花言葉

エーデルワイスの花言葉の意味・由来・誕生花

学校の音楽の授業で習う「エーデルワーイス、エーデルワーイス…」という出だしで始まる歌は誰もがよく知っていることでしょう。

エーデルワイスは春先に真っ白な花を咲かせる高山植物で、ヨーロッパのアルプスでは「アルプスの星」と呼ばれています。映画「サウンド・オブ・ミュージック」の歌としても有名ですよね。

エーデルワイスには、大切な気持ちを忘れたくない切ない想いがこもった、素敵な花言葉が多いんですよ。

今回は、エーデルワイスの花言葉や切ない逸話、育て方についてご紹介します。

エーデルワイスの花言葉


それでは早速エーデルワイスの花言葉をご紹介します。

エーデルワイスの花全般の言葉

エーデルワイスの花全般の花言葉 純潔、高貴、崇高、初恋、初恋の感動、思い出、大切な思い出、尊い記憶、勇気、忍耐
エーデルワイスの海外での花言葉 「noble courage(高潔な勇気)」、「daring(大胆不敵)」

雪のように白い花が印象的なエーデルワイスには、その花色の通り純潔、高貴、崇高といった花言葉がつけられています。

これはエーデルワイスの名前が「高貴な白」という意味に由来している他に、ルーマニア語で「高貴な花」を意味する「floarea rejinei」とつけられていることに由来します。

海外での花言葉はプロポーズに関係がある!?

エーデルワイスの海外での花言葉「noble courage(高潔な勇気)」「daring(大胆不敵)」は、ヨーロッパで男性が女性にプロポーズをするときに贈る花とされていることから由来しています。

エーデルワイスは高山植物なので、プレゼントするために取りに行くのは大変危険が伴います。そのため、そのような勇気を出して山に登ろうとする男性の姿を称えて「高潔な勇気」「大胆不敵」という花言葉がつけられたのでしょう。

また、エーデルワイス全般の花言葉「勇気」「忍耐」「初恋」や「初恋の思い出」という花言葉も、プロポーズの花という所に由来しています。

オリジナルキャッチコピー

高い山に凛と咲く 白い姿は可憐な天使

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エーデルワイスの花言葉に関する逸話


エーデルワイスの花言葉「大切な思い出」「尊い記憶」といった思い出に関する花言葉には、2つの切ない逸話が関わっています。ひとつずつご紹介しますね。

逸話1:ある登山家を夢中にさせた天使のお話

あるとき天上界から人間界へと、気まぐれに天使が下りてきました。人間の世界とはどんなものか興味津々の天使。ところが想像もしていなかった意外な苦労に、ほとほと懲りて山にこもってしまったのです。

しかし山では登山家が天使に夢中になり、美しい天使の姿を一目見たくて何度も訪れるようになったのです。

おかげで天使の心は安まることがなく、いつしか登山家に対して冷たい態度をとるようになっていきました。

そんな態度を見て悲しんだ登山家は「天使の美しい姿を見ることがないように、苦しみから救って欲しい」と天に向かって切に願いました。

これをみた天使は、エーデルワイスの花を残して天上界へと帰って行ったのです。

このように天使と登山家との思い出に例えて、「大切な思い出」という花言葉がつけられたといわれています。

逸話2:愛する旦那様との尊い記憶を辿るお話

とある場所にとても仲の良い夫婦がいました。ある日旦那さんは山に登っていったのですが、いつまで経っても帰ってこないことに心配した奥さんは、山に探しに行きました。

するとこともあろうか旦那さんは、山の谷間に落ちて帰らぬ人となっていたのです。悲しみに暮れた奥さんは、「旦那さんとずっと一緒にいさせてほしい」と神様にお祈りしました。

これを見た山の神様は、奥さんの願いを聞き届けその姿をエーデルワイスの花に変えて、いつまでも二人が一緒にいられるようにしてくれたのです。

最愛の旦那様との優しい思い出を、忘れたくなかった奥さんの気持ちが、「尊い記憶」という花言葉に由来しているのですね。

グラジオラスの花言葉も思い出と深い関わりがある


切ない逸話でご紹介したように、エーデルワイスの花言葉には「思い出」に関わる由来が多くあります。これと同じようにグラジオラスも「思い出」という花言葉を持っています。

グラジオラスは色別でも花言葉がつけられていて、特にピンクや紫系は「ひたむきな愛」「情熱的な恋」といった恋愛に関わる花言葉がつけられているんですよ。

エーデルワイスとは?


エーデルワイスは歌や映画などでよく知られている花です。さらに詳しくご紹介しましょう。

エーデルワイス 国花は?匂いはするの?

