太陽をたくさん浴び、毎日色とりどりの花を楽しげに咲かせるニチニチソウの花。
道路沿いの花壇などでもよく見かけるポピュラーな花ですが、素敵な花言葉があるのをご存知でしたか?
この記事ではニチニチソウの花言葉や、購入時のポイントなども併せてご紹介していきます。
ニチニチソウの花言葉
ではさっそく、ニチニチソウの花言葉について見ていきましょう。
花言葉(ツルニチニチソウなども)
ニチニチソウ全般 | 楽しい思い出・楽しい追憶・友情・揺らぎない献身 |
ツルニチニチソウ(蔓日々草) | 優しい思い出・楽しい追憶・幼なじみ |
ニチニチソウの花全般をあらわす花言葉には「楽しい思い出」があります。にぎやかに花を咲かせる、ニチニチソウの花にピッタリな花言葉ですね。
さらにツルニチニチソウも含めると、「幼なじみ」など「友情」を表す花言葉もあります。
花言葉全体を見ると、楽しさや優しさを感じさせるイメージの花言葉が多いですね。
ニチニチソウの花のオリジナルキャッチコピー
一緒に過ごす時間は宝物。これまでも、これからも。
類似の花言葉を持つ花はこちら
10月/10月27日/5月/5月14日/5月25日/5月29日/7月/7月27日/7月30日/7月8日/8月/8月12日/8月19日/8月8日/9月/9月17日/「優しさ」を意味する花言葉を持つ花/「友情」を意味する花言葉を持つ花/「友達」を意味する花言葉を持つ花/ピンク色の花言葉/友人の日頃のプレゼントに贈りたい花/白い花の花言葉/
ニチニチソウの花言葉に関する逸話
夏に咲く南国の花のように、楽しげなイメージが残るニチニチソウですが、花言葉にも「楽しい思い出」など、心に残る時間を連想させるものがあるのには理由があります。
ニチニチソウの花は寿命が約3~5日と短いのですが、花が咲き終わっても次々に新しい花を咲かせることから、「日々花(ニチニチカ)」とも呼ばれ親しまれてきました。
毎日元気に新しい花を咲かせる様子が、まるで楽しかった子どもの頃の夏の思い出を積み重ねているかのようで、そこから「楽しい思い出」などの花言葉がついたといわれています。
日本には江戸時代中期に渡来したとされ、図鑑「山海庶品」には「日々花」の名で記録されており、「琉球から来て、安永6年に広く四方に伝わった」との内容で紹介されています。
また、にぎやかに花を咲かせる様子は、友達同士が集まり楽しく会話をしているようで、それがもとになり「友情」などの花言葉がついたともいわれています。
ニチニチソウは日々楽しげに花を咲かせながら、花言葉としても、毎日人々を明るい気持ちにさせ親しまれてきたのですね。
ニチニチソウの選び方のポイント
たくさんの種類があるニチニチソウですが、花を選ぶときは、自分の好きな色や色別についている花言葉で選んでみるのもおすすめですよ。
ピンクのニチニチソウ:花言葉「優しい追憶」
淡く可憐なピンク色や鮮やかなピンク色が、少女の頃を思い出させます。「優しい追憶」という花言葉にも合っていますね。
ニチニチソウを見ながら、淡い恋の思い出話など、お友達と青春時代を語り合うのも素敵です。
白のニチニチソウ:花言葉「生涯の友情」
どんな色の花を組み合わせても、相性抜群の白色のニチニチソウ。そのイメージからは、”変化があったとしても、私は変わらない”という意味を含んだ花言葉が似合います。
白のイメージといえば「純粋、誠実」。「生涯の友情」という花言葉にもふさわしい色です。一緒にいると、素のままの自分でいられる。そんなお友達に贈りたい色ですね。
青や紫のニチニチソウ:似合う花言葉とは
こちらは特に花言葉はありませんが、色が持つイメージで、上品な雰囲気とともに気持ちを伝えることができます。
気品のある青みがかかった紫色のニチニチソウは、女性のしとやかさを感じさせ、ニチニチソウ全体の「楽しい追憶」などの美しい花言葉がよく似合います。
淡い青紫色の花には、ニチニチソウに似た「ツルニチニチソウ」があり、花言葉も同様の「楽しい追憶」です。色にこだわりたい時には、こちらを選ぶと良いでしょう。
ほかの花と合わせ、素敵な花言葉にしてみよう
小ぶりの植木鉢で育てたり、自宅で育てたものを切り花にしてミニブーケを作ったりと、プレゼントにしても素敵なニチニチソウ。
贈り物にする場合は、ほかの花の花言葉も一緒に添えてプレゼントしてもいいですね。
ペチュニアの花言葉「心が和む」
ペチュニアの花言葉は「心が和む」など。ニチニチソウと合わせれば「心が安らぐ友達」といったメッセージになりそうです。大切なお友達に贈りたい組み合わせですね。
ポーチュラカの花言葉「いつも元気に」
ポーチュラカの花言葉は「いつも元気」。いつも笑顔でパワーをくれるお友達に。「あなたのおかげで、いつも元気でいられるよ。」そんなメッセージが伝わります。
トレニアの花言葉「ひらめき」
トレニアの花言葉は「ひらめき」「温和」など。気の利いた言葉で場を和ませてくれるお友達に。「優しいあなたといると笑顔になれるよ」と日頃の感謝の気持ちが伝わりそうです。
コスモスの花言葉「乙女の真心」
