花言葉

サルスベリ(百日紅)の花言葉の意味・由来・誕生花

初夏から秋にかけて、ピンクや白、紫などの可憐な花を咲かせるサルスベリ(百日紅)。うだるような暑さの中、色鮮やかに夏空を彩るサルスベリは、夏の木の代表格ともいえるでしょう。

耐寒性も耐暑性もあって大変育てやすいため、木やシンボルツリーとしても人気があるサルスベリですが、実は少し特殊な花言葉を持っています。

ここではサルスベリの花言葉や、その由来となった悲しい伝説、上手な育て方について紹介していきます。

サルスベリ(百日紅)の花言葉

まずは、サルスベリの花言葉を見てみましょう。

サルスベリ(百日紅)の花言葉

サルスベリ全体の花言葉 愛嬌・不用意・雄弁・潔白・あなたを信じる

サルスベリは「愛嬌」「不用意」「雄弁」「潔白」「あなたを信じる」という花言葉を持っています。

サルスベリの特徴は、なんといってもです。成木になるにつれて皮が剝げ落ち、ツルツルした木肌になってきます。その滑らかさは、猿も滑って落ちるほど…との謂れがサルスベリという名前の由来になっています(実際、猿は普通に登れます)。

花言葉の由来・意味は?

「愛嬌」「不用意」は滑り落ちた猿の様子、そして「雄弁」は夏の暑さにも負けず堂々と咲いている様子が花言葉の由来です。

「潔白」「あなたを信じる」は、悲しい伝説が元になっているようです。この伝説は後述するサルスベリ(百日紅)の花言葉に関する逸話」を読んでくださいね。

ピンクや白、赤のサルスベリ(百日紅)の花言葉は?

サルスベリには色別の花言葉はついておらず、全ての色が同じ花言葉「愛嬌」「不用意」「雄弁」「潔白」「あなたを信じる」になります。

オリジナルキャッチコピー

猛暑なんてなんのその!夏の彩りは私に任せて!

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サルスベリの花言葉に関する逸話「百日紅の悲しい伝説」

サルスベリに「潔白」「あなたを信じる」という花言葉がついている理由は、ある悲しい伝説が由来になっているそうです。

竜神に捧げられた女性

その昔、海難事故を防ぐために、生贄として竜神に若い女性を捧げる漁村がありました。あるとき、村を通りかかった他国の王子が竜神に立ち向かい、退治したのちに生贄の女性を救い出します。

助けられた女性と王子は恋に落ちましたが、王子はまだ旅の途中。旅の目的を遂げたあとに迎えに行く旨を約束し、その村を後にしました。

そこから時が経ち、王子は村に戻ったのですが、残念なことに既に女性は病で他界したあと。そして女性のお墓から芽吹いた花、この花こそがサルスベリでした。

サルスベリに「潔白」「あなたを信じる」という花言葉がついたのは、何とも悲しいこの伝説が由来となっているそうです。

サルスベリ(百日紅)は縁起が悪い?その理由は?

猿が滑るような特徴的な木肌を持つサルスベリ。実は縁起が悪い木、庭に植えてはならない花木ともいわれているようです。

サルスベリが縁起が悪いといわれている理由は、やはり名前の中に「滑る」という言葉がついているからでしょう。受験商売など、滑るという言葉が相応しくないものがありますので、それも仕方がないことかもしれません。

しかし、現在は「長く花が楽しめる」「花が少ない夏の時期に開花する」「落葉期も芸術的な樹形が楽しめる」といった理由から、庭木シンボルツリーとして大変人気があります。

名前に「滑り」という言葉が入っているだけであり、サルスベリ自体が悪いことをもたらす訳ではありませんので、安心してくださいね。

縁起が悪いという謂れがある木は、他にもあります。

  • 枇杷(びわ)…病気になる、不幸になる
  • 藤…病気が治らない(不治)
  • 椿…花が丸ごと落ちる様子が首を落とすように見える
  • 無花果(いちじく)…じくじくした(湿った)家になる

迷信や昔ながらの謂れを気にする方に贈るのは止めておきましょう。

花言葉を添えてサルスベリを贈ろう!

