花言葉

アカシア(ミモザ)の花言葉の意味・由来・誕生花

桜よりも早く春の訪れを告げる花、アカシア。ミモザという愛称でもお馴染みですね。鮮やかな黄色の花はとても優雅で、思わず見とれてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。

ここではアカシアの花言葉や人気の種類、意外なトリビアなどを紹介していきます。アカシアに興味がある方や育ててみたい方は、ぜひ目を通してみてくださいね。

アカシア(ミモザ)の花言葉

まずはアカシアの花言葉から見ていきましょう。

アカシアの花言葉と意味

アカシアの全体の花言葉 優雅・友情
黄色の花のアカシアの花言葉 秘密の恋
オレンジ色のアカシアの花言葉 エレガンス、上品

アカシアの全体の花言葉は「優雅」「友情」、そして黄色の花の花言葉は「秘密の恋」になります。

アカシアといえば黄色の花色が一般的ですが、オレンジ色にも見える濃い黄色の花をつけるアカシアもあります。こちらの花言葉は「エレガンス」「上品」。「優雅」と同じく、花の見た目が花言葉に繋がっているようです。

ちなみに、アカシアには様々な種類がありますが、それぞれに花言葉がついているわけではありません。品種は違っても、花言葉は共通していることを覚えておきましょう。

アカシアとミモザの木の違いは?

アカシアとミモザは同じ、またはミモザはアカシアの種類、と思っている方もいるかもしれませんが、それは少し間違った解釈です。

元来、日本で「ミモザ」といえば「オジギソウ」を指していました。それがなぜ「アカシア」を指すようになったのか、その歴史は明治時代にさかのぼります。

アカシアが日本に輸入された当時、アカシアの葉の形状がオジギソウと良く似ていたことから「ミモザアカシア」と呼ばれていたそうです。これが浸透し、今ではミモザといえばアカシアを指すのが一般的になりました。

アカシアのことをミモザと呼ぶのは間違ってはいません。ただ、正式名称ではないということは雑学として覚えておいてもよさそうです。

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アカシアの花言葉に関する逸話「ネイティブ・インディアンのプロポーズ」

アカシアの花言葉のひとつに「秘密の恋」というものがあります。これは、ネイティブ・インディアンのプロポーズの方法が由来のようです。

その昔、ネイティブ・インディアンの男性は女性にプロポーズする時、アカシアの花を渡していました。贈られた女性が黙って花を受け取ったら、答えはYES。そうでなければNOという習わしだったそうですよ。

プロポーズするまでは、きっと恋心を持っていることを秘密にしていたのでしょう。その恋が始まるのか終わるのか…アカシアの花は大事な役目を担っていたんですね。

記念樹にいかが?基本のアカシア2種

アカシアにはたくさんの種類があり、その数は1,300種を超えるともいわれています。その中から、比較的手に入りやすい基本のアカシアを2種ご紹介します。

一般的なアカシア「ギンヨウアカシア」

日本で一番多く出回っているのがギンヨウアカシアです。「ギンヨウ」とは「銀葉」のことであり、シルバーっぽいグリーンの葉色をしています。葉の形状は羽状複葉(オジギソウのような小さくて細長い葉)です。

公園や学校に植えられているアカシアのほとんどがギンヨウアカシアであり、庭木やシンボルツリーとしても大変人気があります。「良く見かけるアカシアが欲しい」というのであれば、ギンヨウアカシアを選んでくださいね。

甘い香りが素敵な「フサアカシア」

ギンヨウアカシアと同じ羽状複葉ですが、明るいグリーンの葉色をしているのがフサアカシアです。黄色の花と緑色の葉のコントラストが美しく、切り花としても使われています。

フサアカシアの特徴は、甘くてとても良い香りがすること。ただし、他のアカシアと比較的すると高く育つ傾向があります。あまり大きく育てたくない場合は、毎年の剪定が必須です。

