クリスマスや誕生日などの記念日のケーキには「いちごのショートケーキ」を連想する方は多いのではないでしょうか。それほど真っ白なケーキにデコレーションするのは「真っ赤ないちご」というのが定番です。
つやつやした真っ赤な実のおいしさや、その甘い香りで、みんな大好きないちごですが、花もとても可愛らしいのをご存じでしたか?
いちごには素敵な花言葉もたくさんつけられているので、プレゼントにもオススメです。
この記事ではいちごの花言葉をご紹介するとともに、育て方、保存時のポイントなどもご説明していきます。
いちごの花言葉は良い意味ばかり!お祝いにおすすめ!
それではさっそくいちごの花言葉を見ていきましょう。
いちごの代表的な言葉は「幸福な家庭」「甘い香り」
いちごの花全般の花言葉 | 幸福な家庭、先見の明、尊重と愛情、あなたは私を喜ばせる、完全なる善、甘い香り、甘い乙女心、無邪気、清浄、成果を上げる |
いちごの花全般をあらわす言葉には「幸福な家庭」「甘い香り」「甘い乙女心」などがあります。
お祝い事に欠かせないケーキのデコレーションに使われることの多いいちごですが、花言葉もお祝いにふさわしい明るい意味を持つものがほとんどです。
いちごの花のオリジナルキャッチコピー
キュートな甘い実と甘い香りは、幸せなスイートホームの象徴。
類似の花言葉を持つ花はこちら
4月/4月13日/「尊敬」を意味する花言葉を持つ花/「幸せ」を意味する花言葉を持つ花/「愛」を意味する花言葉を持つ花/ピンク色の花言葉/白い花の花言葉/
いちご(苺)の花言葉に関する逸話
「尊重と愛情」「完全なる善」というふたつの花言葉の由来にはこんな逸話が伝わります。
その昔、キリスト教では、いちごが「聖ヨハネ」と「聖母マリア」に捧げられました。その二人の聖人のシンボルであることに由来するとされているのです。
「先見の明」は、西洋では古くから、いちごの葉と根を漬け込んだ水で目を冷やすと、視力が回復する、と言われてきたことからだとされています。
「幸福な家庭」という花言葉は、いちごの子孫の増やし方にちなむと言われます。
いちごは親株の土に触れた部分から根が出て、どんどん子株が増えて行きます。それぞれの株にどんどん実を付ける様子が、幸福な家庭のようだと言われるのです。
また、いちごという漢字は「苺」。くさかんむりに「母(はは)」の字を書きますが、それも、この子株がどんどん増える様子が、子供をたくさん産む母親のことを表すという説があります。
花言葉を添えて、いちごを贈ってみませんか?
明るい意味の花言葉を多く持ついちごは、お祝い事などのプレゼントに贈るのにピッタリです。
寿退社のお祝いにピッタリ!いちごを使ったブーケ。
いちごの花言葉が「幸福な家庭」というところから、結婚のお祝いに贈られることの多い、いちごの花。花も実もとてもかわいいので、かご等に入れたアレンジに花言葉を添えて贈れば、喜ばれること間違いなしです。
新居への訪問には、フルーツを美しくカットして作るフルーツブーケを手土産にしても、その場で食べて楽しめるので、おすすめです。
春の結婚式では、赤やピンクのラウンドブーケに生のイチゴをちりばめたアレンジなども人気を集めています。
生のイチゴが手に入らない時期や、イチゴを垂らすアレンジで白いドレスを汚してしまうのが心配な場合、プリザーブドフラワーと造花のアレンジにするとよいでしょう。式の後もお部屋に飾ることが出来るので、よい記念になります。
ブランドいちごやピンクの花咲く品種の栽培セット。
いちごを贈るなら、ブーケやアレンジも素敵ですが、初心者でも手軽に育てることのできる栽培セットをプレゼントするのはいかがでしょうか。
セット内容は、いちごの種や苗以外に、プランターや土、肥料まで入っています。説明書の通りに作業をすれば、簡単にイチゴが収穫できるのです。
かわいらしいピンクの花の咲く品種や、ブランドいちごとして有名な「とちおとめ」「章姫」などの人気品種の苗を選べば、育てる楽しみもますます高まります。
小さなお子さんのいる家庭などでも喜ばれることでしょう。
いちごの花言葉をガーデニングの記念にしませんか?
