花言葉

楓(かえで)の花言葉の意味・由来・誕生花

秋の紅葉の主役といえば楓(かえで)ですよね。楓によって真っ赤に彩られた景色は、天然の芸術作品とも言っても過言ではありません。

紅葉の印象が強い楓ですが、新緑の姿は凛々しく、また春に咲かせる小さな花はとても可愛らしく、1年を通じて美しい変化を魅せてくれるんですよ。

ここでは楓の花言葉や名前の由来、また楓とモミジの違いなどについて解説していきます。おすすめの楓の種類なども紹介していますので、楓に興味がある方はもちろん、そうでない方もぜひ目を通して楓の美しさを知ってくださいね。

楓(かえで)の花言葉

まずは、楓の花言葉、楓とモミジの違いなどを紹介していきます。

楓の花言葉と意味

楓の花言葉 調和、大切な思い出、美しい変化、遠慮

周りの樹木と調和しながら紅葉を作る姿、そして夏から秋へとかけて美しい変化を魅せる姿が花言葉の由来となっているようです。

「大切な思い出」も紅葉にちなんでおり、紅葉の美しさに心を打たれたこと、大好きな人と紅葉を見に行った日のことなど、紅葉が人々の心の中に大切な思い出として残っている様子が現れています。

逆に、紅葉以外の姿が表現された花言葉が「遠慮」です。詳しくは後述する楓の花言葉に関する逸話」をご覧ください。

楓(かえで)と紅葉(モミジ)の違いは?

「楓」といえばカナダの国旗に描かれている葉であり、紅葉(モミジ)といえば秋に紅葉する葉を思い浮かべる方も多いと思いますが、実はそうではありません。

楓はカエデ科カエデ属の総称であり、モミジもここに属しています。要するに楓もモミジも同じ品種なのです。

園芸界では、

  • 楓…葉の切り込みが浅いもの、または3枚葉のもの
  • モミジ…葉の切り込みが深いもの、または5枚葉のもの

このように区別していますが、切り込みの深さについての規定などはなく、違いは曖昧になっているようです。

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緑から赤へ、秋限定の美しさをあなたに

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楓の花言葉に関する逸話「遠慮」

楓の花言葉の中に「遠慮」というものがあります。真っ赤に紅葉する楓の姿に遠慮は全く感じられないのですが、実はこの花言葉は秋以外の楓の姿を現しているようです。

楓は春に花を咲かせますが、その花はとても小さく、あまり人目につきません。新緑の姿もとても美しいのですが、他の樹木の緑も美しく、楓が特別目立つようなこともありません。

まるで秋に注目されることを考慮し、楓が遠慮しているかのように見えませんか?「遠慮」という花言葉はこれが由来になっているようです。

他に「遠慮」という花言葉を持つ植物にはシクラメンがあります。うつむき加減に花を咲かせる姿が遠慮しているかのように見えることが由来です。

このように、花言葉から植物の生態が分かることがあります。興味がある方はいろいろ調べてみてくださいね。

花言葉も一緒に!楓の木を贈ろう

花束やアレンジ、寄せ植えのギフトも素敵ですが、一風変わったプレゼントを用意したい時には楓をギフトにして贈ってみませんか?一緒に花言葉も添えると、きっと印象に残るプレゼントになりますよ。

楓の鉢植え

楓は庭木という印象が強いのですが、管理をすれば鉢植えでも育てられます。和風に仕立てたい時にはイロハモミジ、洋風に仕立てたい時にはサンゴカクモミジがおすすめです。

(それぞれの品種の特徴は、後述「購入時の注意。楓の種類の選び方」を参考にしてください)

楓の盆栽

いまや老若男女問わず、高い人気を、誇っている盆栽。楓の盆栽もまた独特の風情があり、注目を集めています。

ひとくちに盆栽といっても、下から上へと真っ直ぐに伸びる「直幹」、幹がぐにゃりと曲がった「模様木」、意図的に斜めに植えられた「斜幹」など仕立て方は様々です。贈る相手の顔を思い浮かべ、楽しみながら選んでみてください。

花言葉の添え方

楓の花言葉の中でも、ギフトに添えるのに相応しい花言葉は「大切な思い出」ではないでしょうか。事情がありお別れする方、これから一緒に思い出を作っていきたい方、どちらにも使える花言葉です。

たくさんの思い出が出来たことへの感謝、これから先も仲良くしたい希望など、楓のギフトと一緒に花言葉を伝えてみませんか?

