細く繊細な枝に、小さな花をびっしりと咲かせるエリカ。美しさとボリュームとインパクトを兼ね揃えたエリカは、庭木や鉢花として高い人気を誇っています。
そんなエリカにはネガティブな言葉と幸せな言葉が入り混じった、数多くの花言葉があることを知っていますか?
ここではエリカの花言葉とその由来、あわせてエリカの人気の品種や育て方などを紹介していきます。
エリカの花言葉
まずは、エリカの花言葉と由来を見ていきましょう。エリカは色や品種によって花言葉が違います。贈り物にする時の参考にしてくださいね。
【色別・品種別】 エリカの花言葉
エリカ全体の花言葉 | 孤独、寂しさ、謙遜 |
白色の花が咲くエリカの花言葉 | 幸せな愛、幸福な愛 |
紫色の花が咲くエリカの誕生花 | 閑静 |
スズランエリカの花言葉 | 幸せな愛 |
エリカクリスマスパレードの花言葉 | 博愛 |
ジャノメエリカの花言葉 | 幸運 |
アワユキエリカの花言葉 | 協力、無欲 |
エリカは、ヨーロッパからアフリカまで広範囲に自生している低木植物です。品種は700種類以上あるといわれており、開花時期や育て方も様々です。
花言葉も多種多様に渡り、全体の花言葉、色別の花言葉、品種別の花言葉に分かれています。
中にはネガティブな花言葉もありますが、これは決して悪い意味ではないんですよ(詳しくは後述する「花言葉に関する逸話」で紹介します)。
エリカの花、漢字はある?
エリカに当てられた漢字は無く、カタカナで「エリカ」が正式名称となります。エリカの学名「Erica」がそのまま名前となりました。
オリジナルキャッチコピー
寂しい場所だからこそ強く、そして美しく
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花言葉に関する逸話「荒野に咲く美しいエリカ」
ネガティブな花言葉と幸せな花言葉、双方を併せ持つエリカ。それぞれの由来を見ていきましょう。
エリカの別名は「Heath(ヒース)」
エリカは荒野に多く自生していることから、別名は「Heath(ヒース:イギリスやアイルランドの荒野)」と呼ばれています。
荒れた地で強い風にさらされながらも、強く美しく咲くエリカの姿が由来となり「孤独」「閑静」「寂しさ」などといった花言葉がつけられました。
ネガティブというよりも、強さに耐える美しさを意味しているのではないでしょうか。
エリカの幸せな言い伝え
ヨーロッパでは「白いエリカを見たら幸せになれる」「白いエリカを好きな相手に渡すと結ばれる」という言い伝えがあります。
「幸せな愛」「幸福な愛」「博愛」という花言葉の由来は、この言い伝えから来ているようですね。
花の様子が由来となった花言葉
エリカの花の特徴といえば、細い枝、うつむき加減に咲く小さな花、枝と花の集合体ではないでしょうか。
アワユキエリカの花言葉「協力」はお互いに協力し合っている様子が、「無欲」という花言葉は「これ以上の枝や花は望まない」と言っているような様子が表されています。
花言葉にも注目!エリカのおすすめの品種
多くの品種があるエリカの中から、特に人気の高いおすすの品種を紹介します。
花言葉は「幸せな愛」スズランエリカ
スズランの花に似た、真っ白で丸いフォルムの花を咲かせる「スズランエリカ」。
開花期は1月~5月、原産地は南アフリカ、花言葉は「幸せな愛」です。
花言葉は「孤独」 ジャノメエリカ
紫色の花に黒く丸い模様がついている様子が蛇に見える様子が名前の由来となった「ジャノメエリカ」。
開花期は12月~4月、原産地は南アフリカ、花言葉は強さが表現された「孤独」です。
花言葉は「博愛」クリスマスパレード
「クリスマスパレード」は、薄紫~紅色の長さ3cm程の花を咲かせます。並んで咲く様子は、まるでパレードのようです。
開花期はクリスマスの時期、原産地は南アフリカ、花言葉は「博愛」です。
花言葉は「幸せな愛」エリカ・ホワイトデライト
花色が白からピンクに変わるエリカ・ホワイトデライト。釣り鐘型の可愛らしい花を咲かせます。
原産地は南アフリカ、花言葉は白いエリカに順じ「幸せな愛」「幸福な愛」です。
花言葉は「閑静」エリカ・テトラリクス
1cmにも満たないほど小さなふっくらとした花を咲かせる「エリカ・テトラリクス」。
開花期は6月~9月、原産地はヨーロッパ、花色が紫なので「閑静」という花言葉になります。
エリカに似ている花はある?
