花言葉

紅葉(イロハモミジ)の花言葉の意味・由来・誕生花

真っ赤や黄色に染まる紅葉(モミジ)は日本の秋の風物詩です。紅葉(こうよう)する樹木は数多くありますが、特に美しいのはイロハモミジ。

北国からスタートして南下する紅葉前線は、このイロハモミジの紅葉が元になっています。

この記事ではそんなイロハモミジの花言葉や特徴について述べながら、その由来や逸話などもご紹介します。

紅葉(モミジ)という呼び名の歴史


もともとこの「紅葉(もみじ)」という言葉は、落葉の前に葉が赤く染まる現象を指し、特定の樹木を指していた訳ではありませんでした。

それがだんだん、日本に自生するイロハモミジをはじめとするカエデ属の仲間を特にモミジと呼ぶようになって行ったのです。

日本古来のモミジ(カエデ)の仲間には、イロハモミジ以外に、やや葉が大きなオオモミジやヤマモミジ、黄色い葉をつけるイタヤカエデなど多くの種類があります。

また、山野や庭木などでは、日本の在来種がよく見られるのに対し、公園や街路などでは、より大型で別種の外来種が植えられていることも多いのです。

紅葉(イロハモミジ)の花言葉


それではさっそくイロハモミジの花言葉を見ていきましょう。

葉っぱの美しいイロハモミジ、花言葉は「調和」

イロハモミジ全般の花言葉 大切な思い出、美しい変化、調和、遠慮、隠退、保存、自制、隠栖、謹慎

イロハモミジ全般をあらわす言葉には、「大切な思い出」「調和」「遠慮」などがあります。

紅葉(モミジ)のオリジナルキャッチコピー

赤や黄に染まる葉は、花にも負けぬ美しさ

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イロハモミジの花言葉に関する逸話


イロハモミジの花言葉「美しい変化」「調和」などは、イロハモミジが美しく紅葉することにちなみます。

葉が赤く美しく変化して、周りの緑や黄色の木々と調和して美しい様子からこの花言葉になったとされています。

モミジの木の花言葉に関する由来は、怖い?

モミジ(カエデ)の花言葉や由来には怖い意味があるのか心配されている方も多いようです。

そこで調べてみましたが、特に怖い意味のものはありませんでした。紅葉の時期には美しい景色と共に素敵な花言葉も想い出に刻んで下さいね。

紅葉と楓は同じもの?フウとの違いや豆知識


秋に色づき、複数の裂片に分かれる葉のうち、5裂以上に深く裂けたものをモミジ、それ以外をカエデ、と園芸上では呼ばれます。

あるいは小型の葉をモミジ、大型のものをカエデと認識している方も少なくなさそうです。しかし植物学上では、モミジもカエデも同じものを指します。

名前に紅葉の入る「紅葉葉楓(モミジバフウ)」

街路などでよく見かける大型の葉のモミジ。モミジ(カエデ)とよく似た5裂の葉から、同じ種類だと思ってしまいがちです。

しかし実は、この樹木は、モミジバフウといって、モミジ(カエデ)とは全く別の種類なのです。

漢字では「紅葉葉楓」と書き、カエデの仲間のようですが、これは「フウ」と読みます。もともとはアメリカ原産で「アメリカフウ」とも呼ばれ、ユキノシタ目フウ科フウ属の「フウ」の仲間。

フウ(サンカクバフウ)は中国や台湾原産で、タイワンフウと呼ばれます。どちらも紅葉が美しいのが特徴。

●モミジバフウ(紅葉葉楓)
葉は大きく、イロハモミジが6~7cmであるのに対し、15cm程度。独特の形でトゲのある実はクリスマスリースの材料や小エビの隠れ家として利用される。

分類:ユキノシタ目・フウ科・フウ属
学名:Liquidambar styraciflua
英名:American Sweetgum
別名:亜米利加楓(アメリカフウ)
開花期:4月
葉の大きさ:長さ14〜22cm、幅9〜15cm
原生地:北アメリカ中南部・中央アメリカ(大正時代に米国庭園協会から寄贈)
花言葉:非凡な才能、輝く心

●フウ(サンカクバフウ:三角葉楓)
葉が三つに割けるため、モミジバフウとの見分けは容易。実にトゲがなく柔らかいのも特徴。

分類:ユキノシタ目・フウ科・フウ属
学名:Liquidambar formosana
英名:Formosa Sweetgum、Formosan gum、Chinese Sweetgum
別名:台湾楓、伊賀楓(イガカエデ)、賀茂楓(カモカエデ)
開花期:4月
原生地:台湾、中国南部(江戸時代享保年間に渡来)
花言葉:不明

紅葉の王様、モミジ(カエデ)の仲間の花言葉


紅葉といえば最初に浮かぶイロハモミジ(カエデ)の仲間は、世界中に130種程あると言われます。

日本在来のモミジ(カエデ)の仲間

代表種イロハモミジのように葉は掌状で紅葉するものが多いですが、黄葉するものや葉に切れ込の入らないものもあります。

●イタヤカエデ(板屋楓)
弦楽器や建材などの材料として利用。メープルシュガーも製造可能。和名は葉が非常に密生しているため、板で葺いた屋根のようだから。紅葉ではなく黄葉します。

