初夏に真っ白な花を咲かせ、甘い香りをあたり一面に漂わせるクチナシの花。その香りは香水の原料にもなるほど芳醇です。
そんなクチナシの花には、たくさんの花言葉があることをご存知ですか?プレゼントとしてクチナシの花を選ぶとき、花言葉も一緒に添えて贈ってみてはいかがでしょうか。
この記事ではクチナシの花言葉や逸話、購入の際のポイントなどをご紹介していきます。
クチナシの花の花言葉
それではクチナシの花言葉を見てみましょう。
日本の花言葉 | とても幸せです・優雅・洗練・清潔・喜びを運ぶ・楽しい日々・夢中 |
フランスの花言葉 | 誠実さ・真摯さ・誠意・胸に秘めた愛 |
花言葉
「とても幸せです」「優雅」「洗練」「清潔」「喜びを運ぶ」「楽しい日々」「夢中」
甘い香りとともに夏を運んでくるクチナシには「喜びを運ぶ」という花言葉がぴったりですね。真っ白な花びらは「洗練」や「清潔」といった汚れのない凛とした印象があります。
「楽しい日々」や「とても幸せです」といった幸福な時間を表す花言葉は、クチナシの香りがそういったものを思いおこさせてくれるのかもしれません。
フランス語でのクチナシの花言葉
クチナシはフランス語でgardéniaと言います。
花言葉は「誠実さ」「真摯さ」「誠意」「胸に秘めた愛」。
日本語の花言葉と少し似ているけれど、違うところが国の違いを感じさせますね。
天国にまつわるクチナシの花言葉
「私は幸せ者」「とても幸せです」という花言葉の他に、「喜びを運ぶ」という花言葉も持つクチナシの花は、幸福を象徴する花として知られています。
こうした花言葉から、クチナシは天国に咲く花と呼ばれているんですよ。
オリジナルキャッチコピー
夏が来る その白い花に香りを乗せて幸せとともに
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クチナシの花言葉に関する逸話『ガーデニアと天使』
その昔、とある街にガーデニアという少女が住んでいました。白い色が大好きなガーデニアは、服や家具、部屋に至るまで身の回りのすべてのものを白一色にして暮らしていました。
そんなある日、ガーデニアのもとを天使が訪れました。ガーデニアに天国の植物の実を渡した天使は「この実を大切に育てて、もしも花が咲いたならその花にキスをしてほしい」と彼女に告げて去っていったのでした。
ガーデニアが大事に育てた天国の植物は、1年後甘い香りのする白くて美しい花を咲かせました。天使の言った通り、その花にガーデニアがキスをすると目の前に再び天使が現れたのです。
「あなたこそが、私の求めていた人だ」そう言って、天使はガーデニアにプロポーズをします。彼のプロポーズを受け入れたガーデニアは、天使と結婚し仲睦まじく暮らしたのでした。
クチナシを贈り物にする時に気をつけること
大切な人にクチナシの花をプレゼントする時には、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
クチナシの花言葉は怖い?
クチナシの花言葉に怖い意味を持つものはありません。しかしながら「死人に口なし」ということわざがあるように、「口なし」という言葉にはどこか不穏な雰囲気が漂っているような気がしますね。
そのために、クチナシには何か怖い意味があるのではないか、というイメージを持っている人がいるようです。
あくまで他の言葉から連想されるイメージなので、贈り物としてクチナシを選ぶときに花言葉について心配する必要はありません。
クチナシの花って縁起が悪いの?
未婚の女性にクチナシを贈る場合、「クチナシ」の花の名前から「嫁のくちなし(口がない)」ということでゲンが悪いとされています。
あくまで語呂合わせのゲン担ぎですが、デリケートな問題なので独身女性にプレゼントすることは避けたほうがいいかもしれませんね。
くちなしの花は男性からプレゼントするもの?
西洋、特にアメリカではクチナシは男性から女性に贈る花として有名なんです。
ダンスパーティーに男性が意中の女性を誘う時に、男性からの意思表示として贈られるそうです。花をプレゼントすることが告白の代わりになるなんて、ロマンティックですね。
クチナシの花の購入時に留意したいこと
では、クチナシの花を購入する際に押さえておきたいポイントをご紹介します。購入の時の参考にしてみてくださいね。
取り扱っている時期
クチナシの開花時期は6月から7月ですが、フラワーショップの店先に並ぶのは4月末から7月となります。
最盛期は6月で、初夏の間の短い期間に購入することが可能となっています。
切り花としてのクチナシは、花の日持ちが2〜3日と非常に短く傷みも早いので購入の際には注意が必要です。
購入の手順
切り花を取り扱う店舗の数はあまりないので、購入を考えている場合は事前に近くのフラワーショップに連絡を入れて聞いてみましょう。
鉢植えでのプレゼントを希望する場合は、フラワーショップでどのようなラッピングにしたいのか店員の方に伝えます。
鉢の種類や包装の仕方で仕上がりのイメージは随分と変わるので、いまいち自分で決めかねるという時は店員の方に相談してみましょう。
話しながら進めていくことで、ずっとスムーズに仕上がりを決めることができますよ。
クチナシの育て方
クチナシの花をプレゼントとしていただいた時は、どのようにして育てればいいのでしょうか。
- 直射日光の当たらない、明るい場所に置きましょう。
- 水やりは土の表面が乾いたらたっぷりとやります。
- 冬は霜のあたらない場所に移動させてください。
- 2月と8月に追肥をします。夏が過ぎた後に追肥をすると徒長枝が成長して花芽ができなくなるので、夏以降には肥料をあげないでください。
- カイガラムシやアブラムシがつくと、株を弱らせ枯らせてしまうこともあるので見つけ次第駆除しましょう。
クチナシの特徴や花の名の由来
クチナシの基本情報です。
基本情報(クチナシの季節)
目・科・属 | リンドウ目・アカネ科・クチナシ属 |
和名・洋名 | クチナシ・common gardenia |
開花の季節 | 6月〜7月 |
原産地 | 日本・台湾・中国・インドシナ |
参考 : Wikipedia クチナシ より
誕生花と名前の由来
クチナシの花が誕生花とされている日がこちらです。
3月16日、18日、19日
4月29日
5月6日、7日、8日
6月7日、8日、14日、24日、28日、30日
7月1日、7日の誕生花
出典 : Chills Laboratory
クチナシの名前の由来
和名の由来には三つの説があります。
- 果実が熟しても割れないことから口が無いということで「口無し」となった説。
- 花の中心の尖った部分が鳥のくちばしに似ていて、実の色が果実の梨に似ていることから「口梨」となった説。
- 昔ヘビのことを「クチワナ」という習慣があり、クチナシの実を食べるのはヘビだけだと言われていたことから「クチ」ワナしか食べ「ない」、「クチナシ」となった説。
クチナシの別名
八重梔子(ヤエクチナシ)・山梔子(サンシシ)・センプク