花言葉

ナズナの花言葉の意味・由来・誕生花

可憐な白い花に可愛らしいハート型の実をのばし、春の到来を知らせてくれるナズナの花。

道端で見かける草花としてもおなじみの花に、素敵な花言葉がついているのをご存知でしたか?

この記事ではナズナの花言葉や、楽しみ方のポイントも併せてご紹介していきます。

ナズナの花言葉

ではさっそく、ナズナの花言葉について見ていきましょう。

花言葉

ナズナ全般 私のすべてを捧げます・君を忘れない

ナズナの花全般をあらわす花言葉には「私のすべてを捧げます」があります。純白の小さな花を咲かせる、可憐でけなげなナズナのイメージにピッタリな花言葉です。

一方、「君を忘れない」という切ない気持ちが表れた花言葉もあります。

花言葉全体を見てみると、”相手を思うからこそ、自然にあふれ出た気持ち”というものを表現したように見えますね。

ナズナの花のオリジナルキャッチコピー

この気持ち君に届けたい 小さなハートに想いを託して

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ナズナの花言葉に関する逸話

細く華奢な体に、ハートの実を懸命に広げて咲くナズナの花。その花言葉として、「私のすべてを捧げます」という、“相手を信じる心”をあらわしたものがあります。

このルーツを辿っていくと、西洋の花言葉が関連していることがわかります。ナズナの西洋の花言葉も「I offer you my all(私のすべてを捧げます)」と言うのです。

ナズナの種小名(※)の「bursa-pastoris(=ラテン語で羊飼いの財布の意味)」は英名にすると「Shepherd’s purse」。

英語圏ではナズナはこの「Shepherd’s purse(羊飼いの財布)」から名付けられたといわれています。

実際にナズナの緑色のハートの実を割ってみると、黄色の楕円形の小さな種子がぎっしりつまっています。花が枯れる頃には、ハートの実は茶色になり、種子も黄金色に変化します。

これは、まるで革製の小袋に入った硬貨のよう。ナズナが相手を信じてたくさんの財布を差し出しているような姿に見えたのでしょう。

ナズナの花言葉は、「私の財布をすべて預けます」という意味から転じて、「私のすべてを捧げます」になったと言われているのです。

(※種小名とは・・・属名のあとにつける、種の特徴をあらわした名称のこと)

ナズナの種類

ナズナは白い花のほかに、同じアブラナ科で属名が異なる、黄色やピンクの花を咲かせる種類があります

ではどのようなものがあるのか、代表的なものを見ていきましょう。花言葉がある場合は一緒に紹介しますので、そちらもご覧くださいね。

西洋ナズナ(タラスピ)

西洋ナズナ(タラスピ)には種類があり、花色は白になります。そのうちの一種「グンバイナズナ」の実は、「軍配(グンバイ:相撲の行司が使ううちわ型の道具)」のような形をしています。

「グンバイナズナ」はサラダなど食用されることがあります。切り花として販売されている輸入のものは長さがあり、色も鮮やかなので、ブーケに使うと美しく仕上がりますよ。

イヌナズナ

食用にならないのはイヌイナズナです。イヌナズナ属で花色は黄色になります。実の形は長楕円形で、茎や葉に「星状毛」と呼ばれる毛が密生しているのが特徴になります。

名前の由来は、見た目はナズナのようですが、食用にはならないことから、否定する意味の「否(いな)」が変化して「イヌ」になったと考えられています。

イヌナズナ属には、他に「ナンブイヌナズナ」「エゾイヌナズナ」があります。

モロッコナズナ:花言葉「私の恋を知ってください」

モロッコナズナはエティオネマ属に属し、花色はピンク色になります。5mmくらいの小さな花が、手毬のような球状になって咲きます。こちらは寄せ植えや、ガーデニングに向いています。

「ピンクファンファン」の名でも流通しています。開花時期は4~5月なので、春先に開花株が出回ります。花言葉は、「心をひきつける」があります。

ナズナを食用にする方法

ナズナは有名な「七草がゆ」以外にも調理法があります。いくつかご紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。

豆知識:ただの雑草ではない、栄養豊富な「ナズナ」

道端に咲く雑草でもあるナズナは、実は葉物野菜と同様に、女性の体にもやさしい栄養素がたくさん含まれています。

例えば、女性が気になるカロリーは、100gあたり約36kcal。その中に、食物繊維はなんと5.4gも入っており、ビタミンやミネラルも豊富も含まれています。

鉄分においては、ほうれん草の鉄分含有量を上回るほど。カルシウムでは、一般的な牛乳のカルシウム含有量が110mgのところ、ナズナには290mgも含まれています。

かつては冬季の貴重な野菜だったとされるナズナ。手軽に採取ができ栄養も豊富なので、鑑賞だけでなく、食用としても活用したいですね。

おすすめの食べ方

先述したように、ナズナには栄養がたっぷり。では、簡単にできる調理法をいくつかご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