いちごの栽培セットをいただいたり、自分で育ててみたいと思ったりした時に気をつけたいポイントについて解説します。いちごを育てる際には参考にしてみて下さいね。
取り扱っている時期
いちごの開花時期は3~5月です。春植えも秋植えもできますが、夏の暑さが苦手なので、秋植えの方がおすすめです。
おいしいいちごの育て方
いちごは日当りと水はけのよい土を好みます。おいしいいちごを育てるには、有機質を含んだ肥沃な土壌が必須です。
慣れた方は自分でブレンドできますが、初心者の方は、肥料の配合された培養土を購入しましょう。迷った時は、そのものズバリ「いちごの土」と書かれた専用土を買えば安心です。
地植えにする場合、苗の植え付け場所は、水はけよくするために、畝を高く作ります。果実に泥が付くのを防ぐために、マルチシートを敷きましょう。
いちごは乾燥に弱いので、たっぷりと水やりを行います。冬場も水を欠かさないようにしましょう。
寒い時期に咲く花は、実をつけないので、3月中旬ごろまでについた蕾や花は摘み取ります。こうすることで苗が大きく育ち、大きくて甘い実がたくさん収穫できるのです。
4月に入ったら人工授粉させます。鳥に取られないよう防鳥ネットを張るなど対策をしましょう。
いちごの保存方法
いちごは痛みやすい果実です。たくさん収穫できたいちごを保存するには、ちょっとしたコツがあります。まず、収穫したら、いちごについた泥などを洗い落とすのはNG。
収穫後の保存方法には、冷蔵と冷凍がありますが、いずれの方法にしても、洗わずに保存することが大切です。
冷凍する場合は、重ねないよう、製氷皿に一粒ずつ入れて保存すると、さらに痛みにくくなります。
育ててみたい!いろいろな花言葉を持つフルーツたち!
実が美味しいだけでなく、花もかわいらしいイチゴは、一粒で二度楽しめて、ガーデナーには人気の植物。他にも花も実も楽しめるフルーツの花言葉を集めてみました。
中にはいちごと似た花言葉を持つものもあります。いちごと同じように、結婚や出産のお祝いに向くものが多いのが、フルーツの花言葉の特徴です。
ブルーベリー、ラズベリーの花言葉
●ブルーベリー
丸くて青い果実が可愛らしいブルーベリーは、スズランのような花が咲きます。
ブルーベリーの花言葉・・・実りある人生、有意義な人生、知性、知恵、信頼、親切、思いやり、好意
●ラズベリー
真っ赤なプツプツした実が美しいラズベリーは、白いかわいい花を咲かせます。花言葉はイチゴと似ていますが、ラズベリーにはネガティブな意味の花言葉もあるので、注意が必要です。
ラズベリーの花言葉・・・幸福な家庭、先見の明、尊重される、愛情、嫉妬、哀れみ、同情、不毛
レモン、オレンジの花言葉
●レモン
鮮やかな黄色い色と酸味が特徴のレモンは、春から秋にかけて白い花を咲かせます。
レモンの花言葉・・・思慮分別、誠実な愛、愛に忠実、心からの思慕、香気、熱情
●オレンジ
柑橘系の代表、爽やかな甘さで人気のオレンジは、春にたくさんの白い花が咲きます。
オレンジの花言葉・・・花嫁の喜び、結婚式の祝宴、愛らしさ、美しさ、優しさ、純粋
りんご、もも、いちじくの花言葉
●りんご
秋冬の果物の代表とも言えるりんごは、春に咲く白やピンクの花もとても美しいのです。
りんごの花言葉・・・選ばれた恋、最もやさしき女性に、最も美しい人へ、優先、名声、選択
●もも
夏の果物として不動の人気を誇るももは、桜と同じ頃に咲く花もとても美しく見事です。
ももの花言葉・・・私はあなたのとりこ、比類なき素質、天下無敵、気立ての良さ、長命
●いちじく
秋に人気の果物のひとつで、製菓材料としてもひっぱりだこ。漢字で無花果と書くのは、花が咲かずに実がなるところから。花は、実の中にあるつぶつぶ(隠頭花序)なのです。
いちじくの花言葉・・・子宝に恵まれる、多産、実りある恋、証明
いちごの特徴や英語名・花の名の由来
いちごの花の基本情報です。
基本情報
目・科・属 | バラ目・バラ科・オランダイチゴ属 |
和名/英語名 | 和蘭苺(オランダイチゴ)・Garden Strawberry |
開花の季節 | 3月~5月(収穫は4~5月) |
原産地 | 北半球各地 |
誕生花と名前の由来
いちごの花が誕生花として当てられている日付はこちらになります。
4月13日の誕生花
出典:LOVEGREEN
いちごの花の名前の由来
和名の「いちご」の語源ははっきりとはわかっていませんが、以下のような説があります。
- 奈良時代の歴史書・日本書紀に「伊致寐姑(いちびこ)」、平安初期の漢和辞典・新撰字鏡にも「一比古(いちびこ)」と記載があります。
- その後平安中期の漢和辞典・和名類聚抄では「以知古(いちご)」と変化。ここから、「いちびこ」が転じて「いちご」になったと考えられています。
- なぜ「いちびこ」と呼ばれていたかについては、諸説あります。接続語の「い」に赤いことから「血=ち」、人名の「彦」とつけて擬人化したとする説。
- 「一位樫(いちいがし)」の由来とされる名が「いちびがし」であることから、「いちびこ」=「いちいがしの実」。いちいがしといちごの実がよく似ていることから名付けられたとする説。
- 「甚(はなはだしく=とても)」「緋(赤い)「子(実)」から「甚緋子(いちびこ)」=「とても赤い実」とする説。
- 全くの俗説で、1月から5月に収穫されるからという説もありますが、あまり信用されていません。
以上が、いちごの花の名前の由来です。
19世紀にオランダいちごが持ち込まれるまで、日本では、いちごといえば、野いちご全般を指していました。この頃の野いちごは、栽培種のオランダいちごより真っ赤なため、「血の色」に例えられたと言われます。