花言葉

菖蒲(アヤメ)の花言葉の意味・由来・誕生花

毎年梅雨の訪れを鮮やかに知らせてくれる花として、古くから人々に愛されてきた菖蒲の花。花の色によって、違う花言葉を持っていることをご存知でしたか?

贈りものに菖蒲の花を選んだ際には、花言葉も添えてみるのはどうでしょうか。

この記事では菖蒲の花言葉や、プレゼントとして贈るときのポイントなどをご紹介します。

菖蒲の花言葉

それでは菖蒲の花言葉を見てみましょう。

花言葉

菖蒲の花全般の花言葉 良い便り・メッセージ・朗報・希望・消息・天の使い
白い菖蒲の花言葉 純粋・思いやり
黄色い菖蒲の花言葉 幸せ・幸福・私は燃えている
紫色の菖蒲の花言葉 知恵・雄弁
青い色の菖蒲の花言葉 信念・大きな志・強い希望

梅雨がやってくる時期に咲く花としての意味合いが強い花言葉が並んでいますね。寒い季節が終わり、田畑に恵みの雨をもたらす花として親しまれてきたことがわかります。

希望や信念といった花言葉は、まっすぐに伸びたのその姿が雄弁に表していますね。

菖蒲(あやめ)の花の漢字について

アヤメとショウブ。一見して全く違う2つの花は、漢字で書くと「菖蒲」となることを、不思議に思ったことはありませんか?

同じ漢字がついた由来には諸説ありますが、元来この双方は今現在「ショウブ」と呼ばれているサトイモ科の同じ植物を示す名前だったのです。

その中でも葉の形がショウブに似た菖蒲(アヤメ)を花菖蒲(ハナアヤメ)と呼んでいましたが、現在はその「ハナ」が省かれ「アヤメ」と呼ばれるようになりました。

オリジナルキャッチコピー

枯れた地に水を呼ぶ声天を衝く、その切っ先に現る希望

類似の花言葉を持つ花はこちら

5月/5月12日/5月18日/5月3日/5月5日/5月6日/6月1日/6月6日/「希望」を意味する花言葉を持つ花/「幸せ」を意味する花言葉を持つ花/プロポーズの時に用意したい花/恋人やパートナーに贈りたい花/母の日に贈りたい花/父の日に贈りたい花/結婚式やセレモニーで使いたい花/

菖蒲の花言葉に関する逸話『あやめ御前』

平安時代の武将である源頼政は、鳥羽院に命じられた鵺討伐を見事果たし、褒美を頂くこととなります。

鳥羽院の用意した褒美というのが、以前から頼政が思いを寄せていると噂される「あやめ御前」を娶らせようというものであったのですが、鳥羽院は戯れにあやめ御前ともう二人の美女を頼政の目前に差し出したのでした。

全く同じ化粧と着物を着た三人を並ばせ、「どれが本物のあやめ御前か当てたのならば、彼女を娶らせよう」と頼政に言ったのです。

思いを寄せているとはいえ、あやめ御前を直接目にする機会が今までなかった上に、三人共非常に美しく、困ってしまった頼政はその場で歌を詠みます。

五月雨に 沼の石垣水こえて いずれかあやめ 引きぞわづらふ

「五月雨によって沼の石垣から水が溢れてしまうほどに心が高ぶり、どれが菖蒲かわからず摘み取るのをためらううちに、気を病んでしまいそうです」

この歌を聴いた鳥羽院は大変感動され、あやめ御前を頼政に下賜したということです。

菖蒲の選び方、色ごとのポイント

日本の風景によく合う菖蒲の花は、いろいろな場面で用いられます。贈り物として差しあげる際に、花言葉と共に心を添えてみてはいかがでしょうか。

●白い菖蒲の花・・・「純粋」という花言葉を持つ菖蒲の花は、恋人に送るにはぴったりです。あなたの心の内を明かすような花言葉で、恋人をうっとりさせてみてはどうでしょうか。

●黄色い菖蒲の花・・・黄色い色は、幸福の象徴でもありますね。「幸せ」という花言葉を持つ菖蒲の花は、ご両親に感謝の気持ちを伝えるのに最適です。

菖蒲の花を贈るときに気をつけたいこと

すっとまっすぐ伸びた美しい姿で、昔から人々を魅了してやまない菖蒲の花。大切な人に贈るとき、気をつけるべき事とはなんでしょうか。

菖蒲の花言葉は怖い?

