花言葉

デルフィニウムの花言葉の意味・由来・誕生花

暑い夏を爽やかに彩る青い花、デルフィニウム。

クリアな美しいブルーのイメージの強い花ですが、紫やピンクや赤、黄色い花などもあるのはご存じでしたか?

色ごとに様々な花言葉があるため、プレゼントとして渡すときには、ぜひ花言葉を添えてみてはいかがでしょうか。

この記事ではデルフィニウムの花言葉をご紹介するとともに、購入や保管時のポイントなどもご説明していきます。

デルフィニウムの花の花言葉

それではさっそくデルフィニウムの花言葉を見ていきましょう。

代表的な花言葉は、「清明」「傲慢」

デルフィニウムの花全般の花言葉 清明、寛大、楽しみ、激しい愛着、傲慢
マリンブルーのデルフィニウム あなたは幸福をふりまく、陽気さ、晴明、高貴、尊人、壮大な心、慈悲、幸運をふりまく人、誰もがあなたを慰める、尊大、傲漫、浮薄、わがままな美人
水色のデルフィニウム 澄んだ瞳
紫のデルフィニウム 高貴、尊大
パールラベンダーのデルフィニウム 壮大な心
白いデルフィニウム 誰もがあなたを褒める、可憐な瞳
ピンクのデルフィニウム 慈悲、自由気まま、気まぐれ、移り気、心変わり
ローズピンクのデルフィニウム ありふれた愛
赤のデルフィニウム 無いものねだり
黄色のデルフィニウム 移り気

デルフィニウムの花全般をあらわす言葉には「清明」「傲慢」などがあります。
「清明」とは、「二十四節気」で4月5日から4月20日頃の事。春先の草が芽吹いて、清らかで美しい季節を意味する「清浄明潔」という語を略した言葉です。
デルフィニウムの透き通るような爽やかな青い色にふさわしい花言葉ですね。

しかし、花の色によっては、まったく別の花言葉を持つものもあります。

一番ポピュラーな青いデルフィニウムは、明るい意味の花言葉が多いのですが、一方ピンクや黄色のデルフィニウムの花言葉には、あまり良いとは言えない意味のものがあるのです。

デルフィニウムの花のオリジナルキャッチコピー

群咲く澄んだブルーの花は、まるで幸せを振りまくツバメたち。

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デルフィニウムの花言葉に関する逸話

透き通るような青く美しい花が幸福の象徴とされるデルフィニウム。花言葉の「あなたは幸福をふりまく」「慈悲」にふさわしい伝説が、デルフィニウムの花には伝わっています。

昔々のギリシャに、オルニトプスという心優しい青年がいました。オルニトプスは海でおぼれそうになったところをイルカたちに助けられます。

ある日、オルニトプスは、漁師たちがイルカの捕獲計画を立てていることを知り、イルカたちを逃がします。しかし、漁師たちの怒りを買ったオルニトプスは、海に突き落とされて殺されてしまいました。

イルカたちは深く悲しんで、神に祈り、オルニトプスはデルフィニウムの花に生まれ変わったのです。

デルフィニウムの名前の由来は、ギリシャ語でイルカを意味する「デルフィ」という言葉です。

心優しいオルニトプスとイルカの、お互いに幸福や慈悲深い愛情を与え合う物語は、デルフィニウムの花の名前とも花言葉とも相俟った逸話となっています。

デルフィニウムの選び方、青や紫など、色ごとのポイント

ヨーロッパでは昔から、「サムシングブルーという言い伝えがあります。結婚式で花嫁が何か青いものを身に付けると、幸せになれるというものです。

ドレスや髪飾りに青いリボンをあしらったり、ドレスの下にそっと青いガーターベルトをしたり、様々な工夫を凝らして「サムシングブルー」を身に付けますが、人気のひとつが青い花のブーケ。

澄みきった青い色の花を穂状にたくさん咲かせるデルフィニウムは、花言葉の「あなたは幸福をふりまく」の意味も手伝って、特に「サムシングブルー」として人気の花です。

ピンクや黄色などの花と合わせてブーケにすれば、可憐な印象になります。また、式典の会場を飾る花やお祝いの花としても、豪華なアレンジメントのポイントに使われます。

●青いデルフィニウムの花・・・「サムシングブルー」として結婚式のブーケには人気の花です。「幸運」という言葉の入る花言葉が多いので、おめでたい席やレセプションなどにふさわしい花と言えます。

●紫のデルフィニウムの花・・・「高貴」「尊大」という意味を持つ紫のデルフィニウムは、特別な方や尊敬する相手への贈り物にしてはいかがでしょうか。雰囲気のある花なので、高級感のあるお店やサロンなどに飾っても素敵です。

●白のデルフィニウムの花・・・清楚な印象のある白のデルフィニウム。「誰もがあなたを褒める」「可憐な瞳」という花言葉から、女性へのプレゼントにピッタリ。花嫁のブーケの際に青と白のデルフィニウムを組み合わせるのは定番です。

花言葉を添えよう!デルフィニウムの花の上手な渡し方

男女を問わず好まれそうな爽やかな花色と、多くの明るい意味の花言葉を持つデルフィニウム。プレゼントする時には、どんなことに気をつけて贈ればよいのでしょうか?