口頭で伝えるのが恥ずかしい時には、メッセージカードを利用してみてくださいね。

楓、椿、桜…記念樹のおすすめは?花言葉が素敵な日本の庭木・花木

楓の他にも、日本の庭木や花木には素敵な花言葉を持っているものがたくさんあるんですよ。人気の高いおすすめの木を紹介します。

椿の花言葉は「控えめな素晴らしさ」

冬から初春にかけて趣のある花を咲かせる椿。花言葉は「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」になります。

「邪気を取り払ってくれる庭木」として人気がある一方で、「花をポロリと落とす生態が斬首を連想させる」との理由で縁起の悪い木とされている地方もあるようです。

桜の花言葉は「精神美」「純潔」

楓の紅葉が秋の風物詩ならば、桜のお花見は春の風物詩。お庭でお花見をするのも、なかなかの風情がありますね。

花言葉は「精神美」「純潔」。桜はとても大きく育ちやすい性質があるうえ、剪定すると弱ってしまう傾向があります。お庭に植える時には広いスペースの確保が必須です。

イチョウ(銀杏)の花言葉は「長寿」「荘厳」

赤く染まる楓も素敵ですが、黄金色に輝くイチョウもとても素敵ですよね。イチョウは「長寿」「荘厳」「鎮魂」という立派な花言葉を持っており、神社、寺院、学校などに植えられることが多い樹木です。

こちらも桜と同じでとても大きく育ちますが、小まめに剪定にすることで樹高を抑えることが可能です。盆栽としても人気ですよ。

ヒイラギ(柊)の花言葉は「先見の明」

トゲのある特徴的な葉と赤い実のコントラストが美しいヒイラギ。花言葉は「先見の明」「用心深さ」です。

古来よりトゲがある葉を持つ木は魔除けの能力を持つ縁起木といわれています。鬼門に植えると「邪気を払う」「鬼が入ってこない」という言い伝えもあるほどです。

シンボルツリーを植える時には、常緑樹と落葉樹、どちらにするのかを選ぶ必要があります。

常緑樹…年間を通して葉が落ちません。シンボルツリー、生垣、目隠しとして最適です。

落葉樹…春~秋にかけては葉がありますが、冬になると葉が落ちてしまいます。夏は葉で影をつくり、冬は日光を取り入れてくれます。

楓を購入する時の注意・育て方

自宅で楓を育てる場合、まずは庭植えと鉢植え、どちらにするかを考えてみましょう。それぞれの育て方、購入する時の注意を解説します。

購入時の注意。楓の種類の選び方

まずは楓の選び方です。楓には様々な品種があり、その数は300を超えるほど。中でも人気の高い品種には、以下のようなものがあります。

  • イロハモミジ…日本で1番見かけることが多く、一般的に有名な品種です。庭木や盆栽として愛用されています。
  • サトウカエデ…カナダの国旗に描かれている葉のモチーフとなっている品種です。サトウカエデの樹液はを煮詰めたものがメイプルシロップとなります。
  • サンゴカクモミジ(珊瑚閣紅葉)…幹の色が赤く、まるで珊瑚のように見えることが名前の由来となっている楓です。新緑の葉と幹のコントラストが美しい品種です。
  • ヒカサヤマモミジ(日笠山紅葉)…葉に2つの色が入る斑入りの楓です。春は葉が黄緑色、縁にピンク色が入ります。夏は緑と赤紫、そして秋には紅葉と、1年に何度も葉の色を変える品種です。

他にも様々な品種がありますので、自分好みのものを探してみてください。

楓の育て方~庭植えの場合~

楓を購入したら、植える場所を確保しましょう。

  • 日陰~半日陰でも育ちます
  • 水はけが良い場所を好みます
  • 植える場所には腐葉土を混ぜ込み、通気性の良い柔らかい土を作っておきましょう

植え付けに適しているのは12月~3月です。基本的に水やりは不要ですが、土が乾いている時にはたっぷりと与えてください。

品種にもよりますが、楓は放っておくとどんどん大きく育っていきます。コンパクトに仕立てたい時は、落葉期に剪定を行いましょう。

楓の育て方~鉢植えの場合~

鉢植えで育てる場合は、以下のポイントに気を付けてください。

  • 庭木・花木専用の用土を購入する。または、赤玉土70%・黒土20%・腐葉土10%を合わせて用土を作る。
  • 土が乾いたら、お水をたっぷり与えてください。
  • 夏場の直射日光は葉焼けを起こす可能性があります。鉢ごと半日陰に移動しましょう。

2年に1度、一回り大きい鉢に植え替えると根が育ちやすくなり、木も元気になりますよ。

英語・ドイツ語も!楓の特徴・誕生花・名前の由来

 

それでは最後に、楓の基本情報・誕生花・名前の由来を紹介します。

基本情報(英語・ドイツ語)

目・科・属 ムクロジ目・ムクロジ科(旧カエデ科)・カエデ属
和名・洋名・ドイツ語 楓、もみじ・maple・ahorn
開花時期 4月~5月
原産地 アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、北アフリカ

参照:Wikipedia カエデより

楓の誕生花

楓が誕生花に当てられている日にちは、10月3日10月25日です。ちょうど紅葉が見頃の時期になりますね。

楓の名前の由来

楓の名前の由来は、葉の形がカエルの手に似ていることが語源だそうです。カエルの手、カエル手、カエルデ、そしてカエデになり、葉が風に揺れるさまが美しいことから「楓」という漢字になりました。