花言葉

ルピナスの花言葉の意味・由来・誕生花

ルピナスの花は春から初夏にかけて、青や紫、白や黄色などの色とりどりの花を咲かせて楽しませてくれます。

真っ直ぐに伸びた背の高い花で、その花穂はまるで藤の花が逆さになったような姿をしています。そのため、藤の花に例えた「昇り藤」や「立ち藤」などの和名がつけられています。

贈り物に相応しい、明るいイメージの花言葉がつけられているので、さまざまなお祝いのシーンに贈るのにぴったりな花なんですよ。

今回は、ルピナスの色別花言葉や逸話、名前にまつわる面白い言い伝え、育て方などをご紹介します。

ルピナスの花の花言葉


それではルピナスの花の、全般の花言葉と色別花言葉をご紹介します。

ルピナスの花言葉

ルピナスの花全般の花言葉 いつも幸せ、あなたは私の安らぎ、想像力、貪欲
白いルピナスの花言葉 いつも幸せ、母性愛
青いルピナス 母性愛
ローズ色のルピナスの花言葉 珍奇
黄色いルピナス 多くの仲間

ルピナスの花全般の花言葉は、いつも幸せ、あなたは私の安らぎ、想像力、貪欲となっています。

ヨーロッパではルピナスの種子は食用とされていて、この種を食べることにより幸せな気分になり、元気が出て想像力が豊かになると信じられていたことに由来しています。

それではルピナスの色別花言葉の由来について、見ていくことにしましょう。

白・青いルピナスの花言葉:いつも幸せ・母性愛

白と青いルピナスはどちらも「母性愛」という花言葉がつけられています。これは、ルピナスの花が薬用や肥料用に使われることもあり、大地に栄養分を与える存在として母のイメージが由来となっていると思われます。

いつも幸せという花言葉は、ルピナスの花全般の花言葉と同じですね。

ローズ色のルピナスの花言葉:珍奇(ちんき)

青や白、黄色のルピナスが多い中、ピンクを少し濃くしたようなローズ色のルピナスは、非常に珍しい花色とされています。このことから「珍奇」という花言葉がつけられました。

黄色のルピナスの花言葉:多くの仲間

ルピナスの花は藤の花を逆さにしたような形で、小さな花が密集しています。このような花姿から小さな花の集まり=仲間を連想させることから「多くの仲間」という花言葉がつけられました。

黄花ルピナスはビールのおつまみ!?

黄色のルピナスは「黄花ルピナス」ともいわれています。ヨーロッパ南部原産の花で、とても甘い香りがするそうです。

またその種子は塩ゆでするととてもおいしく、地中海地方ではビールのおつまみとして重宝されているんですよ。ルピナスビーンズや、ルパンビーンズとも呼ばれています。

オリジナルキャッチコピー

立ち上る藤に似た花は暖かく心を包む母の姿

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ルピナスの花言葉に関する逸話「貪欲な花」


ルピナスの花言葉には、「幸せ」や「母性愛」などの明るいイメージの言葉が多いのですが、「貪欲」というちょっと気になる花言葉もついています。

草丈の高いルピナスは生育も旺盛で、土壌から肥料や水などをどんどん吸い上げてしまう性質を持っています。このように「貪欲」に吸い上げる姿から由来されています。

ルピナスと似たような藤の花の花言葉


どんなに荒れ果てた痩せている土地であっても、花を咲かせ続けるルピナス。そのあまりに貪欲な姿はちょっと「怖い」とも思えますよね。

一部でルピナスの花言葉が怖いといわれているのは、この「貪欲」という花言葉を指しているのでしょう。

また、同様に怖い花言葉として、ルピナスとよく似ている「藤の花」があります。

藤の花言葉に「決して離れない」という言葉があります。ルピナスの「貪欲」も藤の「決して離れない」という言葉も、異性に対しての言葉だったらとても怖いと感じませんか?

ルピナスのフランス語「Lupin」とルパンとの関係


ルピナスの英名は「Lupin」
ですが、フランス語ではあの有名なアルセーヌ・ルパンシリーズのの主人公である「ルパン(リュパン)」と読みも綴りも同じなのです。

アルセーヌルパンシリーズは、フランスの小説家モーリス・ルブランが書いた推理・冒険小説で、その中の「虎の牙」の終盤部分では、隠居したルパンが自分の名前になぞらえて「ルピナスの花」を庭にたくさん植えたと記載されています。

このようにルピナスの花とルパンは、深い関わりがあったのですね。

形が変わっている花!ルピナスとペンステモン


ルピナスの花は藤の花を逆さにしたように見えることから「昇り藤」「立ち藤」、葉の形が団扇に似ていることから「葉団扇豆(ハウチワマメ)」とも呼ばれています。

このように「何かの形に似ている」ことが名前の由来となっている花に、ペンステモンがあります。

ペンステモンは「釣鐘柳」とも呼ばれていて、花の形がお寺にある釣鐘をイメージさせることと、柳のように見えることからこの名前がつけられました。

花言葉を添えよう!ルピナスの花の上手な渡し方


ルピナスを花束やフラワーアレンジにして贈るときには、どのようなシーンで贈ればいいでしょうか?具体的にご提案します。

結婚記念日にルピナスの花束を

ルピナスの花全般の花言葉「いつも幸せ」「あなたは私の安らぎ」という花言葉は、いつも大切にしてくれる旦那様や奥様に贈るのに相応しいと思いませんか?

