花言葉

ビオラ(三色スミレ)の花言葉の意味・由来・誕生花

秋から春にかけて、色とりどりの小ぶりで可愛らしい花をたくさん咲かせるビオラ。ガーデニング好きなら誰もがよく知っている花でしょう。

ビオラは毎年新しい品種が次々と誕生しています。カラフルな色が楽しめるのと同時に、色別の花言葉も実にさまざまな意味が込められています。

今回は、ビオラの花言葉を全般・色別に分けてご紹介しながら、恋する乙女にぴったりなロマンチックな逸話、種まきのコツなどをご紹介します。

ビオラ(三色スミレ)の花の花言葉


それではさっそくビオラの花全般・色別花言葉をご紹介します。

ビオラの花全般の花言葉(日本・海外)

ビオラの花全般の花言葉(日本) 乙女の恋、小さな幸福、信頼、あどけない愛、夢想の羽根、律儀、忠誠
ビオラの花全般の花言葉(海外) memories(思い出)marriment(陽気)think of me(私のことを想ってください)

ビオラの花全般の花言葉は、乙女の恋、小さな幸福、あどけない愛など、恋する乙女を応援してあげるような花言葉が多いですね。

そのためビオラの花は、片思いの相手への告白などに利用されることが多いです。ビオラの花を押し花にして持ち歩くと、恋を叶えるおまじないの役割をしてくれるかもしれませんよ。

海外での花言葉でも、think of me(私のことを想ってください)といった、初恋の初々しさを感じさせるような花言葉がつけられています。

ビオラの花の色別花言葉

紫色のビオラの花言葉 誠実、思慮深さ、揺るぎない魂
青色のビオラの花言葉 純愛、誠実な愛
ピンクのビオラの花言葉 少女の恋、私を想って、信頼
赤色のビオラの花言葉 思い出、物思い、思想
オレンジのビオラの花言葉 天真爛漫、純粋
黄色のビオラの花言葉 ささやかな幸せ、田園の喜び
白色のビオラの花言葉 あどけない愛、純粋、慎み、律儀

ビオラの和名は三色スミレといわれるだけあって、実にいろいろな花言葉があります。色別花言葉も全般の花言葉と同じく、恋する少女の気持ちや幸せな気持ちを表わしている言葉が多いです。

この中でもビオラの代表的な色ともいえる紫には、この後ご紹介するいくつかの神話が伝えられており、白にもキューピッドと関わる素敵な逸話があります。

ビオラと同じ7つの色別!ガーベラの花言葉

ビオラは紫、青、ピンク、赤、オレンジ、黄色、白と7つの色によって別々の意味の花言葉がありますが、同様に7つの色別に花言葉がつけられている花に、ガーベラがあります。

ガーベラの色別花言葉

  • 紫・・・希望、前向き、前進
  • 青・・・神秘
  • ピンク・・・熱い愛、崇高美、感謝
  • 赤・・・情熱、燃える愛
  • オレンジ・・・冒険心、忍耐
  • 黄色・・・親しみやすさ、究極の愛、究極の美
  • 白・・・律儀、希望

ガーベラの色別花言葉も、愛する相手に気持ちを伝えるときに使える花言葉が多いですよね。目的のシーンによって色を選んでみると楽しそうです。

オリジナルキャッチコピー

三色の可憐な花に切なき想いを託し あの人に届けたい

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ビオラの花言葉に関する逸話「恋する紫の瞳」


ビオラの花の花言葉にまつわる逸話は、代表的な花色の紫、白に関わるお話が伝えられています。ひとつずつご紹介しましょう。

切ない思いを瞳にのせて…

むかしむかし、エマという少女は恋をしてはいけない男性に恋をしてしまい、その思いを伝えたくても伝えられずに苦しんでいました。

しかし一途なエマは、愛しい人への思いを諦めることが出来ずに、密かに思い続たのです。そしていつしか少女の瞳には、ひっそり紫色の花「ビオラ」が咲きました。

愛する気持ちが咲かせた紫の花

紫色の瞳をしたイオという少女は、大神ゼウスに心から愛されていました。しかし、ゼウスにはヘラという大変嫉妬深い妻の存在があったのです。

ゼウスは妻ヘラにイオの存在が知られないように、イオの姿を牛に変えて密かに愛し続けていました。それでもイオを見つけてしまったヘラは、嫉妬に怒り狂って牛になったイオを星に変えてしまったのです、

悲しみに暮れたゼウスは、ビオラという花のついていない草にイオの瞳と同じ色の紫の花を咲かせたということです。

白いスミレのキューピッド伝説

あるときキューピッドは、恋を叶えようと人に弓矢を打ちました。しかし、その弓矢は外れてしまい、近くにある真っ白なスミレの花に当たってしまったのです。

その後その白いスミレの花は輝くような光を放ち、三色のビオラやパンジーの花が生まれたといわれています。ちなみにスミレの花言葉は「小さな幸せ」「誠実」「謙虚」です。

いずれの逸話も恋の切なさや情熱、誠実な気持ちが伝わってくるお話ですね。これらのお話が花言葉の由来となっているので、ビオラには恋にまつわる花言葉が多いのでしょう。

ビオラの色を組み合わせて思いを伝えよう!


