花言葉

シャクナゲの花言葉の意味・由来・誕生花

山野や大きな庭園のやや湿った場所に咲くシャクナゲの花。華やかなで美しい花が玉のように丸く咲く様子は、暗い場所をパッと明るく照らすようです。

シャクナゲはツツジの仲間で、ツツジやサツキとはよく似ており、区別がつかないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、シャクナゲと言う名前は知っていても、同じ時期に咲くシャクヤクと混同して、どんな花かわからないという方も多そうです。

この記事では、そんなシャクナゲの特徴や花言葉、その由来や逸話などもご紹介します。

シャクナゲの花言葉


それではさっそくシャクナゲの花言葉を見ていきましょう。

シャクナゲの代表的な花言葉は「荘厳」「注意せよ」

シャクナゲの花全般の花言葉 荘厳、威厳、警戒、警戒心、危険、注意せよ

シャクナゲの花全般をあらわす言葉には、「荘厳」「注意せよ」「警戒心」などがあります。

美しい花を咲かせるにも関わらず、危険を知らせたり、注意を促すような意味を持つのが特徴です。それには理由があるのですが、後ほど逸話のところで述べます。

シャクナゲの花のオリジナルキャッチコピー

こんもりと咲く花玉は、日陰にほの光る薄明り

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シャクナゲの花言葉に関する逸話


ヒマラヤなどの高山の奥地で咲くシャクナゲは、なかなか手に入らないことを意味する「高嶺の花」の語源とも言われます。

シャクナゲの花言葉「威厳」は、シャクナゲの豪華な花が、堂々として威厳を感じさせるところから来ています。

また、「荘厳」は、葉の台座の上に玉のような花が鎮座するように咲く様子が、おごそかで荘厳な印象を与えるからとも言われます。

美しい花の咲くシャクナゲには、「警戒」「警戒心」「危険」「注意せよ」というような、穏やかではない言葉が並びます。これには二つの由来があるとされます。

  1. 高山植物であるシャクナゲは、採取するためには、道中に非常な危険が待っているため。
  2. シャクナゲの葉や茎には毒があり、口にすると、嘔吐や下痢、けいれん、呼吸困難などの症状を引き起こすため。

花木の女王と呼ばれるシャクナゲの育て方


その美しさから花木の女王と呼ばれるシャクナゲは、種からも育てることが出来ます。しかし、花を咲かせるまでに何と10年程かかるので、苗で育てるのが一般的です。

シャクナゲの開花の季節

シャクナゲの開花時期は、4~6月です。

シャクナゲの育て方

●植付け
時期・・・苗の植え付けの適期は3~4月、9月中旬~10月
水はけがよい半日陰に植えます。根が少し見えるくらいの浅植えにしますが、根元に日光が当たると生育が悪くなるので、西日が当たらない場所に植えましょう。

●土・肥料
水はけと水もちのよい酸性土を好みます。赤玉土、鹿沼土、腐葉土にピートモスなどを混ぜた培養土を使用。市販のツツジ専用の土もおすすめです。
肥料は、開花のタイミングと秋に緩効性肥料を与えます。

●水やり
過湿に弱いので、水をあげ過ぎないように注意。
鉢植え・・・土の表面が乾いたら、たっぷりと水をあげます。
地植え・・・土が相当乾燥しているとき以外は必要ありません

シャクナゲを育てるポイントは?

酸性土を好むので、アルカリ成分を与えないこと!

西日の当たらない半日陰で育てること!

水を与え過ぎないこと!

浅めに植えること

接ぎ木に利用されるアカボシシャクナゲの花言葉

シャクナゲは接ぎ木で増やせますが、その台木用としてよく利用されるのが、台湾の高地に咲くアカボシシャクナゲです。台木にするだけではもったいないかわいい花で、日本でも路地植栽培されています。

●アカボシシャクナゲ
学名:Rhododendron hyperythrum
和名:赤星石楠花
開花期:3月~4月
原生地:台湾
花色:白に赤い斑点(和名の由来)
花言葉:愛しき微笑み

