花言葉

南天(ナンテン)の花言葉の由来・意味・誕生花

昔から“邪気を追い払う縁起の良い木”として愛されている南天。

「ナンテン」という言葉の響きから「難を転ずる=困難を転じて福とする」という謂れがあり、多くの庭に植えられてきました。

そんな南天には花と実、両方に花言葉がついています。どちらも愛が詰まった素敵な言葉なんですよ。

ここでは南天の花の花言葉、実の花言葉、人気の品種や育て方などを紹介します。自宅のお庭に縁起木・南天を植えてみませんか?

南天の花言葉

南天には花と実、それぞれに花言葉がつけられています。早速、見ていきましょう。

南天の花・実の花言葉

南天の花の花言葉 幸せ、福をなす、良き家庭
南天の実(赤)の花言葉 私の愛は増すばかり
南天の実(白)の花言葉 つのる愛、深すぎる愛、機知に富む

ナンテン=難を転ずる=困難を転じて福とする、という謂れから、南天には「幸せ」「福をなす」「良き家庭」という花言葉がつけられました。

また、南天は初夏に白い花を咲かせ、秋から冬にかけて赤や白の実をつけます。

白い花が赤い実に変わる様子を愛が深まったことに例え「私の愛は増すばかり」という花言葉が付けられました。

白い実につけられた「つのる愛」「深すぎる愛」は、花が終わっても変わらぬ色で実を付ける様子が表されています。

「機知に富む」という花言葉は、南天が様々なシーンで人々の生活に取り入れられてきたことが由来となっています(次章「花言葉に関する逸話」で詳しく解説します)。

オリジナルキャッチコピー

古来より受け継がれた和の心 難を転じ 幸福な未来へ繋ぐ

類似の花言葉を持つ花はこちら

11月/11月25日/12月/12月27日/12月29日/12月31日/12月5日/12月8日/1月/1月19日/「幸せ」を意味する花言葉を持つ花/「愛」を意味する花言葉を持つ花/ガーデニングに使いたい花/仏壇やお墓参りのために準備したい花/庭に植えたい木/母の日に贈りたい花/父の日に贈りたい花/白い花の花言葉/

南天の花言葉に関する逸話「難を転ずる木」

幸福で愛がこもった花言葉を持つ縁起の良い庭木・南天は、昔から様々な日本の文化に受け入れられてきました。

お正月の飾り物に

日本で一番おめでたい日であるお正月。昔から南天の実は、お正月用の切り花・生け花・アレンジメント・しめ縄の飾り物として飾られることが多く、そのスタイルは現在も変わっていません。

クリスマスのリースに

クリスマスのリースに用いられるのはヒイラギナンテンが一般的ですが、中には南天を利用したリースもあります。和と洋を折衷できる良さを持つのも、南天の魅力です。

料理の彩りに

南天の葉は、料理の彩りにも利用されます。おせち料理、七五三や長寿祝いの赤飯、お肉料理、和菓子など、和食を中心とした食事の飾り物として活用されています。

悪夢祓いにも使用されていた?

現在では耳にしませんが、以前は「悪い夢を見たら南天を部屋に飾る」「南天を枕元に置いておくと悪い夢を見ない」といった謂れがあり、実践していた人も多かったようです。

飾り物に、料理の彩りに、悪夢祓いに、様々なシーンで人々の生活に取り入れられてきた南天。

「機知に富む」という花言葉は、まさに南天にピッタリな花言葉といえるでしょう。

南天は民間療法にも用いられることが多く、現在でものど飴の原料として使用されています。

人気の品種!南天の種類

南天は品種がとても多く、樹形も様々です。たくさんの品種の中から、特に人気のある品種を紹介します。

お多福南天(オタフクナンテン)・五色南天(ゴシキナンテン)

真っ赤な紅葉と丸いフォルムが人気のお多福南天(オタフクナンテン)。別名:五色南天(ゴシキナンテン)とも呼ばれています。

樹高は50cm程度にしかならず、花も咲きません。シンボルツリーには向いていませんが、花壇や植え込みの植栽に選ばれることの多い南天です。

折鶴南天(オリヅルナンテン)

