まるで鳥のような個性的な姿から、一度見たら忘れられないのが、ストレリチアの花です。
茎から垂直に伸びた舟形の仏焰苞(ぶつえんほう)は、まるでくちばしのよう。その上に伸びたオレンジのガクや青の鮮やかな花を咲かせる様子は、色鮮やかな鶏冠を立てた鳥そのものです。
華やかで豪華なストレリチアには、それにふさわしい素敵な花言葉がたくさんつけられています。パッと人目を引く花は、お祝いのアレンジなどにもぴったりです。
この記事ではストレリチアの花言葉をご紹介するとともに、その逸話や、管理のポイント、特徴・名前の由来なども併せてご紹介していきます。
ストレリチア(極楽鳥花)の花言葉
それではさっそくストレリチアの花言葉を見ていきましょう。
ストレリチアの代表的な花言葉は「輝かしい未来」「強運」
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ストレリチアの花全般をあらわす言葉には「輝かしい未来」「強運」「万能」などがあります。
ストレリチアの別名は「極楽鳥花」。極楽にいるオレンジ色の鳥に似た花は不死鳥を連想させるからでしょうか、花言葉も万能感や明るい未来を表す、よい意味ばかりです。
ストレリチアの英語の花言葉は?
ストレリチアの英語の花言葉には「magnificence(壮麗)」「faithfulness(誠実)」などがあります。
ストレリチアの花のオリジナルキャッチコピー
輝く未来を約束するように 鮮やかに咲く天国の鳥
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ストレリチアの花言葉に関する逸話
極彩色でエキゾチックなストレリチア。「気取った恋」「恋する伊達者」など、恋愛の花言葉としては、少し浮ついた軟派なイメージの言葉が並びますね。
いかにも南国にふさわしい花姿、鳥の求愛を連想するような、情熱的な花のイメージから、恋に浮かれ、恋の喜びに酔う人々を表していると言われます。
ストレリチアの別名・極楽鳥花の元になった「極楽鳥」という鳥は、ニューギニア島に生息する美しい鳥です。
正式には「風鳥(フウチョウ)」と呼ばれる仲間で、様々な色や形の鳥がいますが、「極楽鳥」と呼ばれるのは、その中でも特に大型で黄金色の羽を持つ「大風鳥」のことだと言われます。
風鳥の仲間に共通しているのは、オスが非常に美しく、また独特の求愛ダンスをすることです。そんなオシャレな風貌の雄が躍る求愛ダンスの様子が「恋の伊達者」という花言葉になっているのかもしれませんね。
ストレリチアの選び方、種類ごとのポイント
原生地の南アフリカには、5種類ほどの原種が存在します。園芸品種も加えると10種類ほどの種類があります。その中でも代表的な品種を、花言葉も併せてご紹介。
極楽鳥に似た花が咲くストレリチア・レギネ
ストレリチアの基本種・ストレリチア・レギネは、華やかな色の花をいくつも咲かせ、花もちも良い(約2週間)ことから、切り花、観葉植物いずれも人気。切り花は活花の花材としても人気を集めています。
花言葉は「寛容」「輝かしい未来」など、お祝い事全般に贈るのにふさわしい花です。
観葉植物としても人気の大型種・ストレリチア・オーガスタ
観葉植物としても人気のストレリチア・オーガスタ。
オーガスタというのは流通名で、学名をストレリチア・ニコライと言います。ストレリチアの仲間では最大品種で、野生では高さが10m以上になることもあります。
英名の通り、白い花(ガク)が咲きます。かなり大きく育てないと開花は難しいのですが、バナナに似た葉が美しく、トロピカルな雰囲気のあるインテリアづくりに役立ちます。
英名ではWild Bananaと呼ばれることも。花言葉は「あたたかい心」なので、どんな相手に贈るのも問題ありません。
成長と共に葉が小さくなるストレリチア・ノンリーフ
ストレリチアの中でも独特の草姿で人気のノンリーフは、ストレリチア・ジャンセアの品種名。
通常、成長につれて大きくなるはずの葉が小さくなるという、不思議な植物です。そのスタイリッシュな姿から、オシャレなインテリアには欠かせません。
花言葉は「寛容」です。インテリアにこだわりのある方への贈り物にすると良いでしょう。
希少価値の大型種・タビビトノキ
正確にはストレリチアの仲間(ストレリチア属)ではないのですが、近縁のタビビトノキは、オウギバショウとも呼ばれ、葉が扇状に広がるインパクトのある植物。
原生地では非常に大型で、最大で20mほどになります。名前の由来は、葉鞘にたまる水で旅行者が渇きをいやしたからとも、東西に開く葉の扇の向きが、旅人のコンパス代わりとなったからとも言われます。
他のストレリチアより耐寒性がなく、若干管理するのは難しくなりますが、珍しい植物を飾ってみたい方にはぴったりです。花言葉は「何ものも恐れぬ精神」。開業祝いなどに贈ってはいかがでしょうか。
花言葉を胸に、ストレリチアを育ててみよう!