植物の中には、エリカにそっくりな花を咲かせるものもあります。「エリカに似ている」と言われることが多い植物を集めてみました。
花言葉は「満足」エリカモドキ
エリカに似ていることを自覚しているような名前を持つ「エリカモドキ」。花言葉は「満足」です。春にうつむき加減のピンク色の花を咲かせます。
花言葉は「達成」ハナトラノオ
夏から秋にかけて、白色やピンク、涼し気な藤色の花を縦一列に咲かせる「ハナトラノオ」。花言葉は「達成」です。
花言葉は「恋の望み」コリウス
カラーリーフとして人気の「コリウス」ですが、エリカにそっくりの花を咲かせることはあまり知られていません。花言葉は「恋の望み」です。
エリカの苗を購入する時に注意したいこと
エリカの苗を購入する時には、次のようなことに気を付けてください。
エリカの苗が出回る時期
エリカの苗は、品種によって出回る時期が異なります。冬咲きエリカの苗は秋~春に、夏咲きエリカの苗は夏~秋に出回りますが、地域によって微差があるようです。
原産地によって育て方が変わる
エリカの品種は大きく分けて2つ、アフリカが原産の品種と、ヨーロッパが原産の品種があります。それぞれの特徴は、次のようになります。
- アフリカ原産…耐暑性があり乾燥に強い。半耐寒性のものが多く、過湿にも弱い。
- ヨーロッパ原産…耐暑性が無く、乾燥にも弱い。耐寒性は強い。
日本で販売されているエリカのほとんどがアフリカ原産のものですが、エリカ・テトラリクスのようにヨーロッパが原産の品種も出回っています。
よって、エリカを育てる時には、
- 居住地に合わせて品種を選ぶ
- 品種に合わせて育て方に気を付ける
いずれかの方法を選択しましょう。
エリカの花の香りが合わないことも
エリカは花の香りも品種によって異なります。蜂蜜のような甘い香りがするものや、香水のように品のある香りを放つものもあり、その香りが合わない人もいるようです。
香りが気になる方は園芸店や植物園に出向き、直接香りを確認した方が良いかもしれません。
ジャノメエリカの育て方・水やり・管理方法
多種多様な品種があるエリカの中から、比較的育てやすく人気が高いジャノメエリカの育て方を紹介します。
ジャノメエリカの植え付け
ジャノメエリカは、株も背丈も大きく育つ品種ですので、鉢植えよりも庭植えの方が向いています。
とはいえ、-5℃以下になると枯れてしまう恐れがありますので、寒冷地では鉢植えで育てた方が良いでしょう。
【庭植えでの育て方】
- 植え付けは4月~5月に行います。日当たりが良く、風通しも良い場所が適していますが、北風が強く当たる場所は避けてください。
- 過湿を嫌いますので、ある程度水はけが良い場所がおすすめです。
【鉢植えでの育て方】
- ジャノメエリカは最大2ⅿ程にまで成長します。鉢で育てる場合は、1年~2年に一度大きい鉢へと植え替えてください。
- 酸性の土壌を好みますので、草花専用の培養土に鹿沼土やピートモスをプラスしたもの、もしくはツツジ専用の培養土を使いましょう。
- 水枯れを起こしやすいので、乾燥し過ぎないように気をつけてください。
ジャノメエリカの水やり
庭植えで育てる場合は、植え付け直後にたっぷりと水を与えてください。しっかりと根付いたあとは雨水だけで育ちます。
鉢植えの場合は水枯れしないよう、土の表面が乾き始めたらたっぷりと与えるようにしましょう。
ジャノメエリカの以外は鉢植えがおすすめ
ジャノメエリカ以外のエリカは、鉢植えで育てましょう。夏の間は半日陰に置き、冬場は室内で育てます。
水枯れしやすいので、土の表面が乾き始めたら水をたっぷり与えてください。
エリカの特徴・名前の由来・誕生花
最後に、エリカの基本情報です。名前の由来や誕生花も紹介していきます。
エリカの基本情報・英語名
目・科・属 | ツツジ目・ツツジ科・エリカ属 |
和名・英語名 | エリカ・Heath |
開花期 | 品種によって異なる |
原産地 | 北アフリカ、南アフリカ、ヨーロッパ |
エリカはいつの誕生花?
エリカの花が誕生花として当てられている日にちは、1月5日、1月6日、1月25日、2月6日、3月1日、3月12日、8月5日、8月8日、9月17日、11月25日、12月5日、12月23日です。
上記とは別に、エリカは色や品種によっても誕生花が当てられています。
- 白いエリカの誕生花…1月13日、2月10日、9月17日、9月28日
- ジャノメエリカの誕生花…2月15日、11月25日
- スズランエリカの誕生花…2月10日
- クリスマスパレードの誕生花…12月14日、12月23日、12月26日
- アワユキエリカの誕生花…12月5日
エリカの名前の由来は?
ギリシャ語で「裂ける」を意味する「Ereiko」から「Erica」という学名が付けられました。枝が細かく枝分かれするエリカの生態が由来のようですね。
日本では学名の「Erica」が、そのまま名前として使われています。