シンボルツリーにもなる!変わり種アカシア3種

「普通のアカシアもきれいだけど、少し変わったアカシアが欲しい」と思う方には、変わり種アカシアがおすすめです。人気の3種を紹介しましょう。

三角の葉が特徴的な「サンカクバアカシア」

名前の通り、葉が三角の形をしているのがサンカクバアカシアです。小さな三角形の葉は観賞用としても楽しめ、花が咲いていない時期でも絵になりますよ。

耐寒性がありますので、寒冷地にもおすすめです。株立ちとして育てられますので、お庭の目隠しにも利用できますよ。

青みのある葉がきれいな「ブルーブッシュ」

ギンヨウアカシアの一種ですが、葉が大きめで、青みが強いシルバーブルーの葉色をしているのがブルーブッシュ。枝が真っ直ぐに伸び、樹形が美しいことからシンボルツリーとしても人気があります。

耐寒性がありませんので、関東以北や寒冷地で育てる場合は、鉢植えの方が良さそうです。

初夏に咲くアカシア「デアネイ」

通常、アカシアの花は春(3月)に咲きますが、デアネイ初夏(5月~7月)に開花します。普通のアカシアと開花時期がズレることから「四季咲きミモザ」とも呼ばれています。

葉の形状や色はフサアカシアと似ていますが、背丈は小さめです。耐寒性に欠けるため、ブルーブッシュと同様、寒冷地では鉢植えでの栽培をおすすめします。

上記で紹介した他にも、

  • 葉の裏側が紫色になっているプルプレア
  • ユーカリのような丸い葉の形をしているパールアカシア
  • コンパクトな品種、アカシアテレサ

このような種類が注目を集めているようです。

アカシアの植え方・育て方・注意点

それではアカシアについて詳しく知っていきましょう。

アカシアの植え方

アカシア苗の植え付けは3月~5月、もしくは9月~10月に行いましょう。日当たりと水はけが良い場所を選んでください。

根付くまでは不安定な状態にありますので、添え木をしてあげると倒れにくくなりますよ。

アカシアの水やり

アカシアは乾燥を好みますので、水のやり過ぎは根腐れを起こす原因となります。植え付けてから根を張るまで(半年~)は水やりが必要ですが、根を張ったあとは特に必要ありません。

鉢植えの場合、土が乾いたらしっかりと与えて下さい。特に夏場は水枯れしないよう気を付けましょう。

花色が白!ニセアカシア(ハリエンジュ)

初夏に白い花を咲かせるニセアカシア(ハリエンジュ)は、アカシアという名前がついていますが、アカシアの仲間ではありません。間違って購入しないよう気を付けてください。

アカシア花粉でアレルギー?花粉症の症状に注意

アカシアの花粉を吸いこむと、体質によっては花粉症と同じ症状が出ることがあるようです。元々がアレルギー体質の方、花粉症の疑いがある方、喘息の持病がある方などは、植えるまでにアカシアアレルギーの検査を受けることをおすすめします。

アカシアの基本情報と名前の由来

基本情報・アカシアの英語名

目・科・属 マメ目・マメ科・アカシア属
和名・英語名 アカシア、ミモザ・
開花時期 2月下旬~4月上旬
原産国 オーストラリア

参考:Wikipedia アカシアより

アカシアはいつの誕生花?

アカシアが誕生花として当てられている日は、2月14日4月9日です。開花時期と少しズレがありますね。

誕生花とは別になりますが、イタリアでは3月8日を「ミモザの日」と呼んでいます。男性は愛する妻や彼女、母親にミモザの花を贈り、日頃の感謝や愛する気持ちを伝える習慣があるんですよ。

アカシアの名前の由来

アカシアがミモザと呼ばれるようになった由来や、ギンヨウアカシア、サンカクバアカシアなどの名前の由来は前述した通りです。その他のアカシアの由来については以下のようになります。

  • フサアカシア…花の咲き方が房のように見えることが由来
  • プルプレア…ラテン語で「紫」の意味
  • パールアカシア…葉の形が丸く、パール(真珠)のように見えることが由来