南国の植物なので、寒さには強くありませんが、耐陰性のあるストレリチアは、比較的育てやすい観葉植物です。
希望に満ちた花言葉を持つストレリチアを育てれば、開運も望めるかもしれません。
取り扱っている時期
ストレリチアの開花時期は4~10月ですが、通販や花屋さんの店頭では周年出回る花です。
ストレリチアを育てるポイント
高貴で個性的な見た目に似合わず、気難しくない植物ですが、元気に育てるために気を付けたいポイントを述べて行きます。
植え付け | 春から秋の暖かい時期がおすすめ。しかし真夏の猛暑日は避けます。 |
用土 | 根腐れを起こしやすいので、水はけのよい土を使用すること。市販の観葉植物用の土に3割程度赤玉土を混ぜても良いですし、赤玉土5・腐葉土2・パーミキュライト3の割合で、自分でブレンドするのもおすすめ。 |
肥料 | 基本あまり必要ありませんが、成長期に与えると成長が早くなります。 |
植え替え | 生育が旺盛で、特に根がよく育つため、数年に一度、10月ごろに、一回り大きな鉢に植え替えましょう。 |
株分け | ストレリチアは、挿し木などができないため、増やし方は株分けになります。大きくなり過ぎたら、植え替え時期に株分けすると、通気性も良くなり、株が元気になります。 |
病害虫 | カイガラムシに弱いので、注意が必要。一度付くと取り除くのが難しいため、予防が肝心です。春に薬を散布するのも有効。マメに葉や茎を拭いたり、屋外で洗い流したりすると良いでしょう。 |
剪定 | 通気性をよくするため、古くなった葉や茎を切り戻してあげてください。 |
観葉植物としても人気!ストレリチアのお手入れ方法
ストレリチアを購入したり、頂いたりした際のお手入れ方法について、ポイントをまとめてみました。
お手入れのポイント
ストレリチアは南国の植物ですので、日本では基本的に室内で管理する植物です。
日光 | 耐陰性はありますが、日光を好むため、できるだけ日当たりの良い場所に置いて下さい。5~9月は直射日光を避けた屋外に置くとよく育ちます。 |
温度 | 低温には強くないため、3℃以下にならないように注意。外気温が10℃以下になったら室内の暖かい場所に入れましょう。夏は風通しの良い場所に置いて下さい。 |
水やり | 乾燥には強いですが、水のあげ過ぎには注意が必要です。 【春~夏】成長期なので、土の葉面が乾いたらたっぷりと水やりします。 【秋~冬】水やりは少なめに、土が乾いてから2~3日後に一度の割合で。 |
乾燥が気になるとき | 乾燥と病害虫予防のために、葉に霧吹きで水をかけます。葉にホコリがつきやすいので、濡らしたティッシュペーパーなどで拭くと良いでしょう。 |
花付きが悪いとき | 日光が足りないと花が咲かなくなるので、日当りの良い場所へ移動しましょう。それでも咲かないときは、肥料を与えてみて下さい。ストレリチアは、株の良しあしによって花付きが変わるので、最初につぼみのたくさん付いた株を選ぶのもポイント。 |
ギフトとして人気!気になるストレリチアのお値段は?
切り花や観葉植物として人気のストレリチアですが、高級植物としても知られています。気になる相場について調べてみました。
通販サイトで購入する際には、3,000円~20,000円程度が相場です。値段は大きさによって違います。
6号鉢の価格帯は、3,000円~6,000円、8号鉢で7,000円~15,000円、10号鉢は15,000~20,000円程度で購入可能。
ストレリチアの特徴や英語名・花の名の由来
ストレリチアの花の基本情報です。
基本情報
目・科・属 | ショウガ目・ゴクラクチョウカ科・ゴクラクチョウカ属 |
和名・英名 | 極楽鳥花・bird of paradise flower |
開花の季節 | 4~10月 |
原産地 | 北半球各地 |
誕生花と名前の由来
ストレリチアの花が誕生花として当てられている日付はこちらになります。
12月6日の誕生花
出典:LOVEGREEN
ストレリチアの花の名前の由来
- 学名のストレリチア(Strelitzia)は、植物愛好家であった英国王ジョージ3世(1738~1820)の王妃シャーロットの出身家名(Mecklenburg-Strelitz メクレンブルク=シュトレーリッツ)が由来です。レギネ種の学名(Strelitzia reginae)の「レギネ」は、ラテン語で「王妃」を意味します。
- 和名の「極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)」は、英名の「Bird of Paradise Flower」を訳したもの。黄金色の飾り羽が美しい事で知られる極楽鳥に花の形が似ていることにちなみます。極楽鳥は、正式な名を大風鳥(オオフウチョウ)といい、ニューギニア島などに生息する鳥です。
以上が、ストレリチアの花の名前の由来です。