コスモスの花言葉は「乙女の真心」など。淡いピンクの花と合わせれば「あの頃の気持ちを忘れず、これからもずっと友達でいよう。」そんなメッセージが伝わりそうですね。
ニチニチソウの花の購入時に留意したいこと
ではニチニチソウの花を購入するときのポイントについて、くわしく見ていきましょう。購入するときの参考にしてみてくださいね。
取り扱っている時期
ニチニチソウはおもに5月~11月に開花時期を迎えますので、その時期に合わせて咲いた花が店頭に並びます。
この時期は、生花コーナーのある一部のスーパー、園芸店、ホームセンターでも取り扱うことがあります。確実に購入したい場合は、お店に直接連絡して確認しておくと安心ですね。
花を購入するか、花を育てるか決めよう
開花した状態のものを購入するのではなく、育ててみたい。そんな時は、種などであれば一部の100円ショップでも購入することができます。
種から育てるのはむずかしいという方は、園芸店などで苗ポットを購入すれば、簡単に育てることが出来ますよ。
ニチニチソウの育て方
では、「苗から育てる方法」と「種から育てる方法」の2種類について、くわしく見ていきましょう。
苗から育てる方法
すでに花などが咲いている「小さな苗ポットから、大きな鉢に植え替える(=植え付ける)方法」の簡単な説明です。参考にしてみてくださいね。
植え付け方法
- 草花用の培養土を用意します。土は新しいものを用意しましょう。
- 土に元肥が含まれていない場合は、肥料を混ぜておきます。
- 鉢の底に軽石などの鉢底石を2~3㎝敷き、その上から半分~3分の2程度土を入れます。
- ポットから苗を出し、土の上にのせ残りの土を苗の周りにかぶせます。「土と根の部分が塊になった部分」の表面が見える程度の深さで土をかぶせます。
- 2本以上植える場合は、もう一本入るくらい(20~30㎝程度)間隔をあけて植えます。
- 水をあげる時にあふれてしまわないように、鉢のふちから1~2㎝程度余裕を残して土をいれます。棒などでつつきながら土をかぶせていきます。
- 土を入れ終えたら、鉢の底からゆっくりと水が流れ出てくる程度に水を与えます。
- 苗が出回るのは4月頃から。葉が生き生きしているもので、しっかりした苗を選びましょう。
- 植え付けの時期は4月下旬~7月ぐらいがベスト。
- 植え付けに最適な時間帯は、天気が良い午前中。風の弱い日がおすすめ。
- 植えつけた後の水くれは、土が完全に乾いてから。
種から育てる方法
種から育てる場合は、育苗ポットで育てるのがおすすめです。しっかり苗が育ってから前述の「苗から育てる方法」を参考に、大きな鉢に植え付けをするといいですよ。
種から育てる方法
- 新しい土を用意し、育苗ポットがいっぱいになるように入れておきます。
- 種と種の間隔を適度にあけ、1㎝くらいの深さの場所に種をまきます。
- 水をたっぷり与え、種が見えなくなる程度に上から土を軽くかぶせておきます。
- 種まきに最適な時期は5~6月。
- 土が乾燥しないように、まめに水やりをしましょう。
育て方のポイント
比較的育てるのが簡単といわれるニチニチソウですが、植え付け後に長く楽しむには、ちょっとしたコツがあります。
- 咲いた後に散った花びらを放置すると、病気の発生源になります。散った後の花びらはこまめに取り除きましょう。
- 立ち枯れてしまい、病気になってしまった場合は、速やかに株を抜き取りましょう。
- 風通しが悪い場合、アブラムシが発生しやすくなります。こまめに駆除しましょう。
せっかく植え付けたのに枯れてしまったということがないように、大切に育てていきたいですね。
上手に育てれば、毎日花を咲かせ楽しませてくれるニチニチソウですが、実は意外に知られていない注意すべき点があります。
ニチニチソウは「有毒植物」であり、「ビンカアルカロイド」と総称される10種類以上の有毒成分「アルカロイド」が全草に含まれています。
小さなお子さんやペットなどが誤って口にしないよう、取り扱いには十分注意しましょう。
「ツルニチニチソウ」にも、有毒成分「アルカロイド」が含まれていますので、十分ご注意くださいね。
ニチニチソウの特徴や花の由来
ニチニチソウの花の基本情報です。
基本情報(英語名など)
目・科・属 | リンドウ目・キョウチクトウ科・ニチニチソウ属 |
和名・洋名 | 日々草(ニチニチソウ)・Madagascar periwinkle |
開花時期 | 5~11月 |
原産地 | 熱帯~亜熱帯(マダガスカル~インド) |
参考:Wikipedia ニチニチソウ、 花時間 より
ニチニチソウの花の誕生花と名前の由来
ニチニチソウの花が、誕生花としてあてられている日付はこちらになります。
5月14日、5月25日、5月29日、7月27日、7月30日、8月3日、8月8日、8月12日、8月19日、10月27日
白(7月8日)、ピンク(8月8日、9月17日)
名前の由来
ニチニチソウは初夏から秋までと開花時期が長く、毎日次々に花を咲かせることから、和名の「日々草」がついたといわれています。