーレア…花色は黄色。中心には赤いまだら模様。
- チグジリア・アルバ…花色は白。中心には赤いまだら模様。
- チグジリア・スペシオサ…花色は赤。中心には白のまだら模様と、黄色の縁
花言葉と一緒にチグジリアを贈りましょう
チグリジアはとても個性的で美しい花です。贈り物にしたらインパクト抜群ですよね。しかし、なかなか花屋で見かけることはありません。
チグリジアを贈るときには、どのような方法があるのでしょうか。
花屋には無いチグリジア おすすめは球根・苗
チグリジアは花が咲いている時間が短いため、開花している状態で贈り物にするのは難しいですよね。
チグリジアを贈りたい時には、鉢に球根を植えて渡す、または発芽した苗の状態で贈る、このどちらかを選んでみてはいかがでしょうか。
一緒に「爽やかな花言葉」を添えて渡すと、チグリジアの開花がもっと楽しみになるかもしれませんね。
チグリジア購入時のポイント
チグリジアの球根を購入する時の注意点を解説していきます。
チグリジアの球根 おすすめの購入時期
チグリジアの球根は、4月~5月が植え付け期です。しかし珍しい花のため、店舗によっては販売していないところもあるかもしれません。
もしもお店に置いていない場合はスタッフの方にお願いして取り寄せてもらうか、ネットショップを利用して購入することをおすすめします。
別名で販売されていることもある
チグリジアには、いくつかの別名があります。
- タイガーリリー
- トラユリ(虎百合)
- トラフユリ(虎斑百合)
チグリジアはアヤメ科の植物ですが、百合の花に似ていることから「リリー」や「百合」と呼ばれることもあります。
「チグリジア」ではなく上記の名前で販売されていることもあることを覚えておきましょう。
チグリジアの育て方・管理方法
球根を購入したら、次は植え付けに入ります。鉢に植える方法と庭植えにする方法、それぞれの基本の育て方と管理の方法を説明します。
チグリジアの球根の植え付け~鉢植え~
球根を鉢に植える時には、1鉢あたり3個程度、鉢のサイズは6号~7号、プラスチックの鉢ではなく素焼き鉢がおすすめです。
植える時期は寒さが和らいだ後から暑くなる前の4月~5月。培養土は観葉植物用か花苗用のもの良いでしょう。緩効性の置き肥を与えておくと、花が咲きやすくなりますよ。
植え付けた後にはたっぷりと水を与え、日当たりが良い場所に置いておきましょう。その後の水やりは「土が乾いたらたっぷりと」が基本となります。
チグリジアの球根の植え付け~庭植え~
まずは球根を植え付ける場所に腐葉土を混ぜ込み、土を柔らかくしておきましょう。植える深さは10cm程度、複数個植える時には、球根と球根の間を15cmほど開けておくと根を張りやすくなりますよ。
こちらも植え付け期は4~5月です。日が良く当たり、水はけも良い場所を選んでくださいね。植え付けた後はたっぷりとお水を与えてください。
球根の越冬方法
チグジリアは暖かい地方の植物ですので、寒さが苦手です。花が終わり、暑さが和らいだあとの10月~11月中旬には球根を掘り上げて保存しておきましょう。
庭植えの場合、掘り出した球根は温かい場所で保存しておきます。室温が5℃以下にならないよう気を付けてください。
鉢植えの場合は、根を掘り起こさずに鉢ごと室内で保存しても大丈夫です。
連作障害に注意
チグジリアを毎年同じ場所・同じ土に植えると、土のバランスが崩れてしまい花が育たなくなってしまいます(このことを連作障害といいます)。
鉢植えで越冬した場合、暖かくなったら古い土を破棄し、新しい培養土に入れ替えてあげましょう。
庭植えの場合、昨年とは違う場所に植えることをおすすめします。敷地の都合で同じ場所に植える時には、球根を掘り上げたあとに牛糞や鶏糞などの堆肥を混ぜ込み土壌を改良しましょう。
チグリジアの特徴・名前の由来・誕生花
最後にチグリジアの特徴、名前の由来、誕生花を紹介します。
チグリジアの基本情報
目・科・属 | キジカクシ目・アヤメ科・チグジリア属 |
和名・英語名 | チグジリア、ティグディリア・Tiger Flower |
別名 | タイガーリリー、トラユリ(虎百合)、トラフユリ(虎斑百合) |
開花期 | 6月~8月 |
原産地 | メキシコ、グアテマラ |
チグジリアはいつの誕生花?
チグジリアが誕生花として当てられている日にちは、9月1日と10月5日の2日間になります。
チグジリアの名前の由来
チグジリア、TigerFlower、そしてタイガーリリーといったの名前には、どれも中央のまだら模様が虎の柄に似ていることが由来となっているようです。
- チグジリア…ラテン語でTigridia。意味は「虎」です。
- TigerFlower…花の中央に、虎のような模様の斑が入っているため。
- タイガーリリー、トラユリ、トラフユリ…見た目がリリー(百合)と似ているため。