基本のゆで方

  1. まず土や枯れた葉などをきれいに取り除き、丁寧に洗っておく。
  2. たっぷりの湯に塩を少々入れて、ナズナを茹でる。
  3. (アクが気になる場合は15分ほど)水に浸しておく。

カンタン調理法

  • おひたし…水を切り、株元を落としたナズナを2~3㎝に切るだけ。鰹節&お醤油のシンプルな味付けでも美味しくいただけます。
  • 胡麻和え…水を切り、株元を落としたら2~3㎝に切って、砂糖2:醤油1に、白すりごまを入れ和えるだけ。ナッツ和えにしても。砂糖や醤油の割合は、お好みで変えても。

他にはてんぷらや、お味噌汁に入れても美味しくいただけますよ。ではここで、美味しく食べるための採取のポイントをご紹介します。

  • 時期は2~3月、ナズナがまだ小さく柔らかい状態のものを採取します。
  • 採取する場所は、野菜を育てている畑のような「口に入れても安全」な場所がおすすめ。

ご紹介したもの以外にも調理法があるので、料理が上手な方のレシピを参考にしたり、自分でもアレンジをしてみたり、いろいろな調理法で美味しくいただきたいですね。

食用になる春の草花

春に咲く草花には、ナズナ同様に食用できるものがあります。花言葉と一緒に、代表的なものをご紹介します。

すずな:花言葉「慈愛」

すずなはナズナと同じく「春の七草」のひとつで食用できます。すずな(鈴菜)とは「カブの葉の部分」のこと。根である蕪はもちろん、葉も美味しくいただけます

花は、菜の花に似た黄色の花になります。花言葉は、他に「晴れ晴れと」があります。

菜の花:花言葉「小さな幸せ」

菜の花はナズナ同様に、同じく食用にできます。食用にする場合は、つぼみの状態で収穫したほうが、苦みが少なく美味しく食べることができます。

花は主に黄色の花になり、白や紫の花色もあります。花言葉は、他に「快活な愛」「明るさ」があります。

豆知識:菜の花とは

アブラナ科アブラナ属の花を「菜の花」と総称して呼びます。

アブラナ属以外でも「菜の花」と呼ぶものがあり、特に、白い花が咲く「大根」は、「白い菜の花」「大根の菜の花」と呼ばれることがあります。

ナズナの草花遊びの方法

庭や道端でみつけた可愛らしいナズナの花。野草として鑑賞して楽しむほかに、なつかしの「草花遊び」で楽しむことも出来ますよ。

ナズナの別名「ぺんぺん草」の意味

ナズナは、別名を「ぺんぺん草」といいます。

「ぺんぺん」というのは三味線を弾く音で、ナズナの実が三味線の“撥(ばち:弦をはじき、音を打ち鳴らす器具のこと)”の形に似ていることから名付けられました。

その由来から、「三味線草(シャミセングサ)」という別名もついています。調べてみたところ、別名の花言葉は特に無いようです。

ナズナ(ぺんぺん草)の鳴らし方

ナズナは、音を鳴らして遊ぶ、子どもの遊び道具としても活用できます。方法を簡単に説明しますので、参考にしてみてくださいね。

方法

  1. ナズナをハートの実が残るように好みの長さでカットする。
  2. ナズナの実の部分を持ち、そっと下に引っ張る。
  3. 実がぶらぶらした状態になったら、別の実も同様に引っ張る。
  4. 根元を親指と人差し指で持ち、でんでん太鼓のようにスライドさせる。

このようにすると、実がぶつかり合って「パチパチ」と音が鳴ります。可愛らしい花がついた「ハートが揺れるでんでん太鼓」のようで、とても可愛いですよ。

ポイントは、ハートの実を「茎の繊維を割くようにゆっくり引っ張る」こと。強く引っ張ると切れてしまうことがあるので気を付けてくださいね。

ナズナの特徴や花の名の由来

ナズナの花の基本情報です。

基本情報

目・科・属 アブラナ目・アブラナ科・ナズナ属
和名・洋名 ナズナ(薺)・shepherd’s purse
開花時期 2~6月
原産地 中国

参考:Wikipedia ナズナLOVEGREEN より

ナズナの花の誕生花と名前の由来

ナズナの花が、誕生花としてあてられている日付はこちらになります。

1月17日、2月3日、2月24日

名前の由来

ナズナの由来には諸説があり、「“愛でる菜”から、撫でたいほどかわいい菜“撫菜(なでな)”になり、ナズナになった」というものがあります。

また、夏になると枯れることから「夏無(なつな)」といわれたという説があります。