分類:ムクロジ目・ムクロジ科・カエデ属
学名:Acer pictum
英名:painted maple、mono maple
別名:板木(イタギ)、蔦紅葉(ツタモミジ)、常盤楓(トキワカエデ)
開花期:4月~5月(淡黄色の小さな花)
原生地:日本北部(北海道、秋田)、朝鮮、ロシア(サハリン、アムール地方)
花言葉:大切な思い出、美しい変化

●メグスリノキ(目薬の木)
和名は戦国時代頃から、樹皮を煎じて目薬として使用したことに由来。枝の先につく三枚の葉は、新芽も美しく、特に紅葉はカエデ属で一番美しいとも言われます。

分類:ムクロジ目・ムクロジ科・カエデ属
学名:Acer maximowiczianum
英名:Nikko maple
別名:長者の木、千里眼(センリガン)の木
開花期:4月~5月
原生地:日本
花言葉:大切な想い出、自制心、遠慮

外来種のモミジ(カエデ)の仲間

日本では外国原生のモミジ(カエデ)も街路樹や公園などの植樹として利用されています。

●サトウカエデ(砂糖楓)
樹液を煮詰めたものがメープルシロップで、和名の由来。樹木は堅牢でメープル材として家具や床材などに利用されます。日本では街路樹として植樹されています。

分類:ムクロジ目・ムクロジ科・カエデ属
学名:Acer saccharum
英名:Sugar maple
開花期:5月~6月
原生地:北アメリカ(明治以降に移入)
花言葉:蓄え、遠慮

●トウカエデ(唐楓)
強健で紅葉が美しいため、街路などに利用。葉がピンクから白、黄緑、緑、赤に変化する品種や斑入り品種などがあります。

分類:ムクロジ目・ムクロジ科・カエデ属
学名:Acer buergerianum
英名:trident maple
別名:唐楓、三角楓
開花期:5月~6月
原生地:中国
花言葉:豊穣

秋の庭を彩るイロハモミジを育ててみませんか?


湿り気のある環境を好むイロハモミジは、日本の気候や土壌に合った比較的育てやすい樹木です。

剪定に手間はかかりますが、それさえクリアできれば、中級者でもチャレンジは可能。樹形がコンパクトにまとまりやすいので、盆栽としても人気です。

開花の時期

イロハモミジの開花時期は、4~5月です。

イロハモミジの育て方

●植付け
時期…12~3月が適期。
地植え…直射日光の当たらない広い場所に苗木の2倍程度の穴を掘り、土づくりをして植え付けます。
鉢植え…直径、深さ共に、苗木の1.5倍程度の鉢の底に、ネットと石を敷いて植え付けます。根についた土を少し崩すのがポイント。

●種まき
種の販売はほとんどありません。秋に公園などで種を入手して、春までにまきます。殻(発芽を抑制する)をむき、30分ほど水に浸けます。種の表面に少し傷つけてから、ポットに入れた赤玉土にまきます。

●土・肥料
少し湿り気のある土が適しているので、赤玉土5:腐葉土3:黒土2の割合の土を使います。湿り気が足りないと感じたら、黒土の割合を増やしても良いでしょう。地植えの場合は穴を掘った土に腐葉土や堆肥を混ぜ込みます。
肥料は、葉が落ちたらすぐに、油粕と骨子を1握りか、緩効性肥料を株元に与えます。

●水やり
乾燥に弱いので、渇き過ぎないように注意します。
鉢植え・・・土の表面が完全に乾いてしまう前にたっぷりと水やりをします。夏は一日に2回、朝と夕方に与えるようにしましょう。
地植え・・・植付け後2週間だけ、土が乾いたら水やりをします。その後は基本的には水やりの必要はありません。

●剪定
春と秋の2回行います。春は木の風通しを良くするために行い、秋は樹形を整えるために行います。

イロハモミジを育てるポイントは?

直射日光の当たらない広い場所に植えること!

・鉢は苗より大きめで深いものを準備

・湿り気を好むので、乾燥させないように注意

春と秋に剪定を行うこと!

イロハモミジの特徴や花の名の由来

イロハモミジの基本情報です。

基本情報

目・科・属 ムクロジ目・ムクロジ科・カエデ属
学名 Acer palmatum
和名 いろは紅葉、いろは楓、高雄楓、小葉紅葉
英名 Japanese maple
開花の季節 4月~5月
花・実 花は暗紫色。実に約1.5cmの翼がある。
原産地 日本(福島県以南)、中国、朝鮮

参考:Wikipedia イロハモミジ より

誕生花と名前の由来

イロハモミジが誕生花として当てられている日付はこちらになります。

10月3日、10月25日、11月10日の誕生花

 

イロハモミジの名前の由来

  • モミジの語源
    赤や黄色の色をもみ出すように色づくことに由来。色づく様子を古くは「もみつ」「もみづ」と言ったのが、転じて「もみじ」になったとされます。
  • いろはの語源
    葉の切れ込み(5~7裂)を、「いろはにほへと」と数えたことにちなむと言われています。
  • 属名Acer
    ラテン語で「鋭い、裂ける」という意味。葉が裂けるように切れ込んで、先が尖っていることに由来するとされます。

以上が、イロハモミジの名前の由来です。