花言葉

ポピーの花言葉の意味・由来・誕生花

和紙をくしゃくしゃにしたような花弁を持つポピーは、春先になるとくねくねとした茎を伸ばして自由に咲く姿が印象的な花です。

ひとくちにポピーといってもいろいろな種類があり、アイスランドポピーやヒナゲシ、オリエンタルポピーなどがあります。

そんなポピーですが、色や種類によって個別の花言葉がつけられていることをご存じですか?今回は、ポピーの花言葉の由来や逸話、プレゼントするときのポイントについてご紹介します。

ポピーの花の花言葉


それではさっそくポピーの花の花言葉をご紹介します。

ポピーの花全般・色別の花言葉

ポピーの花全般の花言葉 恋の予感、思いやり、いたわり、陽気で優しい、忍耐、妄想、
ポピーの花の海外での花言葉 oblivion(忘却)、sleep(眠り)、imagination(想像力)
赤色のポピーの花言葉 感謝、喜び、慰め
白色のポピーの花言葉 眠り、忘却、疑惑、推測、わが毒
黄色のポピーの花言葉 富、成功

ポピーの花全般の花言葉は、「恋の予感」「思いやり」「いたわり」「陽気で優しい」といったポジティブな言葉が多いです。これは、ポピーの花が明るく可愛らしいイメージであることが由来しています。

赤やオレンジの色のポピーは、太陽の光を反射して陽気なイメージもありますよね。

思いやり、いたわりという花言葉は、第一次世界大戦に亡くなったたくさんの戦士達をいたわるように、戦場の跡地にポピーの花がたくさん咲いていたことに由来しています。

また「妄想」や「眠り」といった花言葉は、ポピーの花の茎からとれる乳白色の汁が眠りに誘う作用があると信じられていたことから由来しています。

ポピーの種類別花言葉


ポピーはケシ科の植物の総称なので、ポピーと呼ばれる花の中には、ヒナゲシ、オリエンタルポピー、アイスランドポピー、ナガミヒナゲシなどがあります。ここではそれぞれの花の花言葉と詳細をご紹介します。

ヒナゲシの花言葉

ヒナゲシの花言葉は「心の平静」「休息」「乙女らしさ」「別れの悲しみ」です。ヒナゲシは、ポピーの中でももっともポピュラーで基本的な種類とされています。

草丈は50cm~1mにもなり、4枚の花弁を持つ赤や白、ピンクなどの花を咲かせます。花は5cmほどと小さめです。

オリエンタルポピーの花言葉

オリエンタルポピーの花言葉は、「夢想」「妄想」「繁栄」「優しい愛」です。オリエンタルポピーは繁殖力があり、一度植えるとあっという間にポピーの花畑が見られることから「繁栄」という花言葉がつけられました。

葉や茎に剛毛な産毛が生えているために、オニゲシとも呼ばれていて、花の真ん中に黒い模様が入る大輪の花を咲かせます。

アイスランドポピーの花言葉

アイスランドポピーの花言葉は、「慰め」「七色の恋」「気高い精神」「眠り」「私が勝つ」などの言葉がつけられています。赤や白、ピンクのほかにも黄色やオレンジなど色とりどりの花色を持っていることから、七色の恋という花言葉に由来しています。

一般的に切り花として販売されているポピーは、花もちがいいこのアイスランドポピーという品種です。シベリアヒナゲシとも呼ばれていて、草丈は30cmほど、和紙のような薄い花弁を4枚つけます。

ナガミヒナゲシの花言葉

ナガミヒナゲシの花言葉は「平静」「慰め」「癒やし」です。ケシ科の植物でオレンジ色の小さな花を咲かせ、道端などに良く繁殖してみられることが多いです。

ヒナゲシにそっくりな花のため、ラテン語では「Papaver dubium(疑わしいポピー)」といわれています。そのためにヒナゲシと花言葉が似ているのかもしれませんね。

果実の形が細長いことから「ナガミヒナゲシ」という名前がつけられました。英語でも「Long-headed poppy(頭が長いポピー)」と呼ばれています。

オリジナルキャッチコピー

繊細な薄紙は風に揺れ 眠りを誘い癒やしを与える

類似の花言葉を持つ花はこちら

1月/1月23日/2月/2月12日/2月20日/2月23日/2月24日/2月29日/3月/3月2日/3月30日/3月4日/3月9日/4月/4月12日/4月25日/5月/5月30日/7月/7月3日/8月/8月1日/8月3日/「優しさ」を意味する花言葉を持つ花/「恋」を意味する花言葉を持つ花/オレンジの花の花言葉/友人の日頃のプレゼントに贈りたい花/恋人やパートナーに贈りたい花/白い花の花言葉/赤い花の花言葉/

ポピーの花言葉に関する逸話


ポピーの花はケシ科の植物なので、茎から染み出す乳白の液が睡眠を促すと信じられていました。このことがギリシャ神話の逸話に登場します。

眠れぬ夜を慰めてくれた花

むかしむかし…豊壌の神デメテルには、神ゼウスとの間に目に入れても痛くないほど可愛がっていた娘ペルセポネーがいました。

あるとき娘が行方不明になり、その理由を太陽神に尋ねたところ冥界の神ハデスが奪っていったのだと知りました。

悲しみに暮れたデメテルは、何も手がつかなくなってしまい一睡もせずに娘を捜し回りました。

しかしどうしても見つからずに疲れ果て、苦しみもがいていたところその身を案じて、眠りの神ヒュプノスがケシの実を与えてくれたのです。

そうしてデメテルは漸く深い眠りに落ちることが出来たのです。

また、デメテルが自分を癒すためにポピーの花を摘んで、慰めたというお話しもあります。これらの逸話がポピーの花言葉「慰め」「眠り」「感謝」の由来とされています。

ポピーの花言葉は怖いの?