シャクナゲの購入時のポイントと贈る時の注意


シャクナゲは、切り花でも出回りますが、鉢植えで購入したり、苗から庭木として育てたりすることも多い植物です。

取り扱っている時期と購入の手順

シャクナゲの切り花の取り扱い時期は、4~6月です。苗は春と秋に出回ります。

シャクナゲの切り花は、花屋さんで購入できます。鉢植えや苗は、園芸店やホームセンター、通販などでも購入可能です。

贈り物にする際の注意点

シャクナゲの花は美しく、華やかな花束にもぴったりでが、花言葉には、あまり贈り物にふさわしい意味がないので、その点には注意しましょう。よい意味は「威厳」「荘厳」などがあるので、目上の尊敬する方に、その言葉をカードに添えて送るのが良いでしょう。

日本シャクナゲと間違えやすいツツジの仲間の見分け方

シャクナゲはツツジの仲間なので、やはりツツジやサツキが間違えやすい花の筆頭。もともとこの三つは 日本では分けて呼ばれますが、学術的な分類では同じ種(ツツジ属=Rhododendron)です。

シャクナゲは、大きな花が枝の先に球状10個程度まとまって咲くため、ほかのツツジの仲間とは区別がつけやすいです。

●ツツジ
4~5月に咲く花も葉もサツキより大きめ。枝先に複数個(3個程度)の花を咲かせます。葉に密集した毛が生えています。花は同時に開花。花後に新芽が出ます。

学名:Rhododendron ferrugineum
英名:Azalea
和名:躑躅
開花期:4月~5月
原生地:アジア
花色:赤、ピンク、白
花言葉:愛の喜び、情熱、初恋

●サツキ
ツツジより一か月ほど開花が遅く、枝先に小型の花を複数個咲かせます。花は肉厚で葉の表面にはツヤがあり、小枝が多いのが特徴。一週間ほどの間に蕾が順に開花。花後に新芽は出ません

学名:Rhododendron indicum
英名:Satsuki azalea
和名:皐月、皐月躑躅、杜鵑花(トケンカ)
開花期:5月~6月
原生地:日本
花色:赤、ピンク、白
花言葉:節制、貞淑、幸福

花屋さんで買える西洋シャクナゲの特徴と種類

西洋シャクナゲは、中国や日本などアジア産の原種を欧米で交配させて育成された園芸品種です。

●アザレア
台湾のタイワンツツジがベルギーで品種改良された園芸種。花が大きく、八重咲のものもあります。

学名:Rhododendron simsii
英名:Belgian Hybrid Azalea
和名:西洋躑躅
開花期:4月~5月
原生地:ベルギー
花色:赤、ピンク、白
花言葉:あなたに愛される幸せ、禁酒、私のためにお体を大切に

●日本原産種との違い
① 花が大きく色がカラフル
葉裏がほとんど無毛。葉裏に毛が密生していたら日本のシャクナゲの可能性が高いです。

●主な園芸品種
プレジデント・ルーズベルト
赤紫と白の二色咲き。葉が斑入りで美しい。耐暑性があり育てやすい種類です。

モーニングマジック
ヤクシマシャクナゲが親株のひとつ。蕾は濃いピンクで開花後白くなります。

貴婦人
優しいピンクで中心が白。耐寒性がやや弱いので、鉢で管理すると楽です。

シャクナゲの保管方法


シャクナゲの切り花をいただいたときなど、できるだけ長く美しい花を楽しむためのポイントをお伝えします。

シャクナゲの花もち期間

シャクナゲは1週間~10日間程咲き続けます。

水揚げ方法と注意点

切り口に十字の切込みを入れて活けます。水の吸い上げが良いので、水切れに注意しましょう。

シャクナゲの特徴や英語名・開花の季節や名前の由来


シャクナゲの花の基本情報です。

基本情報

目・科・属 ツツジ目・ツツジ科・ツツジ属
学名 Rhododendron
英語名 Rosebay
開花の季節 4月から6月
原産地 北半球に広く分布、ニューギニア、オーストラリア

参考:Wikipedia シャクナゲ より

誕生花と名前の由来

シャクナゲの花が誕生花として当てられている日付はこちらになります。

2月20日、5月8日、8月2日の誕生花

花言葉-由来

シャクナゲの花の名前の由来

  • シャクナゲの語源は、漢字の「石楠花」を「しゃくなんげ」と読んだのが転訛したとされます。
  • 属名の「Rhododendron」はギリシャ語で「バラ」(rhodon)+「樹木」(dendron)の造語で「(バラのような)赤い花の咲く木」という意味になります。

以上が、シャクナゲの花の名前の由来です。