葉が波打っており、折り紙を折っているように見えることから折鶴南天(オリヅルナンテン)と名付けられました。

あまり市場には出回らない珍しい品種です。

錦糸南天(キンシナンテン)

細長い葉が錦糸に見えることから呼び名がついた錦糸南天(キンシナンテン)。枝も細長く、成長が遅いため大きく育ちません。

盆栽としての需要が高く、愛好者の多い南天です。

花言葉「激しい感情」柊南天(ヒイラギナンテン)

春に黄色い花を、夏に青~紫色の実が楽しめる柊南天(ヒイラギナンテン)。葉が尖っており、刺さると痛い(疼ぐ:ひいらぐ)ことが名前の由来です。

植えると鬼が寄ってこないという謂れがあり、鬼門に植栽されることが多い庭木です。南天の仲間ですが、独自の花言葉を持っています。

南天の他にも!庭に植えたい縁起の良い木

南天の他にも、日本には「縁起が良い」とされる木が存在しています。庭木として愛されている縁起木を紹介します。

花言葉は「富貴」「財産」千両

初夏には小さな粒のような白い花が、冬には真っ赤な(品種によっては黄色の)実が楽しめる千両。花言葉は「富貴」「財産」です。

金運の上昇・商売繁盛の縁起木として、古くから愛されている日本原産の庭木です。

花言葉は「徳のある人」「慶祝」万両

千両と並び、金運上昇や商売繁盛のご利益があるといわれている万両。花言葉は「徳のある人」「慶祝」です。

花が目立たないこと、冬には実を実らせることも千両との共通点ですが、違いとして実が葉の上になるのが千両、葉の下に鈴なりになるのが万両になります。

花言葉は「平和」オリーブ

アーモンドのような楕円形の葉をつけるオリーブ。花言葉は「平和」です。春に白~黄色の小さな花が咲き、秋には食用の実をつけます。

シンボルツリーとしての人気が高く、特に洋風の外観を持つ家に良く選ばれている樹木です。

南天を購入する時に留意したいこと

南天を購入する前に、まずは生育に相応しい条件や気を付けておきたいことを事前確認しておきましょう。

南天の耐寒性。北海道では鉢植えがおすすめ

南天は、あまり手もかからず非常に育てやすい庭木です。関東から西では、山に自生していることあります。

しかし、寒さが厳しい北海道は地植えには向いていません。寒さで枯れてしまう恐れがありますので、鉢植えで育てることをおすすめします。

南天の鑑賞期は鳥に注意

殺風景な冬に赤い彩りをもたらる南天の実。とても見ごたえがあるのですが、野鳥の標的になることも珍しくありません。

冬が来る前に赤い実がなくなっていた…ということもありますので、市販の鳥よけグッズ(防鳥ネットなど)を用いて防御しましょう。

南天の育て方・管理・水やり

南天は地植えでも鉢植えでも育てれることができます。自宅の環境に合った育て方を取り入れてくださいね。

南天・鉢植えでの育て方

黒土が配合された庭木の用の培養土、もしくは黒土・腐葉土・赤玉土を同分量程度に混ぜた土に植えこみます。

鉢植えの南天は夏場に水枯れを起こしやすいので充分な注意が必要です。

南天・地植えでの育て方

乾燥を好まない南天は、水持ちの良い土を好みます。西日の強い日光が避けられる明るい場所で、水はけが良すぎない場所を選んで植えてください。

植え付けに適しているのは2月~4月。水やりは、根付くまでは毎日しっかりと、根付いたあとは雨水だけで成長していきます。

南天の特徴・名前の由来・誕生花

最後に、南天の基本情報、誕生花、名前の由来を紹介します。

南天の基本情報・英語名

目・科・属 キンポウゲ目・メギ科・ナンテン属
和名・英語名 南天、ナンテン、南天竹・Heavenly Bamboo
開花期 6月~7月
実の鑑賞期 11月~2月
原産地 中国

参照:Wikipedia ナンテンより

南天はいつの誕生花?

南天が誕生花として当てられている日にちは、1月19日、11月25日、12月5日、12月8日、12月27日、12月29日、12月31日になります。

南天の名前の由来は?

南天の由来は、南天の漢名「南天燭(ナンテンショク)」です。南天燭が略されて「南天(ナンテン)」となりました。