GWの頃になると、濃いピンクの花をたくさん咲かせるツツジ。日当たりの良い場所で、特に華やかな色が映えますよね。
そんなツツジですが、実は一途で純粋な乙女の愛にまつわる、怖い逸話があるのをご存知ですか?
ツツジの花言葉は代表的なピンク色のほかにも様々な色別につけられているので、用途に合わせて贈るのもいいですね。
この記事ではツツジの花言葉をお伝えするとともに、意外と知られていない怖い逸話、管理方法やプレゼントするときのポイントについてご紹介します。
ツツジの花の花言葉は愛情あふれる言葉が多い
ツツジの花の花言葉は、全般的なものと色別花言葉とあります。一つずつご紹介します。
ツツジの色別花言葉!ピンク、白、赤や紫は愛情深い色
ツツジの花全般の花言葉 | 節度、慎み、節制、努力、自制心、訓練 |
濃いピンクのツツジの花言葉 | 愛の喜び |
白のツツジの花言葉 | 初恋 |
赤いツツジの花言葉 | 燃え上がる想い |
紫のツツジの花言葉 | 美しい人 |
ツツジの花全般の花言葉には、節制や慎みなど、真面目で厳粛なイメージの花言葉がつけられています。慎みとは謙虚な気持ちや、控えめにしているという意味があります。
ツツジは庭木なので、贈り物には少し地味な印象がありますよね。
道路のわきなどに植えられていることも多いツツジ、そんな風景に馴染む様子から「慎み」という花言葉がつけられました。
また、濃いピンクや赤いツツジの花言葉「愛の喜び」や「燃え上がる想い」は、ツツジが鮮やかな色の花を、一面に華やかに咲かせることにあります。
「初恋」など、初々しい花言葉がつけられている白いツツジは、その真っ白な花びらが純粋で一途な気持ちを表していることにあります。
ツツジの花のオリジナルキャッチコピー
広がるピンクの鮮やかさ、甘い蜜が溢れるごとく
類似の花言葉を持つ花はこちら
4月/4月16日/4月22日/4月9日/5月/5月12日/5月1日/5月7日/6月/6月7日/8月/8月8日/「愛」を意味する花言葉を持つ花/ピンク色の花言葉/恋人やパートナーに贈りたい花/母の日に贈りたい花/白い花の花言葉/赤い花の花言葉/
ツツジの花言葉に関する怖い逸話「恋する乙女の一途な愛が深すぎて…」
ツツジの花言葉は愛情あふれるものが多いのですが、この愛情も度が過ぎると悲劇を呼ぶという、悲しくも怖い逸話があるのです。
ある時、寝る間を惜しんで逢瀬を重ねるほど、お互いをとても愛している恋人同士がいました。
特に彼女は愛情深く、足蹴く彼の元に通っていました。それは雨の日も嵐の日も変わることはありませんでした。
しかし、ある嵐のひどい夜のこと、変わらず彼女が会いに来た様子を見て、彼は…
「こんなひどい嵐の日まで訪ねてくるなんて、彼女は魔物に違いない!退治しなければ!」
彼女への愛情はどこへやら、彼氏の頭は「彼女が魔物に変わってしまった」という恐ろしい考えに変わってしまったのです。
そして翌日、彼女が訪ねてくる途中の谷で、谷底に突き落としてしまった彼…
やがてその谷は、春先になると彼女の鮮血を表すような、真っ赤なツツジを咲かせるようになったのでした。
逸話と同じように怖い!レンゲツツジの花には毒がある!?
ツツジの花は、先端から蜜を吸うことができるので、子供のころに遊んだ経験はありませんか?
実は「レンゲツツジ」という品種の場合、蜜には致死性になるような強烈な毒が含まれているのです!
見た目はとても美しいツツジですが、毒があるのと同じように、悲しく怖い逸話が潜んでいたのですね。
ツツジと同じ種類の花の花言葉は?