ビオラの花には複色といって2種類の色が混ざっている品種もあります。このような色の組み合わせの場合、どのような花言葉を贈ればいいのでしょう。良くある複色のビオラをご紹介します。

紫×黄色:揺るぎない幸せ

もっともよく見かける色の組み合わせに「紫と黄色」があります。

この場合は、紫のビオラの花言葉「揺るぎない魂」と黄色のビオラの花言葉「ささやかな幸せ」を組み合わせて「揺るぎない幸せ」という意味を込めて贈ってみるのはいかがでしょうか。

白×ピンク:純粋な私の想い

ビオラにはビビットな色の他にも、白とピンクといった淡い可愛らしい色の組み合わせもあります。

このような場合、白のビオラの花言葉「純粋」とピンクのビオラの花言葉「私を想って」を組み合わせて「純粋な私の想い」という意味を込めて贈ると素敵ですね。

ビオラとパンジーの違いは何?


ビオラとパンジーは姿形がよく似ていますよね。

ビオラは直径4cm以下の小ぶりな花、パンジーは直径5cm以上の花といわれています。最近では品種改良も盛んになり、パンジーでも小ぶりの花を見ることもあり、区別がつかないときもあります。

また、パンジーの花言葉は「私を想って」「もの思い」となっているので、こちらもビオラの花言葉と似ています。

パンジーの花の模様は「人が深く物事を考えている」ように見えることから、フランス語で「思想」を意味する「パンセ」という言葉が花の名前の由来とされています。

ビオラの人気品種をご紹介


小ぶりで愛らしい花をたくさん咲かせるビオラは、毎年どんどん新しい品種が生まれています。その中でも特に人気の珍しい品種を3つご紹介します。

ビオラ「ヘレンマウント」

三色スミレの言葉そのままの花色、紫、黄色、白の3色花が楽しめるカラフルなビオラです。冬から春にかけてたくさんの花を咲かせますが、特に春先には株全体を覆うほど良く成長します。

ビオラ「ももかシリーズ」

ももかシリーズは和風の名前がつけられた珍しい品種です。淡い黄色の「ひよこ」黒と白の「パンダ」花の中央が、青く渦巻いているように見える「うずしお」などがあります。

その他、なごみももかは淡いパステル調の花色ももキッズはももかの特徴を持ちながら、さらにコンパクトに仕上げたシリーズです。名前も「かずくん」「りょうくん」「そらくん」といった子供の名前がつけられているんですよ。

ビオラ「野うさぎミーモ」

こちらのビオラはその名の通り、うさぎの耳に見える花弁が特徴です。小さなうさぎがぴょんぴょん跳ねているイメージで作られたミーモは、2株あればプランターに溢れるほど咲き乱れます。ぜひ、探してみてくださいね!

花言葉を添えて!ビオラの寄せ植えを贈ろう


ビオラの花言葉を添えて贈り物として利用するなら、いろいろな色を組み合わせた寄せ植えがおすすめです。

色別で花言葉がつけられているので、それぞれの色の組み合わせを考えて贈るのも楽しそうですよね。

バスケットの中に、ビオラやアリッサムなどの小花を一緒に植え込みます。可愛いピックやリボンを添えるだけで、見た目も華やかなプレゼントにぴったりの寄せ植えに仕上がりますよ。

ビオラの成長を楽しもう!種まきのコツ


ビオラは秋頃に苗が販売されますが、同時期に種をまいて育てられます。特定の品種を育てたい場合は種まきから育てるといいでしょう。

発芽温度は20度前後なので、9月下旬頃から種まきを行いましょう。種まき専用の用土か市販の培養土に3~4粒ずつまいて後で間引きします。

ビオラの発芽率を上げるコツ

  • 種を買ってきたら冷蔵庫に保管しておく
  • 水に入れて浮いた種は除去、沈んだ種を選んで種まき

気温が高いと発芽率が下がるので、事前に種を冷やしておくのがポイントです。また、水に入れて沈んだ種は中身がしっかりしていることから発芽しやすくなります。

植え付け前に緩効性肥料を土に混ぜ込み、苗が育った後は土の表面が乾いてから水やりをします。花が咲き始めたら液体肥料を1週間に1度与えます

ビオラの特徴や花の名前の意味・由来


それでは最後にビオラの基本情報と、花の名前の意味や由来についてご紹介します。

ビオラの基本情報

目・科・属 キントラノオ目・スミレ科・スミレ属
和名・洋名 三色すみれ、Viola・Garden pansy、Violet tufted pansy、Hearts ease
開花時期 10月~6月
原産地 ヨーロッパ・西アジア

参考:Wikipedia:ビオラ(植物) より

ビオラが誕生花となっているのはいつ?

ビオラが誕生花として当てられている日にちは、1月6日、1月9日、1月28日、2月3日、11月11日、12月18日です。

ビオラの名前の意味・由来

ビオラの学名「Viola」はラテン語で「紫色」という意味があり、ここから由来されているといわれています。しかし、ビオラには紫だけではなくさまざまな色が存在します。

その他、ギリシャ神話のゼウス神に愛されたイオ(ion/イオン)という少女の名前に由来しているという説もあります。