玄関を入ってすぐ見えるところに、ルピナスの花をメインにしたフラワーアレンジをおいてみるのも、さり気なくていいのではないでしょうか。もちろんギフトカードには花言葉を添えてくださいね。

母の日にはルピナスの鉢花を贈ろう

今まで大切に育ててくれたお母様には、母の日のプレゼントとして「母性愛」の花言葉を持つルピナスの鉢花をプレゼントしてはいかがでしょうか?

お世話になった気持ちを言葉で伝えるのが恥ずかしいときでも、ギフトカードに花言葉をしたためて贈れば、あなたの気持ちはきっと伝わりますよ。

ルピナスの育て方


ルピナスの鉢花は春頃になると売られていますが、自分で育てた花を贈るのも格別ですよね。ここからは、ルピナスを種から育てる方法をご紹介します。

種まきは場所をしっかり決めてから!

ルピナスの花は直根性といって、根が枝分かれることなく真っ直ぐに生える種類なので、移植を嫌います。そのため、植え替えする必要がないように、種まきするときは場所を決めてからにしましょう。

発芽温度は15~20度なので、暑さのおさまった9~10月に種まきします。種は1~3cmほどの深さを開けた穴に2~3粒まいて、後で間引きします。

  • ルピナスの種は表面が固いので、一晩水につけると発芽率が良くなる
  • 酸性土壌を嫌うため、植え付け前には苦土石灰を混ぜ込んでおく
  • 加湿を嫌う性質のため、出来るだけ乾燥気味に育てると花つきが良くなる

ルピナスの水やりと肥料は?

ルピナスは加湿を嫌うため、水をやりすぎると根腐れを起こします。出来るだけ乾燥気味に育て、土の表面が乾いてからたっぷり与えましょう。

肥料は緩効性化成肥料を元肥として用土に混ぜ込みます。花が咲く時期はたくさんの肥料を必要としますので、週に一度は液体肥料を与えてくださいね。

花後の管理

ルピナスの花が全て咲き終わった後に、花穂の根元の部分で切り落とすことで2番花、3番花を咲かせます。放っておくと枝豆のようなさやの中に種が出来ます。

この種を乾燥させて風通しの良い場所で保管しておけば、秋から種まきをして育てることが出来ますよ。

ルピナスの有名な種類や品種

ルピナスの花は草丈が高いものが多く、低い種類でも50cm、高い種類だと150cmにもなる品種もあります。ここでは、ルピナスの有名な種類や品種をご紹介します。

傘咲きルピナス

草丈60~90cmほどある傘咲きルピナスは、南ヨーロッパに生息しています。葉の先が下を向いていて「傘のように見える」ことからこの名がつけられました。

ラッセルルピナス

草丈は150cmもある背の高いルピナスで、アメリカ合衆国西南部に生息しています。宿根ルピナスとも呼ばれ、耐寒性がありますが暑さには弱い品種です。

アルボレウスルピナス

耐寒性のある低木種で、樹高1~2m、花穂が10~30cmにもなります。黄色や紫の品種があり、強い香りを持っています。

ルピナスの特徴や花の名前の意味・由来


それでは最後に、ルピナスの基本情報や花の名前の意味、由来についてご紹介します。

ルピナスの基本情報

目・科・属 マメ目・マメ科・ルピナス属
和名・洋名 昇り藤、立ち藤、葉団扇豆・ Lupin
開花時期 5月~6月
原産地 南北アメリカ・地中海沿岸

参考:Wikipedia:ルピナス属より

ルピナスが誕生花となっているのはいつ?

ルピナスが誕生花として当てられている日にちは、1月29日、3月10日、3月17日、4月30日、5月29日、5月31日、11月2日、11月4日、11月9日、11月27日です。

ルピナスの花の名前の意味・由来は?漢字の名前は?

ルピナスの学名は「Lupinus」なのですが、これはラテン語で「オオカミ」という意味の「lupus(ループス)」が語源となっています。

ルピナスは草丈が大きいこともあって、土壌から大量に肥料を吸い上げる力があります。このことから、オオカミと同じように荒れ地でもたくましく育つことが出来るというところに由来しています。

また別説としては、学名の「Lupinus」はギリシャ語の「悲哀」が語源ともいわれています。これは、ルピナスの種子はとても苦いために、食べると「苦虫をかみつぶしたような顔(悲しい顔)」になることから由来されているんだとか。

ルピナスの和名の「昇り藤」「立ち藤」は、ルピナスの花が藤の花を逆さにしたような形をしていることから由来しています。

また、同じ和名の「葉団扇豆(ハウチワマメ)」は、ルピナスの葉っぱが手のひらを広げたような形(団扇)のように見えることから由来しています。