ピンク・黄色・赤のデルフィニウムは贈り物には微妙・・・花言葉に注意!

様々な花色を持つデルフィニウムは、花の色によって花言葉の意味が大きく違って来ます。青・水色・白・紫のデルフィニウムの花言葉は、よい意味が多く、どんなシチュエーションでのプレゼントにしても問題はありません。

しかし、ピンク・黄色・赤のデルフィニウムを贈り物にする場合には注意が必要です。

ピンクは「気まぐれ」「移り気」「心変わり」「ありふれた愛」、赤は「無いものねだり」、黄色は「移り気」と、どれも、好きな相手に贈るには誤解を招きそうな微妙な花言葉が多いのです。

好きな相手への贈り物には、この三色のデルフィニウムは避けた方が無難です。

花言葉を相手にうまく伝えるポイント

デルフィニウムの花言葉には恋愛に関するものは少ないのですが、「幸福」や「誰もがあなたを褒める」と言った良い意味があります。「幸福を意味する花」だと手渡せば、受け取った方も思わず笑顔になるでしょう。

サムシングブルーの伝説からも、青は結婚をイメージする色。プロポーズの時に贈るのも良いですし、卒業や入学などのお祝い事の際にもぴったりですね。

デルフィニウムには、花言葉だけでなく、その名前にも幸運のシンボルが含まれています。学名のデルフィニウムの由来は、ギリシャ語のイルカから来ています。また、和名のオオヒエンソウは、飛燕=飛ぶツバメを意味します。

イルカは古来より幸運のシンボルとされていますし、ツバメが巣を作ると縁起が良いと昔から言われています。デルフィニウムは、幸福をイメージする花として、前途の幸運を祈って贈るのにぴったりなのです。

デルフィニウムの花の購入時に留意したいこと

デルフィニウムを購入する時に気をつけたいポイントについて解説しますので、購入の際には参考にしてみて下さいね。

取り扱っている時期

デルフィニウムの開花時期は5~8月です。花屋さんの店頭では周年出回る花ですが、開花時期以外は、季節によって価格が変動します。

星の数ほど花の種類はありますが、「青い花」となると多くはありません。特にクリアな青い花を咲かせることで、花屋さんで「青い花」といえば最初に出てくるほど人気の高い重宝な花です。

小さなブーケ(花束)にはスプレータイプのデルフィニウム・シネンシスがおすすめ

デルフィニウムには多くの品種がありますが、大きく二つに分けると、穂状に一本立ちして咲く豪華なタイプと、スプレー状に枝分かれして咲く清楚なタイプがあります。

小ぶりのブーケには、他の花と馴染みやすく扱いやすいスプレータイプのデルフィニウム・シネンシスがおすすめです。

お祝いの席のスタンドやアレンジメントには、メインの花によって、タイプを変えると良いでしょう。

豪華な穂状の一本立ちタイプは、主役級に扱うことができます。ユリやバラなどにスプレータイプを添えても素敵です。

デルフィニウムの保管方法

デルフィニウムの花をプレゼントされたら、どのような点に注意して保管すれば良いのでしょうか。

花束(ブーケ)の保管方法

寒さには強いのですが、夏の暑さには弱い花なので、できるだけ涼しい場所で保管しましょう。

水は毎日取り換えます。その際には1cmほど切り口を切り上げて、花瓶をよく洗い、ヌメリを取って雑菌の繁殖を防ぐことが大切です。

デルフィニウムは水下がりしてクタッとしやすい花です。もしお花が弱ってしまったら、花首のすぐ下まで水に浸けて、2時間以上(できれば一晩)おいて下さい。

咲き終わった花をマメに摘み取ると、花を長く楽しめます。

デルフィニウムは、種を含むすべての部分に毒を持ちますので、決して口に入れないようにしましょう。有毒成分のデルフィニンと言うアルカロイドの一種を含み、下痢や嘔吐を起こします。

ペットが誤って食べると、けいれんを起こし、呼吸困難や心臓マヒで命を落とすことがありますので、注意が必要です。

 

デルフィニウムの特徴や英語名・花の名の由来

デルフィニウムの花の基本情報です。

基本情報

目・科・属 キンポウゲ目・キンポウゲ科・デルフィニウム属
和名/英語名 オオヒエンソウ・Delphinium
開花の季節 5月~8月頃
原産地 ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、熱帯アフリカの山地

参考:Wikipedia デルフィニウム属 より

誕生花と名前の由来

デルフィニウムの花が誕生花として当てられている日付はこちらになります。

5月20日、6月6日の誕生花

出典:季節の花300

デルフィニウムの花の名前の由来

  • 花の蕾の形がイルカに似ていることから、ギリシャ語でイルカを意味する「delphis」→「delphinium」になったと言われます。
  • 和名の「大飛燕草(オオヒエンソウ)」は、開花した花の形が飛んでいる燕(ツバメ)に似ていることに由来します。

以上が、デルフィニウムの花の名前の由来です。