菖蒲の花言葉の中に「消息」というものがあります。これは一見不穏な言葉のように感じますね。

「消息不明」や「消息を断つ」と言った言葉をニュースなどで耳にするせいかもしれません。

しかし、本来の「消息」は「便り」や「手紙」「知らせ」という意味で、そこにはネガティブな要素は含まれていません。

贈り物として菖蒲を選ぶとき、怖い意味があると困る!と思っておられる方はご安心ください。菖蒲の花言葉に怖い意味を持つものはありません

青い「アイリス」の花言葉と菖蒲

菖蒲と似ているとされる花に「ジャーマンアイリス」があります。上花弁3枚と、下花弁3枚の色が違うことが多く、大変カラフルな花という印象を受けます。

その中でも青いジャーマンアイリスは、菖蒲と違い花弁に模様がはいっていないために青一色で、とても目を引きます。

ジャーマンアイリスの花言葉は「情熱・炎・エキゾチックな人・恋のメッセージ」です。

あやめと似た花「カキツバタ」の花言葉

造形的には菖蒲ととても似ている「杜若(カキツバタ)」ですが、花言葉は違っています。

カキツバタの花言葉は「幸せは必ずくる・幸せはあなたのもの・贈り物」と、菖蒲とは違った花言葉を持っているんですね。

菖蒲の花の購入時に留意したいこと

菖蒲の花を購入する際、どのようなことを気に留めておくべきなのかご紹介します。

取り扱っている時期

菖蒲の開花時期は4月下旬から5月上旬ですが、フラワーショップの店先に顔を出すのが10月から5月までと、寒い時期に手に入れることが可能です。

最盛期は12月から3月までで、この時期だとどこの店舗でも目にすることができます。

購入の手順

取り扱っている時期が一年中というわけではないので、購入を希望される場合はまずお近くのフラワーショップに連絡を入れて聞いてみましょう。

ブーケにするのかアレンジメントにするのか、どのような形でプレゼントしたいかを店員の方に伝えます。

ラッピングに使う包装紙やリボンなどは、お店にカタログなどがありますのでそれを見て決めていきます。メッセージカードの種類なども一覧で見ることが可能です。

この際、イメージが浮かばず自分で決めるのは難しいと感じた場合は、店員の方に相談してみるとずっとスムーズに選ぶことができますよ。

菖蒲の切り花の保管方法

菖蒲の花をプレゼントされた時は、どのように保管すれば良いのでしょう。

花束(ブーケ)の保管方法

ブーケとして菖蒲の花をいただいたら、少し残念な気もしますがまずはラッピングをすべて取り除きましょう。

茎の切り口の部分を水につけた状態で少し切って、水揚げを行い花瓶に活けます。まだ花が完全な蕾の状態の場合は、蕾の乾燥を防ぐために蕾全体を水の中に一度つけると良いでしょう。

蕾が乾燥すると花が咲かないことがありますので、花瓶に活けた後も乾燥する場所は避けてください。

花が開いてきたら日の当たる場所に置き、開花を促します。

膨らみかけの蕾も日光が足りなかったり乾燥すると開花せずにしぼんでしまうことがあるので、直接風の当たるところには置かないように注意が必要です。

 

菖蒲の特徴や花の名の由来

菖蒲の基本情報と名前の由来などをご紹介します。

基本情報

目・科・属 キジカクシ目・アヤメ科・アヤメ属
和名・洋名 アヤメ/Siberian iris
開花時期 5月〜6月
原産地 日本・中国・朝鮮・シベリア

参考 : Wikipedia アヤメ より

菖蒲(アイリス)の誕生花と名前の由来

菖蒲の花が誕生花とされている日がこちらです。

5月3日、5日、6日、12日、18日

6月1日、6日の誕生花

出典 : Chills Laboratory

菖蒲の花の名前の由来

  • 剣の形に似た細い葉が、縦に並んでいる様が文目(あやめ)模様のように見えることから。
  • 花の基部にある模様が網目模様だから。
  • 中国から、奈良時代に渡来した朝廷勤めの女性たちを「あやめ」とよんでいたことから、端午の節供に彼女らが使った植物を「あやめ」と呼ぶようになった。

等、菖蒲の花の由来には諸説あるようです。