歌でよく知られるエーデルワイスはオーストリアやスイスの国花に認定されています。ヨーロッパアルプス地域が原産地で標高2,000~2,900mの石灰岩地を好み、真っ白な花を咲かせます。

あの白い花弁のように見える部分は実際には葉っぱであり、真ん中の黄色いつぶつぶの部分が花なんですよ。その表面は羊毛のような綿毛に覆われていてとてもきれいです。

エーデルワイスの花は香水にも使われていて、スズランのような香りがするようですよ。

エーデルワイスに似た花「ウスユキソウ属」

エーデルワイスの和名は「西洋薄雪草」ですが、「西洋」とつけられているだけあって日本には野生で存在しない花です。

ただし、日本では「ウスユキソウ属」に分類される高山植物は全て、エーデルワイスと呼ばれています。

特に「オオヒラウスユキソウ(大平薄雪草)」と呼ばれる種類は、もっともエーデルワイスに似ているとされています。

花言葉を添えて!エーデルワイスの素敵な贈り方


エーデルワイスは切り花として売られていることは少なく、大変希少な花です。

ただし、ドライフラワーとして売られていることはあるので、これを色とりどりのドライフラワーと合わせて、おしゃれなカゴにアレンジして贈るのも素敵ですね。

羊毛のような綿毛に覆われているもこもこした愛らしい姿や、シルバーの色合いがきれいなエーデルワイスは、リース仕立てにしても贈り物として喜ばれますよ。

それぞれのシーンに相応しい花言葉を添えて、ぜひプレゼントしてみてくださいね。

エーデルワイスの花の育て方


エーデルワイスは高山植物なので、日本では育てられないと思われがちです。しかし、実際には山野草として出回っているので、条件を満たせば立派に育てられるのです。

ここでは、エーデルワイスを種から育てる方法から株分けのやり方までをご紹介します。

エーデルワイスの生育環境

エーデルワイスを上手に育てるためには通気性の良い土を使い、日照時間が短く気温が低いという条件を満たす必要があります。

基本的に日当たりを好み耐寒性はありますが、夏の暑さには弱いため、夏場は風通しが良く半日陰の場所で育てましょう。

エーデルワイスの種まき

エーデルワイスの発芽温度は15~20度なので、種まきに適している時期は暖地と寒冷地によって違ってきます。

暖地では春(3~4月)、秋(9~10月)中旬頃に種まきします。寒冷地では春まきが適しています。

ピートバンなどに種まきしたら、覆土はせずに底面給水で水やりをしましょう。20日ほどで発芽するので、それからは土が乾いてから霧吹きなどで水やりをします。

エーデルワイスの苗植え

秋まきした苗は春先に、春まきした苗は秋になったら定植します。用土は水はけが良く保水性の高い土を選びましょう。

自分で配合するのは若干難しいので、市販の山野草専門の培養土がおすすめです。

鉢植えで育てる場合は根詰まりを起こしやすいので、毎年植え替えるようにしましょう。植え替えは花の終わった休眠期(3~4月か9~10月中旬)に行います。

エーデルワイスの肥料・水やり

エーデルワイスは元々肥料をあまり必要としない植物です。そのため、植え付け時に緩効性化成肥料を普通の量の半分ほど混ぜ込むといいでしょう。

花が咲く時期には、2週間に一度、規定の半分量の液肥を与えると花が良く咲きます。多湿を嫌うため、水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと与えるといいでしょう。

エーデルワイスの株分け

株分けも植え替え時と同じように3~4月、9~10月中旬に行います。苗を取りだしたら芽をいくつかつけた状態でナイフを使って株を切り分けましょう。

こうしてどんどん増やすことが出来ます。

エーデルワイスの特徴や花の名前の意味・由来


それでは最後に、エーデルワイスの基本情報や花の名前の意味、由来をご紹介します。

エーデルワイスの基本情報

目・科・属 キク目・キク科・ウスユキソウ属
和名・洋名 西洋薄雪草、花薄雪草・Edelweiss
開花時期 5月~6月
原産地 ヨーロッパアルプス

参考:Wikipedia:セイヨウウスユキソウより

エーデルワイスが誕生花となっているのはいつ?

エーデルワイスが誕生花として当てられている日にちは、2月13日、2月19日、5月1日、5月3日、5月8日、6月19日、8月12日、8月18日です。

エーデルワイスの名前の由来

エーデルワイスの名前は、ドイツ語で「高貴な白」という意味です。ドイツ語ではエーデルヴァイスと発音することから「「エーデル(edel)」が「高貴」「ヴァイス(weiß)」が「白」を意味していることに由来します。

また、エーデルワイスの花や葉には綿毛がびっしりと密集していて、まるで薄雪を被ったように見えることから、和名の「セイヨウウスユキソウ(西洋薄雪草)」という名前がつけられています。

エーデルワイスの学名「Leontopodium(レオントポディウム)」は、ギリシア語の leon(ライオン)と podion(pous、足の小さい人)という言葉が合成されていることから「ライオンの足」を意味しています。