花言葉

オダマキの花言葉の意味・由来・誕生花

細長い茎の先に小さな愛らしい花をつけるオダマキは、たくさんの違った色で春の景色を彩ってくれます。オダマキは花の色によって、違う花言葉があることをご存知でしたか?

この記事では、オダマキの花言葉や名前の由来、購入する際のポイントなどをご紹介します。

オダマキの花の花言葉

それでは、オダマキの花言葉について見てみましょう。

花言葉

オダマキの花全般の花言葉 愚か・暗愚・断固として勝つ
白いオダマキの花言葉 たわけ・あの方が気がかり
赤いオダマキの花言葉 素直・心配して震えている
紫のオダマキの花言葉 捨てられた恋人・勝利への決意

 

オダマキの花言葉「愚か」の意味は「滑稽」とは違う

オダマキの英名は「Columbine(コロンバイン)」と言い、コロンバインとは道化のお芝居に登場する人物の娘の名前です。

その娘が持つ杯がオダマキの花の形に似ていることが花言葉の由来となっています。「愚か」とはこの道化役にちなんでいるんです。

そのことから、この花言葉が本来の「愚か」や「滑稽」という意味ではないということがわかります。

オリジナルキャッチコピー

その色は過去にとらわれず前を見る その先にある輝く勝利

類似の花言葉を持つ花はこちら

4月/4月1日/4月9日/5月/5月14日/5月15日/5月18日/5月20日/5月29日/5月2日/5月30日/5月6日/5月8日/「勝利」を意味する花言葉を持つ花/白い花の花言葉/赤い花の花言葉/

オダマキの花言葉に関する逸話『静御前』

静御前は大変美しく人気のある白拍子(舞を舞う芸者のような職業)で、ある時源義経と恋に落ちます。

兄である頼朝によって京を追われた義経と静御前は旅の途中吉野ではぐれてしまいます。その時義経の子を身ごもっていた静御前は、頼朝によって鎌倉へと連行されました。

頼朝の命により鶴岡八幡宮で白拍手を踊ることになった静御前は舞台に立つと「吉野山 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の あとぞ 恋しき」と、義経を恋しむ歌を詠います。

そして続けて「しずやしず しずのおだまき 繰り返し むかしを今に なすよしもがな

「白拍手としてここまで連れてこられたけれど、おだまきに糸を巻くように時間を戻して、あの楽しかった日々をもう一度過ごせたら」と詠うのでした。

祝いの席で侮辱された頼朝は激怒しますが、妻である政子は静御前の毅然とした態度に感銘を受けてその場を諌め、頼朝は聴衆の面前で大恥をかかされる事となったのです。

オダマキの選び方、色ごとのポイント

たくさんの色と種類があるオダマキですが、プレゼントとして贈るときには花の色と花言葉で選んでみてはいかがでしょう。

オダマキ「サムシング ブルー」

「サムシングブルー」とは、結婚式の日に花嫁が青い色をしたものを身につけて幸せを願うおまじないのようなものですが、オダマキの品種の一つに同じ名前のものがあります。

「断固として勝つ」という花言葉を持つオダマキの「サムシングブルー」は名前の通り青い色をしています。

結婚をしてこれから二人で新たな人生を歩み、様々なことに打ち勝っていこうとする二人を応援する贈り物として最適ではないでしょうか。

オダマキの花を贈るときに気をつけたいこと

小さくて可愛らしい花を咲かせるオダマキ。大切な人へ贈るとき、気をつけるべきことはあるのでしょうか。

オダマキの花言葉「捨てられた恋人」は怖い?

紫色のオダマキの花言葉である「捨てられた恋人」は、それだけを聞くととても強く聞こえますね。

しかし、もう一つの花言葉「勝利への決意」と合わせて見てみると、少し意味合いが変わってきます。

この二つの花言葉はセットになっているのではないでしょうか。捨てられた恋人は過去を捨てて、前を向き勝利への決意を新たにします。

一つの花にまるで物語のようにつながる二つの花言葉があるのは、あまり見かけません。このように花言葉の意味を考えると、「捨てられた恋人」はもう怖く感じませんね。

オダマキには毒性がある

オダマキには「プロトアネモニン」という成分が含まれています。これは肌に触れると皮膚炎や水疱を起こす原因となりますので、花を触ったり切ったりする時には必ず手袋をして作業を行ってください。

ペットや小さいお子さんがおられる場合は、口にしないように注意が必要です。

「オダマキ」と「セイヨウオダマキ」の違い

とてもよく似ている「オダマキ」と「セイヨウオダマキ」ですが、大きな違いは花の大きさと草丈にあります。

オダマキは全体的に小ぶりで成長しても茎の長さが20〜40cm程度です。一方のセイヨウオダマキは成長すると40〜80cmほどになります。

花もオダマキの方が小さく一つの茎に一つの花セイヨウオダマキの方が大きく花の数も多く咲きます

オダマキの花の購入時に留意したいこと

多種多様な色と種類で、花壇を鮮やかに彩ってくれるオダマキ。可憐な姿とは裏腹に暑さと日差しに気をつけていれば比較的育てやすいので、お花を育てたことがあまりない方にもオススメです。

取り扱っている時期

オダマキの開花時期は4月から6月ごろですが、フラワーショップの店頭に並ぶのは3月頃からになります。

オダマキはポピュラーな花ですので、花の咲いていない時期でもホームセンターや大きなフラワーショップでポットで売られていることがあります。

購入する際は、うどんこ病(カビが繁殖して葉の表面が白くなる)などにかかっていないか、根がポットの底からたくさん出てきていないかを確認しましょう。

購入の手順

苗を買う時は、下葉まで変色せずにしっかりと育っている株を選びましょう。

オダマキの植え付けに適している時期は2月から3月上旬ですので、その時期に購入するのが理想的です。

オダマキの育て方

鉢植えでオダマキをプレゼントされた時、どのようにして育てれば良いのでしょうか。

  • 日の光は好みますが、直射日光は葉焼けを起こすので必ず明るい日陰に置いてください。
  • 葉同士が蒸れてしまわないように、通年風通しの良い場所で育てましょう。
  • 水やりは、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水をあげます。
  • 肥料はカリウムとリン酸が多く含まれているものを使い、花の開花時である5月から9月には10日に一度程度液体肥料の追肥をします。
  • 鉢植えのまま育てている場合は毎年植え替えるのが好ましく、最低でも3年に一度は植え替えを行いましょう。

 

オダマキの特徴や花の名の由来

オダマキに関する基本情報です。

基本情報

目・科・属 キンポウゲ目・キンポウゲ科・オダマキ属
和名・洋名 オダマキ・Columbine
開花時期 4月〜6月
生息地 日本・アジア・ヨーロッパ

参照 : Wikipedia オダマキ属 より

誕生花

オダマキの花が誕生花とされている日付がこちらです。

4月1日、9日

5月2日、6日、8日、14日、15日、18日、20日、29日、30日の誕生花

オダマキの名前の由来

和名である「オダマキ」とは昔、苧(カラムシ)、麻(アサ)、楮(コウゾ)の繊維を紡いだ糸を丸めておくために使った「苧環(オダマキ)」という糸巻きに花の形が似ていることからつけられました。