ポピーの花言葉を調べていると「怖い」というワードを見ることがあります。ポピーの中でも白色の花には「疑惑、推測、わが毒」というネガティブな花言葉がついています。

この花言葉も上述したギリシャ神話と関わりがあり、デメテルが眠りの神にもらったポピーの花が白だったことが由来しているようです。

娘を奪われてしまったデメテルのネガティブな気持ちを表わしているのかもしれませんね。

ポピーと共通する花言葉や性質を持つ花たち


ポピーには悲しいギリシャ神話が逸話としてありますが、その他にも同様に悲しく切ないギリシャ神話を持つ花にアネモネ、ポピーと同じく役に立つ性質が信じられていた花サントリナがあります。それぞれの花言葉をご紹介しましょう。

アネモネの花言葉

アネモネの花言葉は「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」といったネガティブな花言葉がつけられています。これも切ないギリシャ神話に由来しています。

愛の女神アフロディーテが恋したアドニスという少年が、イノシシに襲われて亡くなってしまい、悲しんだ女神の流した涙がアネモネに変わったというお話です。

サントリナの花言葉

サントリナには「悪を遠ざける」という花言葉がつけられています。これは、サントリナが虫を寄せ付けない性質があるといわれていることから由来しています。

ポピー(ケシの実)は眠りを促す性質があるといわれているので、生活に役立つという点が共通していますね。

ポピーの選び方!色ごとのポイントとは?


ポピーの花をプレゼントするときの、色ごとに渡すポイントをご紹介します。

レッドのポピーは感謝を込めて

レッド(赤)のポピーの花言葉は「感謝」「喜び」「慰め」です。日頃お世話になっている上司や両親などに「感謝」という花言葉を添えてプレゼントするといいでしょう。

落ち込んでいる友人などに「慰め」の花言葉を添えてあげてもいいですね。

イエローのポピーは商売繁盛を願って

イエロー(黄)という色は、風水的に見ても金運に恵まれることでよく知られていますよね。イエローのポピーの花言葉は「富」「成功」なので、開店祝いなどに花束を贈るといいのではないでしょうか。

また、将来に向けて羽ばたこうとしている社会人一年生などに、励ましの意味を込めて「成功」の花言葉を添えてプレゼントしても素敵ですね。

花言葉を添えよう!ポピーの花の上手な扱い方


ポピーの花をプレゼントするなら花束はもちろん、フラワーアレンジとしても素敵ですよ。茎がくねくねと曲がっているので、自由自在にアレンジする楽しみがあります。

ポピーの花の花持ちは?

ポピーの花は春になるとつぼみの状態で市場に出回ります。つぼみの時には下向きの花も開花すると上向きになり、まるでペーパーフラワーのように、くしゃくしゃした花を咲かせます。

花持ちは3~4日くらいです。つぼみのときに購入して花の色がわかるくらいにつぼみが割れてきた頃がプレゼントとして最適な時期です。

ポピーを活けるときは浅水で

ポピーの茎は中が空洞でとても柔らかいので、水にしっかり浸けてしまうと腐りやすいです。そのためフラワーアレンジにするときも、出来るだけ水に浸かっている部分が少なくなるようにしましょう。

ポピーの名前の意味・由来


それでは最後に、ポピーの基本情報や花の名前の意味、由来についてご紹介します。

ポピーの基本情報

目・科・属 キンポウゲ目・ケシ科・ケシ属
和名 雛芥子(ヒナゲシ)、シベリア雛罌粟、鬼罌粟(オニゲシ)、虞美人草(グビジンソウ/別名)
洋名 Shirley poppy、Corn poppy
開花時期 4~6月
原産地 ヨーロッパ、アジア

参考:Wikipedia:ヒナゲシより

ポピーが誕生花となっているのはいつ?

ポピーという花はケシ科の植物の総称であり、アイスランドポピーやオリエンタルポピーなどいろいろな種類があります。ここでは、すべて合わせた日付をご紹介します。

ポピーの花が誕生花として当てられている日にちは、1月23日、2月12日、2月20日、2月23日、2月24日、2月29日、3月2日、3月4日、3月9日、3月30日、4月12日、4月25日、5月30日、7月3日、8月1日、8月3日です。

ポピーの名前・別名の由来とは?

ポピーの学名「Papaver」はラテン語で「papa(粥)」という意味があります。ポピーは、眠りに導く作用があると信じられていたことから、幼児を眠らせるためにお粥の中に、ケシ属の花の汁を加えていたことに由来しています。

また虞美人草という別名は、中国の伝説に由来しています。

中国の武将項羽には「虞」という愛人がいました。項羽が死に追い込まれた際に歌を詠み舞を踊ったのですが、その直後に虞も自害をしたのです。その後、虞を葬った墓には毎年赤い花(ポピー)が咲くようになったとのことです。