元々ツツジは、ツツジ属という種類の花の総称で、日本ではサツキ、シャクナゲ、アザレア(西洋ツツジ)などと分けて呼びます。
また、ツツジの種類には色々あり、それぞれに別の花言葉があるのでご紹介します。
サツキの花言葉
サツキの花言葉は「節制」です。ツツジとサツキの違いは、花や葉の大きさや硬さ、咲く時期です。
サツキは山奥や岩場などの、厳しい環境の中で自生していた花だったため、自分を厳しく取り締まるという意味合いで、節制とつけられました。
シャクナゲの花言葉
シャクナゲの花は背が高く葉も細長いのが特徴で、見た目が華やかで派手な花です。しかし、その葉には毒があるため、「危険」「威厳」などがつけられています。
アザレア(西洋ツツジ)の花言葉
アザレアはツツジの英名でもあり、その花言葉は「禁酒」です。これはアザレアという名前が、ラテン語で「乾燥」という意味があることから由来します。
英語圏ではお酒を断つことを「ドライ(乾燥する)」と呼ぶために、禁酒という花言葉がつけられたのですね。
ヤマツツジの花言葉
ヤマツツジの花言葉は、「努力」「燃える想い」「訓練」など、真面目な人にこそ贈りたい花言葉が多くつけられています。
torch=たいまつのような真っ赤な花を咲かせることから、ヤマツツジは英名で「torch azalea」と呼ぶのです。
ヤシオツツジの花言葉
ヤシオツツジの花言葉は「愛の喜び」「情熱」です。アカヤシオ、シロヤシオ、ムラサキヤシオツツジの総称です。5~6月に葉の出る直前の枝に花を咲かせます。
モチツツジの花言葉
花言葉は「愛の喜び」です。モチツツジの名前の由来は、花柄に特有のねばりがあり、鳥もちに似ていることからつけられました。
ミヤマキリシマの花言葉
花言葉は「情熱」「自制心」です。長崎県の県花であり、5~6月頃に直径2~3cmほどの赤紫色の花が咲きます。
ツツジを色ごとにプレゼントするときのポイント
ツツジは切り花もありますが、一般的には鉢植えで贈ることが多いと思います。そこで、ツツジをプレゼントする際のポイントを見ていきましょう。
ツツジの色別に贈りたいシーン
ツツジというと濃いピンクのイメージが強いですが、その他にも白や赤、紫などの色があります。ツツジの花言葉はどの色の花を贈っても、愛情溢れるものです。
色別の花言葉に合わせて、贈るシーンに相応しい花を贈りたいものですね。
●濃いピンクのツツジ・・・「愛の喜び」という花言葉を持つ、濃いピンクのツツジを贈るときには、つきあい始めたカップルや大切な伴侶に贈るのにぴったりです。
●紫のツツジ・・・一目惚れして告白したい女性には「美しい人」との花言葉を持つ紫のツツジをプレゼントしましょう。高貴な紫は、きっとあなたの気持ちを伝える手伝いをしてくれるでしょう。
●白いツツジ・・・初々しい気持ちを表わすのに相応しい「初恋」の花言葉を持つ白いツツジは、マンネリになりかけた夫婦や、友人同士の間で贈り合うのにぴったりではないでしょうか。
白ツツジがきれいに見れる季節は?
ツツジの季節には、いろいろな場所でお祭りがあります。
特に白ツツジのきれいな季節である5月には、あちらこちらの公園や庭園でもきれいなツツジが見られるので出かけてみてはいかがでしょうか?
花言葉を添えよう!ツツジの花の上手な渡し方
ツツジの花を渡すときに、どのように贈れば効果的にあなたの思いを伝えられるでしょうか?
赤いツツジを渡して愛情を伝えよう
ツツジの中でも、愛する人に思いを伝えるのに相応しい色が「赤いツツジ」です。
赤いツツジの花は、「燃え上がる想い」という情熱的な花言葉を持っています。
今まさに愛してやまない人に告白するとき、結婚したばかりでこれから愛を育んでいきたいカップルなどは、愛を伝えるのに相応しい花と花言葉ですね。
ツツジの花の購入時に留意したいこと
大切な人への贈り物としてツツジの花を購入する場合に、気をつけておきたいことをご紹介します。
ツツジの花を取り扱っている時期
ツツジの花は季節の花木なので、ゴールデンウィークの頃(4~5月)に盛りを迎える花です。
切り花としても売られていますが、花持ちがあまり良くないため、出来るだけつぼみの状態の時に購入するようにしましょう。
ツツジの花の切り花にするか鉢植えにするか決めよう
ツツジの贈り物は鉢植えが一般的だと思いますが、切り花としても売られています。
ただし、どの花屋でも販売されているとは限らないので、事前に電話で予約するのが間違いなく購入する方法です。
ツツジの花の切り花は、実店舗よりもネット販売の方が手に入れやすい花ともいえるでしょう。
鉢植えのツツジでおすすめなのは、アザレアです。冬頃に花をつけた鉢植えも売っていますが、切り花と同じく、本来は4~5月頃にピンクの花を咲かせます。
切り花と鉢植えのツツジの保管方法
ツツジを贈り物として頂いたときの、その後の保管方法はどのようにしたらいいのかをご紹介します。
切り花のツツジ
頂いた切り花のツツジは、ラッピングを外して水揚げをします。一般的には水の中で茎を切ることが多いですが、ツツジの場合は枝割りという水揚げ方法を行います。
これは、枝の吸い口の表面面積を増やすように、下から見て十字になるように切り込みを入れる方法です。その後軽く開いて1時間以上水につけておきましょう。
鉢植えのツツジ
ツツジは酸性の土を好む植物ですので、肥料を与えるときはアルカリ性の肥料を与えないように注意しましょう。
また、ツツジは水切れを起こしやすい植物なので、用土が乾く前にたっぷり与えるようにしてください。
日当たりの良い場所で育てると花つきが良くなります。冬は霜よけをして冬越しさせましょう。
ツツジの特徴や花の名の由来
ツツジの基本情報と花の名前の由来を紹介します。
目・科・属 | ツツジ目・ツツジ科・ツツジ属 |
和名・洋名 | 躑躅(ツツジ)・Azalea |
開花時期 | 4月~5月 |
原産地 | アジア |
誕生花と名前の由来
ツツジの花が誕生花とされている日付です。
4月9日、4月16日、4月22日、5月1日、5月7日、5月12日、6月7日、8月8日
ツツジの花の由来
ツツジは「筒(つつ)状」の花の形をしていることから「ツツジ」と呼ばれるようになりました。
その他、花が連なって咲く様子から「続き(つづき)」が「ツツジ」になったとの由来との説もあります。