縁起が悪いという謂れがあるサルスベリですが、プレゼントとして贈ることも可能です。とはいえ、贈ってはいけない場合もあります。それぞれのポイントを解説します。

サルスベリを贈るときのポイント

「潔白」「あなたを信じる」という素敵な花言葉を持っているサルスベリ。ギフトとして贈るときには、この花言葉をメッセージカードに添えて贈りましょう。結婚を考えているパートナーへ贈るのにもピッタリですよ。

要注意!サルスベリを贈ってはいけない相手

いくら迷信とはいえ、受験生にサルスベリを贈るのは相応しくありません。敏感な時期に「滑る」という言葉を持つものをプレゼントされるのは、誰しも良い気がしませんよね。

開店祝いに贈るのも止めておきましょう。華やかな門出に「滑る」という言葉は不適切に思われるかもしれませんので要注意です。

サルスベリ(百日紅)の購入時に気を付けたいこと

名前のせいで何かと損な役割を担っているサルスベリですが、人気がある花木であることは間違いありません。サルスベリの購入前に知っておきたいポイントを紹介します。

おすすめの購入する時期

サルスベリの苗木は通年購入可能ですが、おすすめは最も多く出回る時期・春と秋です。これはサルスベリのえ付け期(4月~5月、9月~10月)に当たります。

サルスベリ(百日紅)の選び方

サルスベリにも様々な種類があります。花色だけでもピンク、赤、白、紫など色々なカラーがあり、それぞれに濃淡がありますので、自分好みの色、または自宅の外観や外構に合わせて色を選びましょう。

次は品種です。花木の病気・うどんこ病にかかりやすいサルスベリですが、最近では品種改良によりうどんこ病に耐性を持った品種が多くなっています。代表的なものとして、

  • マスコギー…花色は薄いピンク~紫。
  • ブラックパール…花色は赤や白。葉が黒いのが特徴。
  • ナチェ…花色は白。赤い幹が特徴。

こういった品種が人気のようです。

小さいサルスベリ?矮性(わいせい)サルスベリ

サルスベリは中~高木に該当し、10mほどの大きさにまで成長します。もちろん剪定を行うこと小さく育てることも可能です。しかし、剪定を行わずとも小さい樹高のまま保てるサルスベリもあります。それが矮性(わいせい)サルスベリです。

成木になっても樹高は2ⅿ程度。コンパクトに育てたい方や剪定の手間を省きたい方は、高木のサルスベリではなく、矮性サルスベリの購入がおすすめです。

サルスベリの基本の育て方

サルスベリは耐寒性・耐暑性ともに優れており、とても育てやすい木です。庭木でも鉢植えでも育てられるので、住まいの環境にあった育て方を選んでくださいね。

庭木として育てる場合

地植えで育てる場合、4~5月、または9~10月に植え付けを行います。日当たり・風通し・水はけが良い場所に植え、根付くまでは毎日水を与えましょう。

剪定は開花時期が終わった11月~2月に行ってください。この時期を過ぎてしまうと、翌年の開花に影響を及ぼします。

鉢植えで育てる場合

鉢で育てる場合は、花木や庭木専用の用土、もしくは腐葉土と赤玉を混ぜた土に植えるようにしましょう。

日当たり・風通し共に良い場所に置き、土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。特に夏場の水切れは、花の状態に大きく影響するので要注意です。

サルスベリ(百日紅)の特徴・誕生花・名前の由来

基本情報

目・科・属 フトモモ目・ミソハギ科・サルスベリ属
和名・洋名 サルスベリ、百日紅・crape myrtle
開花時期 7月~10月
原産地 中国

参照:Wikipedia サルスベリより

サルスベリ(百日紅)はいつの誕生花?

サルスベリが誕生花として当てられている日にちは、7月18日、7月24日、7月31日、8月5日、8月27日、8月29日になります。ちょうどサルスベリがきれいに開花する時期ですね。

百日紅の名前(漢字)の由来

サルスベリを漢字で書くと「百日紅」、読み方は「ひゃくじつこう」になります。百日間に渡り、紅色の花を咲かせ続けることからこの漢字がついたようです。

千日紅の花言葉は?

サルスベリは漢字で「百日紅」と書きますが、これよりも数が多い「千日紅(せんにちこう)」という花もあります。サルスベリよりも長く花を楽しめることから千日紅という名前がついていますが、実際の開花時期は1000日もありません。

千日紅の花言葉は「色褪せぬ愛」「不朽」長く咲き続けることが花言葉の由来となっているようです。